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「売上」から始まる〜⤴︎⤴︎(イェーイ)山手線ゲーム!!(イェーイ)お題は〜、、、「利益」の種類!!

こんにちは!
理系出身の経営企画部員、南です。
自身の学びを定着させるために始めた本ブログ、最初の目標と掲げていた10本の記事を前回なんとかアップしました。

軽い気持ちで書くことが長続きの秘訣と思いつつも、ついついリキんでしまいます。

日々の勉強でたくさんインプットをしているんですが、アウトプットが圧倒的に足りない。どうせ誰が読んでいるというわけでもないので、
改めてハードル・完成度を下げまくって、次の10本、書いていきたいと思います。

という事で、今回は「利益」について書いていきたいと思います。

スタートは「売上」!!

いろいろな利益について考えていきますが、最初に来るのは「売上」です。
私がカレー屋さんを経営しているとして、コツコツコツコツ1年間で1億円、お客さんからお代をいただいたとします。このカレー屋さんの売上は1億円です。

続いて「売上総利益」!!これは「粗利」とも言う!!

1億円の売り上げが上がりましたが、そのお金がまるまる懐には入りません。売り物としてのカレーを作るためにはお金がかかります。
まずは材料(食材)費ですね。

それから、私自身料理は大好きですが、今回のカレー屋さんでは経営に専念するために料理人を雇っている事にすると、その料理人の人件費もかかります。ガス代と水道代もかかりそうです。
こう言った、売り物を作るためにかかるお金を原価(製造原価)と呼びます。

そして、売上から原価を引いて残ったお金を「売上総利益」と言います。なお、売上総利益は「粗利」とも呼ばれます。こちらの方が耳にする機会は多いですね。

1年間でカレーを1億円売り上げましたが、そのカレーを作るためよ材料費や料理人への給料、ガス代や水道代などなどで4000万円かかったとすると、このカレー屋さんの売上総利益は6000万円、という事になります。

売上高と原価と売上総利益(粗利)の関係

さらに続いて、「営業利益」!!

さて、先ほど材料費と料理人への給料とガス代と水道代などなどで4000万円かけて売り物としてのカレーを作ったと言いましたが、
カレーだけできてもまだだめで、できたカレーを売る仕組みが必要です。そしてここでもお金がかかります。

お店で提供するなら、店を借りる賃料がかかりますし、お店の電気代もかかります。お店を知ってもらうための広告費もかかるかもしれません。また、料理人の給料は先ほど原価に含めましたが、経営する私や、ホールでサービスをしてくれるアルバイトスタッフへのお給料も必要です。こう言った、カレーそのものの製造原価の他にも、その販売にかかる費用を、販管費もしくは一般管理費といいます。

そして、先程の「売上総利益」からこの「一般管理費」を引いたものを「営業利益」と呼びます。
営業利益は「本業での稼ぎ」と言われる事があります。いくら粗利が高くても、販管費がたくさんかかると儲けは少なくなる。確かに、イメージ付きますね。

原価を抑えることも重要ですが、あまり下げるとカレーの味に影響しそうです。カレーの味は守りつつ利益を確保するには、無駄な一般管理費を削減する必要がある、という事がわかります。
一般管理費に3500万円かかっているとします。粗利が6000万円でしたので、営業利益2500万円、という事になります。

売上総利益(粗利)と一般管理費(販管費)と営業利益の関係


まだまだ続くぜ、「経常利益」!!

さて、売上総利益、営業利益ときて、お次は「経常利益」です。
営業利益は本業での利益、と言いましたが、本業以外での収入もしくは支出を加える・もしくは差し引いたものを、「経常利益」と言います。

カレー屋さんをオープンする時に金融機関からお金を借り入れました。利息を支払わなければなりません。

そしてこの利息は、カレー屋さんの本業による売上や支出(原価や販管費)とは区別して考えます。カレー屋さんの「稼ぐ力」とは関係ないということですね。
1年間で利息を100万円返すとします。
先ほどの営業利益2500万円から100万円の営業外支出を引いた2400万円が経常利益となります。

営業利益と経常利益の関係

オラオラオラオラ~!!「税引き前当期純利益」!!(勢い!)

利益の旅はまだ終わりません。経常利益の時に営業外収益を扱いましたが、さらにもう一つ、特別利益・特別損失というものを考えます。

順調に経営していたカレー屋さんですが、不幸にも自然災害に見舞われてしまいました。カレーそのものに専念しすぎて、周辺の備えが甘かったのかもしれません。保険やなんやかんやあるかもしれませんが、ここでは300万円の損失があったものとします。

カレーそのものを作るためにかかった製造原価でもない、
作ったカレーを売るためにかかった一般管理費でもない、
本業とは別の出費である営業外収益ともここでは区別して、
この300万円を特別損失として計上します。
2400万円の経常利益から特別損失300万円を差し引いた2100万円が、「税引き前当期純利益」となります。

経常利益と税引前当期純利益の関係


次は~ 終点~ 「純利益」~純利益~~~

長かった利益の旅もいよいよ終着駅です。

「税引き前当期純利益」の名前から想像できますね。売り上げに対して掛かった原価を引いて、一般管理費を引いて、営業外収益と特別損失を引いて残ったお金から、税金を支払います。税金はまだ私の未勉強分野なのですが、とりあえず30%かかるものとします。2100万円の30%=630万円を税金として納めまして、残った1470万円が純利益、となります。

飲食店経営経験がない中で、カレー屋さんシミュレーションを今回も超ざっくり勢いで進めてきましたが、なんだかすごく儲かってしまいました。
こんなうまい話あるか!!という声が聞こえてきますが、今回は理解のための例えなので、その辺はどうかご容赦ください。

税引前当期純利益と当期純利益の関係

終点かと思いきや、、、、

さて、今回はカレー屋さんの例で売り上げから純利益までを理解しましたが、企業経営を考えたとき、もう少し考えるべきことがあります。もう少しお付き合いください。

このブログでも何度も触れてきました。企業が事業を起こす時の資金調達には2種類ある。金融機関からの借り入れと、投資家からによる出資、ですね。

金融機関への支払利息は営業外支出として扱いましたが、元本の返済はそこには含まれません。純利益から支払います。
また、株主への配当も、純利益から支払います。
どちらも一般管理費とか営業外支出に該当しそうなイメージも湧きますが、これはどういうことでしょうか。そろそろ私にも難しくなってきましたが、頑張って説明してみようと思います。

会社は誰のもの? 純利益と配当と内部留保と。

会社は誰のものか。
本ブログの通奏低音的テーマ(企業における俺は誰だ問題)ですが、第一義的には、株主のもの、でした。

経営者は株主のお金をもとに設立された企業(法人)の経営を委託された人で、従業員は労働力。会社の純利益は誰のものか、それは、株主のものとなります。(経営者や従業員のお給料は一般管理費に該当します。)
そして、その純利益を株主に還元することを配当と言います。

純利益を全額株主に還元するという考え方もあるのですが(配当性向100%)一般的には、一部を配当として株主に還元し(例えば30%)、残りは会社に残して、そのお金をもとにさらなる事業拡大を目指していきます。会社に残したお金を「内部留保」といいます。
繰り返しになりますが、内部留保とは、株主のお金、ということになります。

もう一つ、借入金の返済についても考えてみます。

借りたお金は、バランスシート(財務諸表の一丁目一番地でしたね!!)では、右側の負債の部では借入金にありますが、左側ではそのお金が資産としてバランスしています。
現金として残っているかもしれませんし、棚卸在庫や固定資産に姿を変えているかもしれませんが、とにかく、借りたお金は、資産として残っています。
支払利息はマルっと出ていくお金なので営業外支出として扱いましたが、借入金そのものは資産として残っていて、返したかったら返せばいいし、そのまま残しておきたかったら、利息だけ払ってそのまま残しておけばいい、という風に考えることができます。なので、借入金の返済は純利益から支払うことになります。
何となくまだ直感的な理解には遠いのですが、この辺を確実に理解するためには、「キャッシュフロー」と「損益計算書(PL)」の違いをしっかり理解する必要がありそうです。


売り上げと利益の姿、これがPL(損益計算書)

さて、ここまで長々と書いてきましたが、今回扱った、売り上げから純利益までをまとめたもの、これが実は財務諸表の2番手「損益計算書:PL(Profit Loss Statement)」です。

バランスシート(BS:貸借対象表)が企業の財務状況を示すのに対して、PLは企業の1年間の経営成績(赤字なのか黒字なのか、どのくらい儲かっているのか)を示します。
売り上げに対する原価率や粗利率、営業利益率や一般管理費率などを見ることで、その企業の経営状況を数値化してみる事、見比べることができるようになります。

終わります!

今回は利益の種類やPL(損益計算書)について書きました。書いてみることで改めて理解が深まりましたが、
こんなブログを書いている私、4月に異動して来るまで17年間技術屋やってたのですが、この辺のことは本当に全くわかりませんでした。
わからないというか知らないというかそもそも縁がないというか、もっと言うと興味もありませんでした。

毎年の会社方針や社長方針で「一般管理費削減」とか「売上高を追うのではなく、営業利益率管理を徹底」などといわれても、何となく「ふーん」というくらい。

技術屋続けていく分には、それでもまぁ良かったのかもしれませんが、今回の異動でこの辺のことを理解するようになり、私自身、大きく世の中の見え方が変わってきました。
また、顧客に対して、これまで技術論では会話ができていましたが、こういった経営的な目線(もっと手前の会計・経理・財務的な話)については全く知見がなかったので、顧客側からその辺はどう見られていたんだろう、と今更ながら少し恥ずかしくなりました。。。

思えば思うほど恥ずかしいですが、、、
もう時間は巻き戻せないので諦めて、前向きに学びを続けていきたいと思います!

冒頭、「ハードル下げてクオリティ下げて」と書いておきながら、
いざ書き始めたらすっかり力が入ってしまいました。もしかしたらこれまでで一番のクオリティかもしれません💦

毎回このパワーはちょっとシンドイので、
次回こそ!もっと軽くライトな感じでアウトプットしたいと思います。

それでは、今回もお読みいただきありがとうございました😊

南健太郎

利益達!!

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