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NOKTON classic 35mm vs. 40mm ⑥|現状のまとめ

NOKTON classic 35mmと40mmの比較をしていきます。今回は、これまでの比較をまとめて現状の結論を出してみます。

これまでのNOKTON classicに関する記事はこちら。

比較のまとめ

早速ですが、それぞれの点について35mmと40mmの良し悪しをまとめていきます。なお、当然ですが個人的な好みが多分に入っているのでその点はご了承ください。

見た目:引き分け

左:35mm、右:40mm
シルバー部分が40mmは目立ち気味。

正確には35mmと40mmというよりはI型とII型の比較に近いかもしれませんが、見た目の主な違いは絞りリング周辺です。つまみの形状は40mmの方が好みです。一方で絞りリング自体は35mmの方がやや太く、レンズ先端のシルバーの主張が相対的に控えめに見えるのが35mmの好きなところ。逆に40mmは絞りリングがやや細い上にレンズ先端のシルバーがぶ厚くちょっと目立ち過ぎていると感じます。総合すると、どちらも良し悪しがあって引き分けかな…

操作感:40mmの勝利

40mmの絞りリングはクリック感が強いながらも軽快に動くのに対して、35mmはクリック感が弱めでしっとり動きます。個人的には40mmの感触が好み。また、ヘリコイドについても40mmの方がやや軽めで好きです。ということで、操作感は40mmの勝利です。

使い勝手:35mmの勝利

35mmはブライトフレームがちゃんと表示される上にフォーカスシフト像面湾曲が少ないため、使い勝手は40mmと比べてしまうと圧倒的に良いです。一度リニューアルされてII型になっている良さがありますね。また、次に述べる画角についても、広角な35mmで撮ってクロップすれば40mmとしても使えるわけです。元が2400万画素ならクロップしても1800万画素くらい残るので十分だと思います。なので、使い勝手は35mmの完全勝利です。

画角:40mmの勝利

日常の常用レンズとしては40mmの画角の方が自分の好みに合っていそうなので、40mmの勝利とします。前述したように35mmでクロップしても良いのですけれど…

歪曲:40mmの勝利

35mmと比べて40mmの方が明確に樽型の歪曲が小さいです。加えてLightroomだと35mmのII型はレンズプロファイルがないので手動補正が必要です。ということで完全に40mmの勝利。

フレア・ゴースト:35mmの勝利

絞り開放でのフレアやゴーストの出方は35mmの方が綺麗で好きです。35mmは以下のようにうっすらとリング状のフレアが出ます(写真左下あたりがわかりやすいです)が、40mmだとあまり出ません。ゴーストはどちらもちゃんと出ますけどね。この点を考慮してわずかながら35mmの勝利とします。

左:35mm、右:40mm
M (Typ 262), NOKTON classic 35mm(II)/40mm F1.4 SC VM, F1.4, 1/2000, ISO200

その他の描写面:引き分け

その他の細かな描写の違いについては、かなり似ていて正直そこまでわかりません… 少なくとも、35mmと40mmのどちらを選ぶかという点に影響するほどの差はないと感じています。ということで引き分けです。

現状の結論

これまでの比較をまとめてみると、35mmの主な良さは使い勝手40mmの主な良さはちょうど良い画角歪曲の少ない描写気持ち良い操作感、になります。使い勝手の要素はかなり大きいと思いますが、使いやすいレンズが良いならNOKTON classicである必要はないとも思うのでそれならNOKTON classicは40mmにしようというのが現状の結論です。もう少しだけ40mmの方を使ってみてやっぱり使いにくいのが気になる!!という気持ちにならなければ、35mmの方は売却して別のレンズに買い替えようかなと思います。以上、NOKTON classicの 35mmと40mmの比較でした。



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