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#32 about a sex を全話観た大晦日。そして、バナナフィッシュと並んで2020年に観た作品ランキングトップタイに滑り込んだ話。

 12/30に◯君と年内最後のゲームをして、1:00ごろ解散した。僕は基本夜型なので、世間の1:00=僕の17:00くらい生活リズムがズレている。明日はテレビ何見るかを考えていた時に、ネットメディアの台頭が近年注目されているので、 Abemaはどんな番組をやっているのかをふと気になって、調べてみた。

 その時にやっていたのが5-9話まで一挙放送されていた「17.3 about a sex」というドラマだった。

 結論から言うと、このドラマがメチャクチャ面白すぎて、7-9話を放送で見て、その後 Abemaに会員登録して、アーカイブ放送でもう一回1から9話まで全部見た。見終わったら朝の6:30だった。

 今回はメチャクチャ面白かったこの作品について、何が良かったのか?またどこが僕の心を打ったのかを感想として書きます。

 このドラマの主なテーマは、「性」です。主人公は17歳の女子高生三人で、彼女たちが学校生活を過ごす中で、ぶつかる性に関するトラブルや不安を女子目線で描いている。例えば、

「処女卒業の平均年齢は17.3歳らしいけど、私たちは大丈夫なのか?」

「SEXはしなければならないものなのか?」

「女が一人でするのはダメな事なのか?」

みたいなテーマが各回にある。30分×9話で、人間関係などの移り変わりが9話通して繋がっているが、各テーマは各回で完結していく。

 この作品の何が良かったかというと、女子目線での性に対する考え方が、男の自分にとっては新鮮かつ理解が深まったからである。特に男子校で6年間も育つと思春期の女の子がどんなことを考えているのかなど、考える余地もなかったので、笑いの面白さより、興味の面白さが多かった。

 そして、もう一つは主人公三人の顕著な性格の違いである。ピュアで子供っぽい性格の咲良(永瀬莉子さん)と、サバサバしていてアセクシャルの紬(田鍋梨々花さん)、そして二人とは対象的に恋愛経験豊富な祐奈(秋田汐梨さん)

 性格が余りにも違う三人なのに、お互いの多様性を認め合っている関係性が見ていて気持ちいい。

 僕の好きな回は第7話で、アセクシャルである紬が、スピーチにコンテストに出場し、社会に物申したい事として、アセクシャルの自分にとってこの世界は地獄です。という内容のスピーチをする回。アセクシャルとは異性に全く興味を示さず、SEXしたいとか彼氏が欲しいなどと全く思わないような人の事。

 紬は母を亡くし、父と二人で暮らしているのだが、日々父にお嫁さんに行くことや、彼氏はできたのかと言った話をしょっちゅうされるのに嫌気をさしていた。なのでこのスピーチコンテストに優勝し、そこで得られる奨学金を元に自立を図ろうとする。しかし、コンテストの当日、生理で倒れてしまい、コンテストに間に合わなくなってしまった。

 子供なんて産みたくないし、sexなんてしたくもないのに、なぜ生理にいつも苦しむのか?

 病室のベットで二人に見守られながら、自分が女として生まれたことを後悔してなげいていた。父から離れるために寝る間も惜しんでスピーチを書いたのに、それがなりたくもない生理のせいで全てが終わったように思われた。

 しかし、その裏で父が審査員に頼み込んだおかげで、特別にスピーチに遅れて参加できることになった。それだけではなく、実は前々から紬が痴漢をされていたことを知っていて、父が張り付いてとっ捕まえようとしていた事なども初めて知らされ、紬の想いが一瞬にして全て変わったのだ。

 いざ始まった、父のいる前で読んだスピーチが本当にすごかった。スピーチを紬が読み終わり、最初に父が大きな拍手を送り、紬が壇上でお辞儀した時に流した涙が、最大に感動するんですよねー。

 説明すると長いので、もう動画を見てください。https://youtu.be/SUUG6y30cdw

 このドラマを見終わった時に、「すげードラマを僕が見つけ出したわ。」とイキっていましたが、YouTubeで見てみると、すでに第一話かなんかが200万再生くらいされており、すでにネットでブームになっていた。そりゃ大晦日に放送するくらいなのだから当然か。

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