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多分日本人初、フィリピンの山奥にある秘境、Gallano rice terracesへ

こんにちは、今回の記事だが、おそらくとても貴重な記事になることは間違いない。なぜなら、日本人が恐らく、足を踏み入れたことのない秘境を紹介するからだ。

なんでそんな場所に行こうと思ったかって?休日外出しながらグーグルマップをいじっていたら、偶然見つけてしまったんだよ。

Gallano rice terraces

rice terraces =棚田、つまり山肌を削って作った田んぼである。
バギオ近郊では、バナウェという世界遺産に登録されている棚田群がある。ここには毎年たくさんの観光客が訪れる、北ルソン島屈指の観光スポットである。あ、私はまだ行ったことがなく、写真も持ってないのでググってみて欲しいっす。

で、なんでグーグルマップなんかいじってたん?かというと、温泉に入りたくてバギオ近郊の温泉街に来たのだが・・・

温泉の道中でパシャリ 温泉は期待はずれで写真なし

お湯はクッソぬるいし、ほぼほぼプールじゃないか・・

って思ってたから・・。名前は伏せておくが、バギオ近郊の温泉と称される施設は、もはや温泉ではなく、ただの市民プールである。ネット上には、バギオでも温泉が湧いてた、だの最高だった、だの好評レビューが見受けられるが・・皆さん、信じて、あれは温泉じゃない(断言)。

で、そんな温泉もどき施設にきて萎えていたところ、その場から20キロ圏内に棚田群があるではないか。しかも、明らかに世界遺産のバナウェとは距離が離れているし、確実にこんなところまで観光客が訪れるとは思えない。

秘境やスラムに突撃してきた私が行かないわけない。グーグルマップを頼りにその棚田へと歩き出す。その場所から20キロ近く離れていて、とても歩いて行ける距離ではないが、なんせここは田舎。トライシクルというバイクタクシーがちらほらとしか走っていない。

ブコジュース(ヤシジュース)を頂く
バギオは曇りだがここは快晴
そういえばダイビングしたい


しばらく歩くと、小腹がすいたので休憩。サリサリストア(日本でいう、駄菓子屋みたいなお店)があったので、コーラを買った。ここらへんは、バギオと違って標高が低く、熱帯の暑さを肌で感じることができる。バギオはずっと雨だったので、とても気持ちの良い汗を流している。

サリサリのおばちゃんが好意的に話しかけてきた。で、この棚田のことを話すと、「その場所はめちゃくちゃ遠いし、行くと日が暮れるよ」「距離異常に坂も急だし、トライシクルも走ってないよ」とかなりそこに行くことに否定的だった。日帰りで、現時点で時計は午後2時を回っているとなればそう言われても仕方がないか。ただ行くの一点張りを貫いていたら、おばちゃんも理解してくれたのか、トライシクルドライバーを拾ってくれた。

これでとりあえず、Gallanoまで行けるらしい。トライシクルは交渉で料金が決まる。まだまだ距離はあるが、たった100ペソで連れて行ってもらうことに。バギオは市の決まりで、トライシクルが走れないそうで、一台も見たことがない。トライシクルに乗ると、バギオを出たんだなーという実感が湧く。

乗り心地は最悪だが、30分ほどで近くの集落まで到着。ここからは坂が急で、小型バイクのトライシクルではとても登れたものではない。腹が減ったので、集落の食堂で腹ごしらえ。ここでマミ(フィリピンの醤油ラーメン)を頂いた。一杯30ペソと格安な上、美味しかった。やはり、ここは田舎だからか、バギオより物価が安い。ただ足元に野良犬や野良猫がわらわら集まってきて、食事の邪魔をする。日本では触ったりして、可愛がることができるが狂犬病が撲滅していないフィリピンでは、こいつらを可愛がろうとは思わない。触って噛まれたりしたら、病院に直行してワクチンを複数回摂取しなければならない(注射無理な人)。

のどかな集落へ
田園

ここで、食堂のスタッフに例の棚田について聞いてみた。もちろん、地元の人なのでその場所は存じていたが、ここからさらに1時間位かかるらしい。しかも、夕方の6時ごろにはトライシクル、ジプニーなどが基本終電になってしまうらしい(現在午後3時)。タクシーもなかなか見つからないここで、それを逃せばここで野宿決定だ(宿泊する手持ち金なし)。

そしたら、まさかの食堂のオーナー?の息子さんがトライシクルドライバーで、棚田まで連れて行ってくれることに。ありがたすぎるぜ・・。ただ、さっき綴ったように、棚田までは坂が急すぎて、トライシクルの馬力では登れないそうで・・まぁ、やってみなくちゃわからない精神で棚田へ向かうことにした。

川を渡り・・
トライシクル
田園とルソン島の山々


しばらくのどかな農道を走ると、急に山道になる。ここで、嫌な予感が的中した・・。坂の途中で、トライシクルがエンスト。復旧する見込みがないため、坂を徒歩で上がることに。これ、トライシクル正直いらんやん・・。その後、徒歩→エンジン復旧→乗る→エンスト→のループを暫く繰り返した。ここはバギオより高度が低く、暑い。そのうえ、坂は思った以上に急で疲れる。寒冷なバギオではかくことのない、気持ちよい汗をかいた。

あまりにもエンストを繰り返すので、トライシクルの後を、全力で坂道ダッシュして追いかけることに。まるで某ボクシング映画のトレーニングである。普段から運動をあまりしない人なら、この坂道は地獄でしかないだろう。しかし、この先に秘境があると考えると、胸が高鳴る。

しばらく走ると、山道を抜け坂も緩やかになった。このあたりは田んぼ、畑が一面に広がっていて、人々が農作業をしていた。この光景は、幼少期にみていた、スタジオジ〇リのアニメの世界観によく似ている。日本では近年、失われつつある里山の風景。フィリピンの田舎では、農作業に水牛を利用している。日本では石垣島などの南西諸島を除いてまず見ることがないので、田舎で水牛を見たときは少し嬉しくなる。

ジ○リに出てきそうな
水牛(タガログ語でKalabaw)
これは何の野菜だろうか


しばらく走ると、「ここが棚田だよ」と言われた。周りを見渡すと、遠い山肌に確かに、棚田群が見えた!規模としては、世界遺産のバナウェなどには遠く及ばないだろうが、確かに棚田群である。

これは間違いなく棚田!


規模は確かに小規模だが、棚田と周囲の山、農作業に従事する人々、畑、遠くに見える川・・すべてを含めて、里山の素晴らしい風景。日本では、この風景は失われつつある。田舎で暮らす若者も減少、さらに少子化で老人人口が増える中、ここでは里山で農作業の傍ら、子供たちが元気に遊びまわっている。山道はなかなか険しかったが、来てよかった。

緑が美しい
光と影のコントラスト
畑と山々と入道雲
綺麗だなぁ

帰り道、里山に綺麗な夕日が射した。私はこの里山の世界観というか、この雰囲気が大好きだ。帰りは下り坂なので、トライシクルで快適に戻ることができた。ドライバーとも仲良くなり、連絡先も交換した。ここは日々の生活に疲れたら、是非訪れたくなる場所だ。

またね

Gallano rice terracesは、里山の原風景が残る場所だった

今回訪れたGallano rice terracesは、正直アクセスも良くないし、棚田自体は小規模であることから、わざわざ訪れる人は少ない。ただ、棚田だけではなく、自然や里山に癒されたい人にはもってこいの場所である。フィリピンも人口が激増し、都市部では開発ラッシュ真っ只中である。もしかしたら、いづれこのような里山はフィリピンでも減っていくかもしれない。人間社会と自然が共存していくのは、やはり難しいことだと痛感した。

戻ってきたら、バギオが大都会に感じた






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