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コスパの良い研修病院の見分け方

ブランド病院の衰退、、、


「勝ち続けること」は「勝つこと」よりも難しい。

一度ブランディングに成功すると
なぜそうなり得たのか、研修医を取り巻く環境に変化はないのか
などの定期メンテナンスが適当になってしまうようですね。

私自身が研修した病院も当時(もう10年以上前です)と比較すると
随分と落ちぶれてしまいました。。


強みであった部分に価値がなくなった。
または価値を得るために研修医が支払う代償が許容できなくなった。

たくさん患者をみて、たくさん上級医からフィードバックをもらう。
レクチャーやセミナーもたくさんあって留学の機会も与えられる。

しかし、労務環境はブラックで、いまだに勤務時間制限もなく、勤務間インターバルも確保されていないようです。

数年前なら「若い頃の苦労は買ってでもしろ」と言われて
良い臨床医になるためのチャンスを得ようと貪欲に働いていた訳ですが

こういった環境は敬遠される流れになっています。

実は「QOLを捧げなくても良い臨床医になれる」ことが
SNSなどで徐々に知られるようになってきていることも一因でしょう。

一億総中流、同期横並びで昇進を目指していた高度経済成長期の日本人のキャリアパスの衰退と似てますね。

医師としての生き方が多様化し、その職能・知識を活かして
より効率よく社会貢献できる働き方を模索する人が増えてきたように思います。


これからの人気病院は、、


ホワイトな労務環境を維持している一方で
卒業生は一定以上の臨床力を身につけている

ことが評価されるべきアウトカムといえるでしょう。


こういう高コスパ病院は、実際あります。。が少ないです。

働き方改革が本格始動する2024年以降、徐々に出てくる可能性はありますが見つけるのは大変です。

研修医や学生の出している、病院見学に関するnoteはありますが
卒業生が一定以上の臨床力を身につけているかどうかの評価は
それ以上の上級医指導医にしかできないため、

高コスパ病院スクリーニングというのは実際は困難と考えられます。

ですが、学生の立場で高コスパ病院を見分ける魔法の質問があります。
ぜひ見学の際に繰り出してみてください。

その回答で白か黒かがはっきりします!

その質問とは、、。
(身バレ予防のため恐縮ながら有料とさせていただきました)


一般にハイパー病院の方が教育熱心な傾向にあります。
良い臨床医になりたければハイパー病院に行くのが手堅い方法です。

しかし! ハイパー病院はブラック病院の顔も併せ持つ可能性が高いです。

それもそのはずで、研修医の身分は実は外国人技能実習生と同様に
実習生扱いですので「自己研鑽」の名の下に

時給10円でも許されている現状があります。

労働者であれば労働基準監督署が目を光らせるので
かなり手厚く労働衛生環境は守られるのですが。。。

10年前に「過労死」が社会問題になり、最低30万円の給与保証の仕組みがつくられましたが、本質としては実習生の搾取構造に変化はありません

病院の経営側の立場で考えてみてください。
医師免許を持った、文句も言わない新卒社会人から
搾取する機会をみすみす逃しませんよね?

みなさんが見学に行った病院で当直手当てはいくらでしたか?

せいぜい1、2万円ではないでしょうか。15時間寝ずに働いて。

あらあら、労働基準法で定める最低賃金を下回ってしまいましたw
もちろんコンビニバイトより低賃金です!



さて、以下が病院見学時に使えるスクリーニング方法です。

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