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PTの向き不向き問題

PTけんしん です。

実習中にバイザーから真剣な顔で
「PTになるか考え直した方が良いよ」
と言われたことがあります。

そして「あなたはPTに向いてない」と。

「頑張ってきたけど
違う職種の方がいいのかな」
そう思ってた時期がありました。

だけど10年以上働いて分かったのは
向いてるかどうかは

『やってみないと分からない』

って事です。

「向いてない」と言われ悩みましたが、
今は「ある程度向いてるだろう」
と思えているので
その考えを書いていきます。

そもそも『向いてない』って
どんな状況でしょうか?

どんなに努力しても結果が出ない
むしろ患者さんが悪化する

…そんな感じですかね

そんなこと言われたら
諦めそうですが
それは自分が弱い立場にいるときの発想。

教える立場になると分かります。

仕事の難易度によって
出来る、出来ないが変わると。

たとえば
新人PTが担当しやすい、とか
最初にお願いする仕事があって
何でもできるPTじゃなくても
問題ないはずなんです。

だから仕事が上手くいかない理由は
向いてる、向いてないだけじゃなくて
仕事の難易度によって大きく変わる。

もう少し深掘りして考えてみます。

「あなたはPTに向いてない」
と言ってしまうPTは
指導者に向いているのか?

それを言って
相手がやる気になれば良いんですが

あまりにも傷つくこと言って
本来の力を奪っているなら
その人は指導者に向いてないと思います。

でもね

向いてなくても指導しているわけです。

という事は

向いていようが
向いてなかろうが
仕事する時があるってこと。

そうなんです。

「あなたはPTに向いてないよ」
と言ってるバイザーや上司は
指導者に向いてないけど指導してる。

だからPTに向いてなかったとしても
PTになって良いんです。

「でも偉い先生に向いてないって
言われるってことは…
どんなに頑張ってもダメなんじゃないですか?」

そんな声が聞こえてきそうですが
向いてる、向いてないは
そんな簡単に分からないです。

PTの仕事は
患者さんの介入1つとっても
様々な向き、不向きがあって

・相手に寄り添う
・説明して納得してもらう
・知識量
・観察力
・分析力
・ハンドリング(器用)
・他職種連携
などなど

これらすべて向いている状態は
あり得ない

細かく見ていけば
どれか1つでも向いてる所が
あると思います。

だから「向いてない」のは
1部分だけ。

「慎重すぎてダメ」→リスク管理は向いてる
「楽観的すぎる」→ムードメーカー
「暗い」→落ち込んでる人に寄り添える
「数字に囚われすぎ」→管理職には向いている

こう考えると楽になる。

そして新人のうちは能力が低いから
やりがい感じることが少なかったとしても
経験を積んでいくにつれ
やりがいも増えてくる。

職場の居心地が悪かったとしても
環境の変化でガラッと変わる。

だから

『やってみないと分からない』

大事なのは自分の欲求と
相手の欲求(職場で求められている事)のバランス

なんでPTになりたいのか?

・困ってる人の役に立ちたい
・身体の構造に興味がある
・なんかカッコイイから病院で働きたい
・頼られる存在になりたい
・肩関節を極めたい

なんだって良いと思います。

邪道な動機だとしても
回り回って患者さんにも役立てば
良いと思います。

だけど自分がしたいことだけじゃダメで
徐々にでもいいから
相手(患者さんや職員)も求めているものへ
進化させるイメージ。

やりたい事を押し通せば
ワガママに

相手の求める事ばかりでは
自己犠牲に

その間に
ある程度やりたい事ができて
相手にも役立ってる領域
=向いてる状態

があるんじゃないかと思います。

最初は自己犠牲が多かったとしても
やりたい事を増やしていけば
向いてる状態に近づくと思います。

だから「向いてない」と言われても
それは一部分だけだから気にしない。

最初から向いてなくても大丈夫。

今はツライ状況でも
PTとしてやりたい事を増やして
向いてる状態に近づけていく。

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