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ESの書き方で悩む「そこのあなた」へ

21卒のインターン情報が解禁になって1ヶ月が経とうとしている。インターン参加率が年々上昇している背景もあって、すでに5,6社ES提出したなんて学生も多いのではないだろうか。

この記事はそんなな学生は読まないでいただきたい。この記事を読んでいる時間が勿体無い。そのままESを書くことを多くこなして、通過するESをがどんなものなのか掴んでいってほしい。

この記事は「これからESを頑張る学生」や「ES落ちまくってどうしたらいいかわからない学生」が読んできださい。きっと助けになるはずだ。

ESを書く上での大きな勘違い

ESを書き始めようとする学生がまず口を揃えて言うことがある。それは「ESにかけるようなすごい経験がない」ということだ。

このような認知のもとESを書いていると、全く通過しません。この考えを改めるべく、選考上でESがどういった意味を持つのかということから説明していこう。

ESとは「自分がどういう価値観を持った人間である」ということを人事の人に納得してもらうというものだ。選考というとどうしても「すごい経験があるかどうか」という誤解を生んでしまっているだけだ。

つまり通過するかどうかの境目は、「納得感のある文章であるかどうか」ということだ。ESに書く経験の大小など論点ではない。

自慢げにESを見せてくる就活生がいるが、大抵そのESは自慢大会になっている。もちろん華やかしい経験があるならば、それを書けばいいが、そのインパクトに頼るのは危険だ。

ではESでお馴染みの「自己PR」「志望動機」「学チカ」の具体的なポイントを以下の図に沿って解説しよう。

自己PRの書き方

①強み

結論ファーストにまず、自分の強みを端的に記載。大抵の場合、自分強みはいくつかあると思うので、企業の求める人物像に合わせてアピールする強みを変えると良い。

強みを表現する言葉は一般化された言葉ではなく、「自分にしか考えられない言葉」を使うと人柄がなお伝わりGood。

例)一般的な表現:困難な状況で真価を発揮する → 自分の表現:水で燃え上がる炎(炎にとって水をかけられるのは困難であり、それで逆に燃え上がるという表現)

②強みの原点

その強みを先天的に持っている可能性は極めて低い。その強みが生まれた原点的な経験を記載する。

人間は経験から学ぶ生き物なため、年取るごとに価値観は豊かになるが、基本的な人格基盤は0〜3歳の期間で形成されるという研究がある。そのため幼少期からの出来事から振り返り、しっかり自己分析を行う必要がある。

③その強みを発揮した具体的なエピソード

どのような環境で、どのような意識の変化があって強みが発揮され、どのような影響、結果をもたらしたのか具体的に記載する。大切なのは「再現性」がある強みであることを主張する。

つまり誰か他者に影響を受けたものではなく、自分の意識のみでコントロールした強みのエピソードを記載する。

④強みの方法論

その強みを発揮するために意識していることを記載する。例えば「リーダーシップ」を強みとしても、意識することが違えばリーダー像も変わってくる。

⑤強みの生かし方

入社後、どうやってその強みを生かしていくのかを記載する。当然その強みに「再現性」があり、入社後発揮してくれる想像がつかない限り、通過するわけがない。

志望動機の書き方

志望動機を書く上での前提として、100社受ければ100個の志望動機がなければいけない。ほかの企業に使いまわせる志望動機は通らない。

①成し遂げたいこと

社会人になって達成したいもっとも抽象度の高いこと。要素は2つある。
1つめは「個人ビジョンやなりたい大人像」のような自分視点のこと。
2つめは「こんな社会にしたい、こんな価値を還元していきた胃という世界観」のような社会視点。書くのはどちらでもいい。

②きっかけとなる経験

①を思うきっかけとなった経験を述べる。
個人視点の場合多くは「哲学的経験やロールモデルとなる人物」の話。
社会視点の場合は「社会の負を目の当たりにした経験、異文化交流や支援活動」などの話が多い。

③企業選びの軸

①を達成するのに入社する企業がどんな要素を持っていれば良いのかを言語化する。
どんな「企業理念/ビジョン」があれば良いのか。
どんな「人材/風土」があれば良いのか。
どんな「仕事内容/チャレンジ」ができればいいのか。
どんな「待遇」があれば満足行くのか。
全てを語ることはできないので、優先順位を企業の持ち味に合わせて決めると良い。

④なぜこの企業なのか

③の軸が、その企業にどう当てはまるのかを書く。

⑤その企業で何がしたいのか

魅力溢れる企業で、どんなことをやっていきたいのか。もちろんこれが①達成の1つの要因になるよう書くことが大切。

学チカの書き方

①取り組んだこと/成果

自信を持って頑張ったことを書く。字数制限が厳しければ「成果」は省略して良い。

成果の大きさを主軸に置くのではなく、心から頑張ったと思えることや成果は出なかったけど人生で一番大きな学びを得た経験を記載する。

②なぜそれに取り組んだんか

動機。自由な時間の多い大学生活の中でなぜそれにすることを選んだのか記載する。
自分で自ら選択したことに限る。他者から任されたことや成り行きで取り組むことは論外である。

③目標と困難

その取り組みでどんな目標を掲げたのか。その途中どんな困難があったか。

④取り組みと結果

目標に向けどう行動したか。困難に対しどう工夫したか。結果どのような成果を出せたのか。

ここが非常に大切。目標や困難に立ち向かう姿勢に人柄や思考の特徴が出るため、学チカの肝といっていいだろう。

⑤学び

その取り組みを通じてどんな学びを得たか。それをどう社会人として生かしていくか。

全く同じ経験をしても、価値観が違えば感じ取る事柄は違ってくる。100人いれば100通りの学びがあって良い。つまり学びにも人柄や思考の特徴が出るため、学チカでは大切だ。

早速ペンを持って描こう

ここまでESの3大設問の書き方を紹介してきた。もうあとは書くだけ。書かないことには一歩も進めない。

一つ最後に提言しておこう。この書き方をマスターすればES負けなしになれるかというとそうではない。もちろん落ちる企業は少なからずあるだろう。

しかしがっかりしないでほしい。本当に自分が入社したいと思う企業を見つけ、どういうところに魅力を感じるのか言語化した上で、この書き方を用いればまず落ちることはないだろう。

自分の原体験からESをロジカルに書くため、企業の価値観に寄せていくことができない。つまり価値観が違う企業は落とされてしまう。

一方で、原体験から導き出したESだからこそ説得力は抜群。価値観がマッチする企業であれば間違いなく落とされることはない。

内定マスターになってもなんの幸せもやってこない。本当に自分の行きたい企業、自分にマッチする企業の内定が出てこそ「最高の就活」と言えるだろう。そのためにぜひこの書き方をマスターしてほいしい。

これからの就活生の未来が明るくなることを期待している。

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