夢を追う者の糧

遠い昔、20代の頃。

何もかもがうまくいかなかった時期がある。

それは夢を追う者の糧だったのだけど。

本当に大変な時にあてもなく色々な思考をしながら
街を歩いていた、というよりも彷徨っていた時に
ある書店に入って出会った言葉がある。

茨木のり子さんの「自分の感受性くらい」だ。

研ぎ澄まされた鋭い言葉はその時の自分の心を切り裂いた。

涙が出て、すぐに書店を飛び出したのを覚えている。


「自分の感受性くらい」


ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて


気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか


苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし


初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった


駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄


自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ


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