プーチン(ロシア)は、なぜ無謀ともいえる戦争を始めたのか、「裸の19歳」-ナガヤマノリオとの類比―私論-①

 昔、警察官ら4人を殺害し、最後死刑になったナガヤマノリオの実話をもとにした映画「裸の19才」を見た。

彼は最果ての北国網走で極貧の中、父親は博打打ち、年中働かず、母親は毎日働きずくめ、で不満、ぐちを小さいノリオへ、歳離れの兄らには事あるごとに殴られ、P.T.S.D(外傷体験)を患ったまま子供時代を育った。

 中学生になったノリオは、家族の中でも学校でも疎外され、ひきこもり、孤独、孤立、ひもじさの生活の中、中学卒業間近、東京へ集団就職が決まるも、それに必要な資金のあてもなく、近くの呉服屋に忍び込み、そこで金を盗んで間に合わしてしまった。

 中学卒業後、集団集職で東京へ、友達もなく、人との関係もうまく作れず、孤立無援のまま20回ほど職を転々としながら、自殺しかないと思いつめ、何度も手首を切ったり、縄を首にかけたり、結局死にきれずにいつも未遂に、

 ある日、死ぬつもりの破れかぶれの気持ちで、横須賀米軍基地に忍び込み,そこの兵舎から拳銃と銃弾数発を盗んだ。そのときノリオの気持ちが変わった。「俺の唯一の友達、、」とつぶやき、自分が強くなったようなうれしさがこみあげてきた。

それから数日後、金もなく腹を減らしながらホテルに忍び込み、そこでガードマンに見つかり、慌てて逃げ出そうと拳銃をガードマンに発砲し殺してしまった。
  その後、兄の家へ居候するも、そこからも追い出され、後3か月程野宿、放浪の末、いきずまりの結果、警察官ら3人も殺して(計4人)しまった
それから二審(高裁)では、自己を反省する気持ち、「無知の涙」-物書きとして才能発揮-出版印税を母や姉に提供、獄中結婚、などのおかげか無期懲役に減刑となった。しかし最後は、最高裁においては一審(死刑)に戻り約29年続いた裁判が終了し、彼は生涯を終えてしまった。

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