旅RUNキュレーション Vol.5 (東北・みやぎ復興マラソン2018)

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2018年10月14日(日)
東北・みやぎ復興マラソン2018を旅RUNしてきましたので、その記録。
東北は全県で何らかのランニング大会に出たことはあるんですが、フルマラソンは初めて走りました。

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今回は名取駅付近に宿を取った。ちょうど名取駅からマラソン会場までのバスが出るということで。
付近といっても駅から1.8kmくらいにあるバリュー・ザ・ホテル仙台名取。

日本初のコンテナホテルらしい。外観がコンテナなのでびっくりするけど、一部屋ごとにコンテナに区切られてるからか、隣の部屋からの物音が聞こえなかった。お値段も6000円台だし、非常に快適。
ただ、前述の通り駅から1.8kmくらいあるので、フルマラソンの足を温存したい人はちょっと微妙かも。もしくはタクシー使うか、って感じ。ちなみに僕は歩いた。僕の足で駅まで20分ほど。
なお、バリュー・ザ・ホテル仙台名取は朝食付き。ただ、僕はマラソン前のホテル朝食は放棄することが多い。朝食会場のオープンが遅すぎるのと、ついつい食べ過ぎてしまうから。あと、もう少しいうと食事後のお通じがあるので朝起きてからすぐにご飯は食べてお通じを待ちたい。マラソンの戦略の中では結構なポイントだと思ってる。
このホテルの朝食オープンは5:45からだった模様。

朝5:30に宿を出て、5:50頃に駅付近に到着。バスは6:00から発車するという触れ込みだったけど僕は到着したタイミングでちょうど第一号のバスが発車したところらしい。マラソン大会ってのは往々にして早めにコトが動く。早め行動派に適合してるね。

僕は2番目のバスに乗車。バスタイプは観光バス系なので必ず座れる。
6:10頃に出発。必ずしもバスが満載にならなくても時間になったら出発するスタイルらしい。
20分くらいで会場付近に到着し、降ろされる。そこから10分ほど歩く感じ。
会場は広く、手荷物預け場までは結構歩かないといけない。

走る準備といっても前日にほぼ済ませて着込んでから会場入りしているのでやることはほとんどなし。直前にカステラを食べて終了。少し肌寒さを感じたのでゴミ袋に穴を開けたもので防寒。

手荷物は自分で置き場に置く方式。

場内放送で「スマートフォンに緊急連絡することがあるので持ちましょう。緊急用に小銭を持ちましょう。できれば身分証明書も持ちましょう。」と。もつものばっかりだな。東京マラソンとかでも同じことを思うんだけど、陸連公認レースでスマホを持たせるアナウンスはどうかと思う。(陸連規則で携帯電話を持って走るのは禁じられている。陸連規則側を改定すりゃいいと思うんだけど。)

荷物預けを完了したのは午前7時半頃。
このレースはウェーブスタート方式。僕はBブロックの第一ウェーブなんだけど、スタート時刻は9:35。結構暇な時間が長い。
小高い丘みたいなところがあったのでそこから景色を眺めたり、トイレに行ったり。

トイレ事情なんだけど、男子用の小専用トイレがあるのが良い。ただ、個室系のトイレ(大で使う系)が参加者に対して少ない気がした。早い段階から長蛇の列になってしまっていた。男女でわけてあり、女性用は比較的空いてた印象。
なお、僕は会場の大トイレは期待していないので、基本的には出発前に済ませて、そのあと正露丸を飲んでいる。

8:25整列開始。
整列係の人がちゃんと予習をしてないっぽく、その場でなんか混乱していた。

9:00過ぎた頃にセレモニーが始まる。
司会は地元TV局のアナウンサー。開会宣言の後、震災で犠牲になった人へ黙祷。気分が締まる。
スターターゲートのサザエさんが目立っていた。後、スターターには小倉智昭さん。近くにいたペースセッターの人が「おい! 風、大丈夫か!?」と言ってて笑った。いや、僕には意味がわからないけど。

猫ひろしもゲストで来ているらしく挨拶。
後、スタートレーン左側に中継陣がいて、古坂大魔王がいた。芸能人多いな、この大会。

9:35。第一ウェーブ号砲。
Bブロックの最前列に陣取った僕は27秒遅れでスタートゲートを通過!

今回のコースは東日本大震災の津波で被害にあった海岸付近を走るコース。
概ね平坦だけど、たまに橋とかかさ上げ道路ののぼり下りがある感じ。前半に阿武隈川を超える部分があるので、前半の方がアップダウンは多め。後半も少しあり。
スタート直後は混雑でやや足がつまるけど、それは序盤だけ。基本的には広い道路なので混雑感は比較的少ない。

応援してくれる方は横断幕を用意してくれていたり。「ありがとう」という言葉が目立つ。

こちらこそ走らせてくださって、ありがとう。
後、今回はファジアーノ岡山のロゴの入った「がんばろう岡山」のTシャツを着て走った。
10km過ぎたくらいから「岡山頑張れ!」「岡山からありがとう」という応援をもらって、嬉しい! ちなみに直接的には東京から来てるので後者の応援はすみませんって感じもしたり。

景色の変化はそう多くない。黙々と走る人には悪くない。時折入る応援があったかい。
後、エイドが工夫されている。BT(Back to the Hometown)と名前のついたエイド。津波が起きて戻れくなった地域の人たちがその場所にエイドを出してくれている。宮城県や近県の名物が並んでいる。はらこ飯、りんご、冷凍いちご、鍋・・・・。フルマラソンでは手持ちのゼリーしか食べないのを基本にしているんだけど、はらこめしだけは食べた。コメで喉がむせた(笑)

30km通過地点で、海岸が見える。
重機がたくさん置かれている。震災から7年7ヶ月。今以て工事をしている海岸がある。
甚大な被害だったんだと、改めて思う。正直にいうといわゆる被災地に訪れたのは初めて。現場を見ないとわからないことも多い。豪雨災害で被害を受けた地元岡山も同じ。東京で入ってくるニュースだけを見ていてはダメ。

コースが走りやすいのか、最近調子が悪い僕のRUNだけど比較的走れた感じ。
前半ハーフが1時間46分台。30km付近になるとさすがに落ちてきて30kmは2時間36分台。
以降はキロ6分になるかどうかという展開。
後、今回、トイレコントロールがよくなくて序盤から尿意が。我慢できるところまで我慢して走っていたが終盤になってさすがにトイレに行きたくなった。
だが、タイムを見ると3時間4x分台か5x分台になるかの瀬戸際。これはトイレなどに行っている場合ではない。我慢して頑張る。スピードを上げると漏れそう(笑)頑張り方が難しい。

42kmの看板が見える。そしてあと500mの看板が見える。

フィニッシュゲートはすぐ。ゲート手前の時計を見るとグロスで3時間50分台になろうとしていた。
最後は猛ダッシュでフィニッシュゲートに飛び込んだ!

間に合った!
記録はグロスで3時間49分56秒。ギリギリ。トイレなんかに行ってたらアウト。猛ダッシュしなかったらアウト。
こういう感じがすごく快感! マラソンをやっててよかったと思う瞬間。
これで18大会連続サブフォー。最近、スピードが思うように出なかったのでサブフォーは無理かと思っていたんだけど、結果的には及第点の走りができた。

完走メダルはなんと石製。フィニッシャーズタオルやら、レンチンのお米やら、揚げパンやらいろいろもらえる。地方の大会あるある。いろいろくれる系。

フィニッシュゲートから完走証受け取りまで歩く。

そこから手荷物受け取りまでがさらに歩く。ちなみに帰りのバス乗り場(仙台空港行き等)は手荷物受け取り場から逆方向に歩くことになる。この導線の悪さは改善点。

着替えを済ませて速やかに立ち去る。復興マルシェとかで美味しそうな食べ物の匂いがしたんだけど、マラソン大会は用が済んだら直ちに立ち去るのが鉄則。でないと混んでしまって思わぬところで時間を使ってしまう。
僕はサブフォーランナーなので早めに立ち去ればまだ混んでないタイミングのことが多い。

今回もとくに待ち時間なく帰りのバスに乗れた。
仙台駅行きなんていう便利なバスはなく、近郊の駅か駐車場行きのみ。
仙台空港行きのバスに乗って移動。2.5kmなので歩いても行けないことはないが、待ち時間もなかったのでさっさとバスに乗った。

仙台空港から仙台駅までは空港電車。
今日はマラソン大会ということもあり、車両が4-6両にすべて増結されてるそう。
あまり混んだ感じもなくスムーズに乗って座ることができた。

去年のランネットでは大会運営が酷評されている印象だったんだけど、少なくともサブフォークラスでキビキビ移動すれば不自由することはない運営だったと思う。導線とか、当日の一部係員の手際の悪さとか、改善点はあるようだけど許容範囲。

平坦で走りやすいコース。今の宮城を考えさせられるコース。暖かい応援。
東北・みやぎ復興マラソン、良大会だと思います!!


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