プロフィールサービス『This is me.』を立ち上げた話。
※本サービスは提供は提供を終了しています。お使い頂いたユーザーの皆様には心から感謝しております。本当にありがとうございました!
「人の人生を表現できる場所を創りたい。」
そんな想いからプロフィールサービス『This is me.』を立ち上げることにしました。
This is me.は「これが私です。」という表現が、もっと気軽に、もっと自由にできる場所になってほしいという願いを込めてつくっています。
※58秒ぐらいから曲がはじまります
立ち上げの根源にある想いは「みんな、ありのままでいいんだ」という気持ち。
ぼく自身がそうなのですが、日本にいるときは肩の力が何かと抜けない事が多いです。自分じゃない何かになっている、そんな気分でしょうか。
そんなときに見た動画がこちらでした。
ぼくの大好きな映画、The Greatest Showmanのメインソングにもなっている『This is me.』。
この楽曲の歌詞に心打たれ、実はこの動画を見た瞬間に、絶対にThis is meというサービスを創ろう、と決めていました。
楽曲のメインメッセージである
・みんなが輝ける居場所がある
・欠けているものなんてなにもない、これがありのままの自分
そんなことを表現できるサービスを創りたいな、とずっと考えていました。
何者かにならなければいけない「空気感」
ぼくが住んでいる東京、ここでは多くの方が通勤で電車を使います。そしてそこではズラッと並んだ広告が電車内を覆っています。
「もっと痩せてキレイになりましょう」
「これからの時代は英語を勉強しましょう」
誰も「そのままで大丈夫だよ。」とはなかなか声をかけてくれない世の中。心配を煽り行動を促す広告が張り巡らされている。
何歳になっても人は、ありのままを自分でいたいし、それを認めてほしいと思うものです。
そしてぼくが出した答えは、ありのままの自分を表現できる、誰でも気軽に自分の「ストーリー」を表現できるサービスを創ること、でした。
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少し長くなってしまいましたが、This is me.の機能と共に、なぜこのサービスを立ち上げたのかを詳しく書いてみましたので、もしよろしければ読んでみてください。
人のストーリーに触れられる場所になってほしい−『ストーリー』機能
This is me.はただのプロフィールサービスではなく、自分のストーリーを表現できる/人のストーリーに出会える設計にしました。
これは自分自身が、他者と触れ合う時に大切にしている信念です。そこでThis is me.では、人の沿革に触れられるストーリー機能をつけました。
大人になっていくと、相手を知るための質問はいつしか仕事の話ばかりです。
でも実は、今の自分に紐づいている重要な経験は、小学生時代の合唱の思い出だったり、高校時代3年間の部活動の経験だったり、仕事を始める前の時間だったりしないでしょうか。
This is me.ではそんな些細な経験だけど、でも自分にとっては頭から離れない経験をストーリーとして組み込めるようにしています。
感情の起伏を表す−『ライフチャート』機能
それから上記のストーリー機能に紐づけて「ライフチャート」という人生の感情の起伏をグラフにして可視化できるようにしています。
誰かのストーリーを発見するだけではなく、自分自身のストーリーを再発見・再認識もしてほしい。
「あ〜、このときは本当に嬉しかったんだよな〜」
「このときは辛かったんだよな〜」
感情の浮き沈みが見えるようになるライフチャートを振り返りつつ、自分自身の再発見のために使っていただければと思います。
今やっていることに悩んでいる方や、これから何をしようか考えている方は、グラフの変化が起きている点にヒントが隠されているかもしれません。
カタチの無い経験を、カタチに残せる場所
This is me.はポートフォリオとしても活用してもらいたいです。
ぼくは昔から、表現を「カタチ」できる人をかっこいいと思っていました。
秀逸なデザインを施すデザイナーさん
最高の一瞬を切り取る写真家さん
プロダクトを形にできるエンジニアさん
アウトプットが形に残るので、「これを作りました!」という表現が明確に表れます。そんな人達を羨ましいなあ、と思ってしまいます。
では「カタチに残らない経験」はどうでしょうか?
たとえば僕自身、マーケターとしてお仕事をするとき、仕事道具が「頭の中」でアウトプットが「戦略」だったりするので、”目に見える”仕事の成果があることがそこまで多くありません。
ただ世の中にはそんな経験とお仕事がたくさんあるかと思います。
でもそれぞれの価値が存在しているはずです。
これからは益々「個」の価値が重要視される時代だからこそ、カタチに残らない経験もThis is me.には残していける文化を作れたらいいなと考えています。
クリエイターではない人向けのポートフォリオとしても活用できる、そんなイメージです。
ここは「自己表現」と「仕事」の間
This is me.のポジションは自己表現と仕事の間だと思っています。
このサイトを通じて「こうゆう人間です!」と名刺や履歴書の代わりのようなサービスになってほしい想いもありますし、もちろんそれを機に次のお仕事に繋がっても嬉しいです。
上記でも書きましたが、「ポートフォリオ」のようなポジションでも使ってほしいと思います。
つまり、
ただ自己紹介ができるサービスでもなく、お仕事/転職要素が強いサービスでもなく、イメージしているのは、その間です。
自己表現と、お仕事の間。
人の想いは「数」じゃない−『紹介文』機能
以前にpomeruという紹介文のサービスを立ち上げたことがあります。
「フォロワー数」など数字ばかりに評価が偏ってしまい、定性的なところに目が向いていないことが多いなと感じていたので立ち上げたサービスです。
This is me.にはそのときの想いを組み込むべく、「紹介文」機能をそのまま持ってきています。
This is me.ではもう少しポートフォリオ的な使い方をしてほしいと考えていたので、紹介文を「フォーマル」と「カジュアル」に分けています。
フォーマル紹介文では前職の同僚や上司に書いてもらう「お仕事向き」の紹介文。こちらは自分で生成したURLを相手に送らないと書いてもらえない仕様になっています。
カジュアル紹介文は友達や知人に気軽に書いてもらう「気軽な」紹介文。(pomeruのような)
こちらは自分のマイページを送れば、This is meのユーザーは誰でも書くことができます。
紹介文は、採用市場では「リファラル」と呼ばれる凄く価値のあるもの。そんな人の想いを採用のときだけではなく、常に置いておける大切な場所になってほしいです。
人生の出会いは偶然−『セレンディピティボタン』
This is me.には「ユーザー検索機能」をつけておりません。
それは人生において自分に影響を与えてくれる経験は、いつだって検索したり、予想して起こるものではなく、偶然に生まれた体験の中で起こったりするから、という思想のもと創っているからです。
今の友達も、仕事仲間も、ちょっとした選択の違いがあれば出会うはずなかった人たちのはず。
もしその学校を選ばなければ
もしその会社に入っていなければ
もしその街に生まれていなければ
もしこの国に生まれていなければ
少しドラマチックかもしれませんが
ほんとにそんな積み重ねばかりだなあ、と僕も自分の人生を振り返ってみて思います。
なのでThis is me.には「セレンディピティボタン」なるものを設置しています。
▲ヘッダーの「S」ボタンがそうです。
ここをクリックするとランダムに誰かのユーザーページに遷移します。刺激を受け、励まされ、人生をあざやかにする出会いが、きっとこのボタンの先に待っています。
そんな『自分を表現すること』と『誰かの人生に触れに行くこと』の両方を『This is me.』では楽しんでくだされば幸いです!
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最後までお読みくださり、誠にありがとうございました!!
リアルな感想や改善のご要望などはどしどし反映させていきたいと思っていますので、お気軽にコメントやTwitterのDMで送ってくだされば幸いです。
引き続き、This is me.を何卒よろしくお願い致します。
金田謙太
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