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T2見ました

ターミネーター2、ではないんですね〜。。
「トレインスポッティング2」をテレビで、BSで録画したやつで、吹替で見ました。
2017年の作品。もう7年前になります。
1は、1996年公開。27年前か。。
20年後のアイツら(ヤク中の不良青年)はどうなっているのか! という話。
1は、名作ですよね。ぼくら世代にもグッときましたが、1世代くらい後のみなさん、90年代なかばに青春を過ごしたイギリス・ロック文化大好きな世代にはバイブル的作品でしょう。

2は? どうせ、連中がくたびれた中年になって、わびしい末路が待ってる哀愁が描かれてるんだろう。20年も経ってるんだし。

なんか、それを突きつけれられるのも、なんかイヤで、見るのを避けていました。実際見た人のレビューを読んでも、想像通りのお話みたいだし。
これを見ることで、1のイイ思い出もかえって薄まってしまうのでは? という危惧もあったし。

なんか劇画オバQみたいに、あえて、そこに向き合わされないといけないのか〜、とは思ってたんですが、時間が経ったことで、少しは受け入れられる余裕もできたかも、という気分で見てみました。
まあ、見といてよかったね。


監督は同じダニー・ボイルさんで、主演の役者たちも同じメンバーだし、今まで様々な有名映画の続編でも、こんなに前作をきちんと踏襲して、お話が繋がってる「2」って、あったけ? と思えるほど。よっぽど思い入れがみんなあったんだろうね。

普通の「2」は監督が代わって、新しいキャラや要素が加わったり、ムダにスケールアップしたり、かえってスケールダウンしたりするけど、ほとんど同じ調子であるべき20年後を描いている。

まあ、もちろん年を取ってからの切なさが、イヤというほど描かれ、身につまされ、見なきゃよかったかな〜と思わされる部分もありますが、どうせアイツらだし! て感じで、だんだん最初から、それなりな中年の物語だったような気もしてくる。1のほうが前日譚だったのだ。みたいな。

音楽映画としても評価された1より音楽の使い方は、制作陣も年取って、古くさくなってるとこもある。中年になった連中にもそれぞれ、まだ夢がある、みたいなシーンにブロンディ「ドリーミン」がかかるとこは印象的です。

しかし、ブロンディ自体、ここ数年活動が盛んで、この2023年になって、コーチェラ・フェスとかでも、77歳になったデボラ・ハリーが元気いっぱいに歌ってて世間にショックを与えたりしてるので、なんか映画で曲がかかっても、哀愁ではなくポジティヴな感じに聴こえてしまう。公開当時とは印象が変わってるかもね。

パブのシーンで、若者たちに主役のオッサン連中がからんでるとこに、クイーン「レディオ・ガガ」で場内が盛り上がるとこも、古い曲のノリに若者がついていく違和感、みたいな皮肉な描き方を意図したかと思うけど、この1年後に「ボヘミアン・ラプソディ」が公開され再ヒットし、2020年代も永遠のアンセム的に世代を超えて認識された今となっては、普通に感動的に見えてしまう。

そしてラストによみがえる、1でもオープニングに流れたイギー・ポップ「ラスト・フォー・ライフ」の力強さ! 過去に引きづられつつも、向き合って乗り越えようという。キレイにまとまった! 

しかし、やはり70歳過ぎても元気に歌ってる最近のイギーとか見ても、また20年後、2037年とかに、60半ば過ぎたアイツらが出てきても、おかしくない気もするね。「T3」おじいちゃんムービー。

でも「2」はスルーして「1」のイイ思い出だけにしときたい、と思って、見ないまま逝かれても、全然大丈夫だとは思います! 気になった人だけ見れば!

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