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独立してからの1年

4月5日に2019年度の最初の理事会が侃々諤々ではあったが、無事に終わった。5時過ぎにシェムリアップの家に帰った途端ふっと力が抜けて、そのまま夜遅くまで寝てしまった。気が張っていたんだろう、開放感に浸されて、その後夜中遅くまで友人と楽しく飲み明かした。

ちっぽけでも進み続けた自分にまずお疲れさま

率直に言って別に全然順調ではない。気が抜いたら潰れるし、どのチャレンジもまだまだ芽が出ない。ちょっと攻めたとおもったら、あっちを守って、こっちを建て直してとやっているうちに1年が過ぎてしまった。

僕の力は本当に小さくて、沢山慣れないことをやったりキャパオーバーになってしまったり皆に迷惑をかけ続けている。でも、それでもあきらめずに進み続けられたことは、自分でも誇らしく思っている。

何度も辛いことがあったが、チームの皆や工房の皆、そしてSALASUSUの挑戦をあたたかく見守って頂いているお客さん、サポーター、理事、友人の方々、そして家族のおかげである。皆が諦めてないのに僕が先に諦めることなんてない。だからすごく励まされた。ありがとうございます。

実力不足を痛感した1年

さてこの1年間、沢山のことを失敗させてもらった。日本での販売をもっと急拡大したいと思い、大きなセレクトショップに話をさせてもらうも撃沈。メディアにも思ったようにのることができなかった。助成金などもなかなか通らない。

トレーニングの販売も沢山の人に声をかけていただき、シェムリアップでもプノンペンでも果ては日本の会社ともお仕事をさせてもらっている。一方で私たちが志すライフスキルをベースにしたものとはいえ、様々な場所で様々なターゲットの方に様々な形で関わることは想像以上に大変だった。一件一件誠意をもって取り組んでいるものの、まだまだ到底沢山のトレーニングがお届け出来ているわけではなく、可能性があるのにこちらの事情でお待たせさせてしまっているというのが歯痒い。

個人的にも11月に交通事故で負ったケガもさることながら、大量の移動時間がある生活にうまく体調とメンタルの管理をあわせ続けることができず落ち込んでしまうことが多かった。

沢山の打席にたたせてもらってバットを振り続けることができたのは有り難い。でもちゃんとしたヒットを飛ばすには僕たちの実力がまだまだ足りていないということを痛感した一年だった。

これからも人が人を応援するというロマンを追い続ける

教育に携わる仕事をしているからこそ「人は本当に変わるのか」と絶望してしたくなるときがある。ソーシャルビジネスをしているからこそ「社会性とビジネスは両立するのか」と絶望しそうになることがある。

そこで僕らを支えるのは、「自分こそがこの環境の中で変わって来ることができた」「この団体で何とかいつもいつも社会性とビジネス性の綱引きをし続けてそれでも前を向いて立っているから」という自分達の中にある確かな感覚。それは世界に広げていけるはずだ、というロマン。

人は一人では学び続けることは出来ない。人が頑張るためには人との関係や応援が必要だ。理屈を超えた意志と応援なしには人の行動変容、意識の変容は起きない。それを可能にするのが築いた人間関係の中から相手を応援するというラブ。目標を達成するというパワーと、そのラブの二つがバランスよく実現するのが僕らが目指す柔らかい世界。

それは工場のリーダーとワーカーの間にも、企業の上司と部下の間にも、例え遠くはなれた商品の買い手と作り手の間にも、もっともっと沢山の場所で作ることができると信じている。

その関係をもっと沢山作り出せるようになるまで、少なくともあと15年はこの道を信じてバットを振り続けたい。それがかものはしプロジェクトを創業して得ることができた一番大切な学びだから。

次の1年ももっと沢山の人に愛が届けられるように頑張ります。

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※冒頭の写真は経営チームのメンバーと一緒に日本で実施したシステムコーチングの一コマ。皆と働けて良かったです。

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