見出し画像

こんにちは!経営企画部・南です。
今日も勢いでサクッと書いていきます!
PBRについてです。

PBRはPrice Book-value Ratioの頭文字!

PBRは「株価純資産倍率」を表します。

Priceは株価
Book-valueは帳簿の価格→ここでは純資産
Ratioは比率

純資産と聞いたら、我らがバランスシートですね。BSの右側の下側。返済の必要がないお金を指します。
P/Lも大事ですが、財務の基本は何と言ってもBS(バランスシート)との事らしいので、事あるごとにバランスシートが大事バランスシートが一丁目一番地と唱え続けてきたら、見事にバランスシート脳となりました。

まだまだ理解が浅いので、ある種の洗脳状態ではありますが、新しく物事を体得するにはまずは「型」から。「守・破・離」の精神で学んでいきたいと思います。
生まれたばかりの雛は最初に見たものを親と思う、と言われますが、
我々においてはこれまで経験のない領域を学ぼうとした時、最初に読んだ本の影響は非常に大きいように思います。
ファイナンス領域で私が最初に読んだ本は、先輩からお下がりでもらった「ざっくりわかるファイナンス」という新書なのですが、非常に良い本に巡り会えたと思っております。
ありがとう、窪先先輩(実名)。

株価と一株あたり純資産を比べる

話がそれましたが、戻します。
株価と純資産の比率をどう求めるか。
計算に当たっては、純資産を発行株式で割った「一株あたり純資産」と、一株あたりの「株価」を比べます。

会社は誰のものか→株主のものとなるわけですが、
複数の株主がいる場合に、持っている株数の割合が、その会社の所有の持分となる事は、会社は誰のもの問題(→俺は誰だ問題)のブログで触れました。

純資産1億円の会社があって、発行株数が5万株だったとします。
一株あたりの純資産は1億÷5万→2000円となります。
この、純資産1億円で発行株数5万株の会社の株を100株持っている株主は、20万円分の会社の資産に対する権利を持っているということになります。

さて、この会社の株価がいま1500円だったとします。100株持っているので株式市場では15万円の価値があることになるわけですが、この状態のPBRを求めると

株価1500円÷1株あたり純資産2000円=0.75 となります。

PBRが1より低い、という事は、、、

さて、PBRが1より低い状態は、株主にとって何を意味するか。
この質問に正確に答えるには「株価とは何を意味するか」という超ド級の難題に正しく答えられなければいけないのですが、
このブログのモットーはあくまで「ざっくり」ですので(雛としての私、親としての新書)、今日は「人々が考えるその会社の価値」という事にしておきます。

改めて、この「人々が考えるその会社の価値が、純資産より低い状態」が意味する事、
それはズバリ「そんな会社、畳んでしまえ!!」という事になります。

「人々が考えるその会社の価値(株価)が、純資産より低いんだったら、そんな会社はさっさと畳んで資産を全部現金化して、返済義務のあるお金を返して(バランスシート右側の上側:負債)、残った分(純資産)を持分比率に応じて株主に返しなさいよ!そのほうが株主は儲かるんだから!!!」という事です。
なんとも複雑な気持ちになりますが、我々が今回の例の株主だったとして、15万円分の価値の株と、20万円分の会社の資産の権利を持っているとしたらどうするか。という事になります。

その会社の未来が明るそうならそのまま株を持ち続けると思いますが、それがあまり期待できなそうだったら、、、残念ですが、存続は難しいでしょう。

PBRは1より高くなければならない!

では、PBRを1より高くするにはどうするか、方策は2つ
①純資産を減らす
②株価を上げる
という事になります。

「資産を減らす」と聞くと、せっかくの資産をなぜわざわざ減らすのか、わざわざお金をドブに捨てるのか、と違和感を感じられるかもしれませんが、
今の状態では資産を有効に活用できていない、という事になりますね(前回のRO兄弟が浮かびます)。
嫌な言い方をすると「宝の持ち腐れ」状態。

内部留保がたまっていくと純資産は高まっていきます。一見良いことのように思えますが、溜めすぎは考えもの。
投資家の立場からすると、稼いだお金はしっかりとまた事業に投資して、事業を回していく→拡大していって欲しいと考えます。
他にも「自社株買い」といった裏技のようなもあるのですがこれはまた別の機会に譲りたいと思います。

ざっくりPBR1倍未満問題

今日はこの辺で終わりたいと思いますが、
最後に、日本企業のPBRは総じて低いと言われており、東証プライム市場、スタンダード市場の会社でも、実に半数はPBR1倍に満たないことがわかっています。

私が務める会社もPBRは1未満。
株主に「さっさと会社を畳んでしまえ!」などと言わせないためにも、資産を効率的に活用して、会社の価値を高めていきたいと思います。


それでは今日も、お読みいただき、ありがとうございました😊


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?