けんすけ福のかみ

これはこの辺りに住まいいたすけんすけ福のかみと申すものでござる  京都の狂言のおうち大…

けんすけ福のかみ

これはこの辺りに住まいいたすけんすけ福のかみと申すものでござる  京都の狂言のおうち大蔵流、茂山千五郎家の狂言にことのほか惹かれ、観るのみならず素人弟子として習い、披露するようになりましてござる  さらにはその和らいの道を披露めたいとおもい探求する道に踏み出してござる

マガジン

  • 狂言とわたくし

    狂言との出逢いと暫しの別れ、そして再會の記事

  • 狂言『二人袴』島田洋海社中

    狂言大蔵流 茂山千五郎家 島田洋海社中でお稽古し、2022年5月に披露した 狂言『二人袴』を私見にてご案内してござる

  • 狂言和らいの案内書

    わたくしが好きな狂言を気ままに解説した記事をまとめてござる

  • 文章を描く折に氣をつけたいこと

最近の記事

  • 固定された記事

狂言でなにができるでござろうか

和ろうてござるか〜 ご挨拶と申すこともござらぬが ご縁によって来てくださった方へご案内の記事を描いてみようと思う次第 狂言濃度の極めて高いわたくしの記事や呟きには必ず【狂言】と云うことばが織り込まれてござる さりながら、そもそも狂言と云うことばに 何かしら引っ掛かりを持たせられねば ご縁することも少なかろうと存じまする ようこそ開いてくだされたれ ありがとうござる 記事は概ね狂言のことば それもなるべくは狂言の主たる登場人物 太郎冠者の遣うことばを基にしてござるによっ

    • 呟】三年目を迎えた狂言面打ち 明日から京都市文化博物館で作品展が始まりまする 本日はその準備のため午後休を取り展示会場へ参ってござる 作品展参加も三回目 準備も少しずつ慣れてきてござる 明日から三日間自由に観ていただけまするによって ご来場を待ちつつ愉しみまする

      • 狂言を愉しむ毎日に感謝してござる

        和ろうてござるか〜 承れば 四方山の花が 真っ盛りと申しまするによって こんにった花見に出ょうと存ずる…これは狂言花争の冒頭でござる 遊山にみえる方は 内外問わず ことのほか多くなってござる 月に何度か祇園へ参ってござるが 夜八時を過ぎてもお茶屋街をそぞろ歩く観光の人の多いこと そうして京都へみえる方のどのくらいが 狂言を知っておられるであろう 誰もが知っていて また誰しも観て和らい 心和ませ身体も和らげている 少しでもそうなるようにと 活動してござる そんなわ

        • 呟】十四回目の毘沙門堂詣も恙なく終えてござれば 今日は狂言面福の神の最終仕上げでござった 全体を研いてのち溝と云う溝へ汚しを掛けてござる その上より薄く伸ばした膠液を霧のように撒き掛けて和らかに留めてござる 間に合うかどうかと思ったこともござったが余裕をもって仕上がってござる

        • 固定された記事

        狂言でなにができるでござろうか

        • 呟】三年目を迎えた狂言面打ち 明日から京都市文化博物館で作品展が始まりまする 本日はその準備のため午後休を取り展示会場へ参ってござる 作品展参加も三回目 準備も少しずつ慣れてきてござる 明日から三日間自由に観ていただけまするによって ご来場を待ちつつ愉しみまする

        • 狂言を愉しむ毎日に感謝してござる

        • 呟】十四回目の毘沙門堂詣も恙なく終えてござれば 今日は狂言面福の神の最終仕上げでござった 全体を研いてのち溝と云う溝へ汚しを掛けてござる その上より薄く伸ばした膠液を霧のように撒き掛けて和らかに留めてござる 間に合うかどうかと思ったこともござったが余裕をもって仕上がってござる

        マガジン

        • 狂言とわたくし
          6本
        • 狂言『二人袴』島田洋海社中
          7本
        • 狂言和らいの案内書
          5本
        • 文章を描く折に氣をつけたいこと
          1本

        記事

          観)こんにったおうみ狂言図鑑のためJRと近江鉄道バス乗り継いで滋賀県日野町へ 狂言二人袴でシテの聟はおうみ狂言初出演の虎真師、熱演の可愛いお聟さんでござった 狂言真奪では残念な太郎冠者のあきら師がこれまた可愛いことでござった 新作狂言七つ道具では千五郎師の乙女がこれまった😆

          観)こんにったおうみ狂言図鑑のためJRと近江鉄道バス乗り継いで滋賀県日野町へ 狂言二人袴でシテの聟はおうみ狂言初出演の虎真師、熱演の可愛いお聟さんでござった 狂言真奪では残念な太郎冠者のあきら師がこれまた可愛いことでござった 新作狂言七つ道具では千五郎師の乙女がこれまった😆

          狂言の伝統を後世に伝えると云うこと

          和ろうてござるか〜 狂言は能とともに室町時代から連綿と受け継がれてきた伝統芸能でござる その伝達手段は永く口伝えであったり 江戸後期からは紙に書いた台本らしきモノもあるようでござる 六百年以上をこうして伝わってきたことに 感謝しております 能楽の一部でもある狂言方には 現存二流派ありそれぞれ幾つかの家で その芸を伝え演じておられるのでござるが わたくしが心酔する大蔵流茂山千五郎家では このたびこれらの狂言資料の一部を デジタルアーカイブ化することを目指して クラウド

          狂言の伝統を後世に伝えると云うこと

          呟)自宅から歩いて十分あまりにある毘沙門天詣りも年明けから十二回となってござる 行きは緩い登り坂なれば呼吸を整えるが精一杯でござってその戻りは下りの坂なれば 早足に狂言の台詞を繰る余裕も出てまいりまする 昨日は遠道して狂言『伯母ヶ酒』をひと通りお稽古して帰ってござる

          呟)自宅から歩いて十分あまりにある毘沙門天詣りも年明けから十二回となってござる 行きは緩い登り坂なれば呼吸を整えるが精一杯でござってその戻りは下りの坂なれば 早足に狂言の台詞を繰る余裕も出てまいりまする 昨日は遠道して狂言『伯母ヶ酒』をひと通りお稽古して帰ってござる

          呟)よくよく視較べてみれば 細かな違いばかりか 明らかな容貌の違いも目に付いてござる 彫りを終え色を付けていく内 改めて手本の面に目を凝らせば 口の開き額の曲面頬の凹凸目の開き加減鼻の孔の向き… さりながらこれらの違いを含んでなお私独自の面となっているとも云えると存じまする

          呟)よくよく視較べてみれば 細かな違いばかりか 明らかな容貌の違いも目に付いてござる 彫りを終え色を付けていく内 改めて手本の面に目を凝らせば 口の開き額の曲面頬の凹凸目の開き加減鼻の孔の向き… さりながらこれらの違いを含んでなお私独自の面となっているとも云えると存じまする

          呟)狂言面打ち福の神の彫りが終わり胡粉と膠で下地塗り 少し磨いて下色を付け さらに磨いてから上色を叩いてござる この辺りから細かな石を混ぜて表面に凹凸を施しそこに陰影を着ける濃い色を振り掛けてござる さらに濃い色を重ねたあと 墨で毛を描いてまいりまする 完成が見えてきてござる

          呟)狂言面打ち福の神の彫りが終わり胡粉と膠で下地塗り 少し磨いて下色を付け さらに磨いてから上色を叩いてござる この辺りから細かな石を混ぜて表面に凹凸を施しそこに陰影を着ける濃い色を振り掛けてござる さらに濃い色を重ねたあと 墨で毛を描いてまいりまする 完成が見えてきてござる

          呟)小さな頃から好きなエッシャーの絵を観に佐川美術館へ参ってござる 狂言師の茂山宗彦さんから教えてもらいまして一人ぶらっと訪れました これまで詳しく知らなかったエッシャーと云う芸術家に触れて わたくしの画心も激しゅう刺激されましてござる 狂言面打ちに狂言画描きに活かしましょう

          呟)小さな頃から好きなエッシャーの絵を観に佐川美術館へ参ってござる 狂言師の茂山宗彦さんから教えてもらいまして一人ぶらっと訪れました これまで詳しく知らなかったエッシャーと云う芸術家に触れて わたくしの画心も激しゅう刺激されましてござる 狂言面打ちに狂言画描きに活かしましょう

          呟)毘沙門堂詣りも今年七度目 いつもは一人狂言の台詞を繰りながら、時に歌いながら謡いながら 息弾ませて詣りまする 昨日は友だちとお喋りしながらでござった 特段願掛けの意図もござらぬが また次回も健やかに和らいだ心でお詣りできるようにと 感謝を込めてござる

          呟)毘沙門堂詣りも今年七度目 いつもは一人狂言の台詞を繰りながら、時に歌いながら謡いながら 息弾ませて詣りまする 昨日は友だちとお喋りしながらでござった 特段願掛けの意図もござらぬが また次回も健やかに和らいだ心でお詣りできるようにと 感謝を込めてござる

          呟)今日は朝から毘沙門天詣り その足で岡崎の観世会館へ 茂山千五郎社中会「考究会」へ 普段社中会ではあまり出ない 花子や靭猿、千切木などもあり 見応え十分でござった 席を替えながら走り描きのお稽古も堪能できて満足してござる

          呟)今日は朝から毘沙門天詣り その足で岡崎の観世会館へ 茂山千五郎社中会「考究会」へ 普段社中会ではあまり出ない 花子や靭猿、千切木などもあり 見応え十分でござった 席を替えながら走り描きのお稽古も堪能できて満足してござる

          呟)年末年始には和我家にもさまざまござって正月三日の多賀大社の翁と狂言の奉納は見逃してござるが奥さんと毘沙門堂へ初詣ができてござる これを機会と観じ週一度は毘沙門詣りを決めてござる 昨日は四時半に滑り込み 門が半分閉まってござった 家内安全狂言稽古を感謝して詣りまする

          呟)年末年始には和我家にもさまざまござって正月三日の多賀大社の翁と狂言の奉納は見逃してござるが奥さんと毘沙門堂へ初詣ができてござる これを機会と観じ週一度は毘沙門詣りを決めてござる 昨日は四時半に滑り込み 門が半分閉まってござった 家内安全狂言稽古を感謝して詣りまする

          狂言に纏わる画を描き貯みょうと存ずる

          和ろうてござるか~ 2024年も早二週間以上がすぎてござる 年明け早々さまざまなことがこころを揺さぶっておりまするが そんな中、改めて想うことは わたくしはやはり狂言を通じて和らい、和らぎ、和みのこころをひろげ 和顔、笑顔を殖やしていきたいということでござる 余裕がないとき、こころが塞いでいるときこそ こころを和らげ、和ませる和らい(笑い)をもって 元氣を快復させていくことが大切とおもうのでござる そんな道の先に、狂言を愉しむ氣もちを伝える書籍を創りたいと思うようにな

          狂言に纏わる画を描き貯みょうと存ずる

          2024年も狂言を披露めて参ろうとぞんずる

          和ろうてござるか〜 2024年も早十日が過ぎてござる 歳明け早々の出来事に 心穏やかにとはまいりませぬが 少しでも早い復興を祈りつつ ここからできる応援をと思うてござる 昨年末より思うに任せぬことが 身の回りに押し寄せ 狂言に係る活動も幾分控えめとなってござった それらが皆収まったとは申せませぬが ようよう元に戻ってきたようにござる そうこう申すうち今週末には 一昨年から始めた北大路新町のcafe ベアトリーチェさんでの『狂言かふぇ』の 第四回目を開催いたしまする

          2024年も狂言を披露めて参ろうとぞんずる

          呟】十月はなかなか面を打ちに行くことが成らず 十一月に入っても予定通りには参りませぬが ようやく福の神さまらしい容貌も現れてきたようで嬉しゅうござる まだかなり厚みがあって 何層も削り進めるとは思いまするが この面差しを保ちながら調和しつつ打って参るのでござる

          呟】十月はなかなか面を打ちに行くことが成らず 十一月に入っても予定通りには参りませぬが ようやく福の神さまらしい容貌も現れてきたようで嬉しゅうござる まだかなり厚みがあって 何層も削り進めるとは思いまするが この面差しを保ちながら調和しつつ打って参るのでござる