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今さら聞けない「リーダーシップの基本」をこっそり教えます!

皆さん、こんにちは。
リーダー育成家&著者の林健太郎です。

この記事では、今さら聞けないリーダーシップの基本と題して、今年すでに500人以上のリーダーと会い、リーダーシップについて教えている私から、リーダーなら知っておきたい基本中の基本、みたいな情報をお伝えしようと思います。

「リーダーの仕事ってなに?」に答えられないリーダーたち

私の場合は、リーダーの皆さんにコーチングセッションという場でお会いすることが多いのですが、この座組みでは会議室など機密性の高い場所で、リーダーと私が1対1でお会いすることが多いんですね。

そのため、リーダーの皆さんは普段外であまり話さない内情を赤裸々に語ってくださることも多く、そんなことから、私の脳内には、いわば「リーダーのお悩み百科事典」みたいなものが存在し、それが日々更新されていくという特異な環境に生きているように思います。

ということは、そうです、私の場合、リーダーの内なる声を大体全部聞ける立場にあるのです。
これ、私の仕事上の特権だったりします(^^)

そして、リーダーの皆さんとお話ししていると、一部少数の、ではなく、意外と多くのリーダーの方が小声で「林さん、リーダーって何すればいいの?」って聞いてくるんですよね、ここだけの話。

これ、私がこの仕事を始めた当初はかなりびっくりしたことの一つでした。
えっ?リーダーやってるんでしょ?知らないって。。
みたいな私の心の声を漏らさないようにするのに苦労したのを覚えています。

今では、それが日常茶飯事なので驚かなくなりましたが、意外とこの悩みを抱えている人が多いんだなぁ、というのが私のこれまでの活動でわかってきたことです。

そんなときは、リーダーに私からいろいろ聞いていくのですが、大抵こんな会話になります。

林)リーダーシップって何ですか?
リーダー)うーん、改めてそう聞かれると・・・

林)リーダーってどんな人でしょうか?
リーダー)そうですねぇ、聡明な人かな。あと・・・仕事できる人。そして・・・気が効く人・・・かな。。

林)ちなみに、そういう要件だとすると、あなたはリーダーですか?
リーダー)いえ、違います。。(即答)

こんな調子だったりします。
そして、これは読者の皆さんなら誰でも知ってるような大企業の取締役の方々も含めて、こんな傾向があり、私の感覚値では、およそ9割のリーダーがそんな状態にある、と認識しています。

ちなみに、私自身がこの問いに答えるとするなら

リーダーってのは、人に影響を及ぼす全ての人

なんだと思います。

あなたも私も実はリーダー!

つまり、あなたが山奥で自給自足をしていて、ネット接続も絶って暮らしているとしたら、誰とも接触しないから、リーダーシップとは無関係だと考えられるのですが、一般的に考えて、私たちは何らかの形で誰かと繋がりながら生きているのではないかと思います。

だとしたら、これを読んでいるすべての人がリーダーなんですよね。

つまり、私たちは何らかの形でお互いに影響し合っているということ。

と、私がそんなふうにして「あなたもリーダーですよ!」と伝えたとすると、きっと今お読みのあなたもこんなことを心の中で呟くのではないでしょうか。

いやいや、私がリーダーなんて、ねぇ。。

と、ちょっと謙遜気味に、そして強めに(笑)否定するのではないでしょうか。

私の場合は、例えば、国際コーチ連盟の創設者であり代表理事という肩書きで組織を率いていたことがあったり、今もコーチング忍者というスクールの主宰であったりと、とてもわかりやすい肩書きでリーダーの役割を担っています。
そう、私を含めて、肩書きのある人たちはいわゆる「わかりやすいリーダー」なんだと思います。誰もがそう認識できる。

じゃあ、皆さんはどうなの?

というのが次の問いです。
読者の皆さんの中には、私みたいにわかりやすい肩書きや立場でリーダーの役割を担っている人もいれば、それに当てはまらない人もいる。

そんな皆さんはきっと、

いえ、私はリーダーではありませんよ!

と答えると思うんですが、ここで私からもう一問。

それってホント?

ここ少し考えていきましょう。

もし仮に、皆さんが私のスクールの受講者さんだったとしますよね。
そうだとすると、皆さんは受益者であり、学び手であり、より昔から受講している人と比べれば「新人」や「若手」であり、という立ち位置であると認識するかなと思うんです。
だとすると、まったくリーダーシップとは無関係だし、ご自身のことをリーダーとして認識することはないと思います。

がしかし(^^;;
実は、皆さんが私の講義にどう関わるか、というのは私のパフォーマンスに大きな影響を与えていたりします。
と私が言えば、きっと

えっ?

って思うと思うのですよね。

ここで、もう少し解説するなら、例えば、講義中に受講者の皆さんがどんな眼差しや態度で私のことを見ているかは、大人数の講座の中でもお一人お一人の様子として感じることができます。

好奇心たっぷりのキラキラした目線がたくさん飛んで来れば、私も高揚して、役に立つことを話そうと精一杯の関わりをしたいという強い願望が生まれます。

逆に冷ややかに、早く終われよという視線を向けられれば、

あ、あまり興味なさそうだからテキトーに話すか。。早く終わらせてあげたほうがみんなも喜ぶね、きっと。。

みたいになったりするわけです、正直なところ。

私自身は、自分の責任としてより質の高い学びを提供することにコミットしていますので、一定の品質を保つことには何ら影響ないとはいえ、学びたい!と強く願う方に教える時の心境やスタンスと、全く学びに興味がなく時間が過ぎ去るのを待っているという方に教える時の心境やスタンスは全く異なるのも事実です。

そう、受講者という立場においても、知ってか知らずかに関わらず、講師に向けて影響を与えている。つまり、受講者が講師に対して発揮するリーダーシップというのも存在するということです。

上司部下、目上目下という考え方とは全く異なるメカニズムでリーダーシップというものは発動するともいえますね。

私たちはお互いに影響を与えあっている
そして、私たちはその仕組みから逃れることができない。
ということもできます。

そういう意味で、あなたも影響を与えている人の一人であり、すなわち、リーダーなんです。
その影響の与え方は無意識かもしれないけれど、それでも、他者に何らかの影響を与えているというのは事実だったりして、その時点であなたはリーダーであると認識してみてください。

「どんな影響を与えたいか」から考える

だとすると、私たちは、周りの協力者(人)にどんな影響を与えたいのかを選んで行動することができると思うんです、理論上。

無意識に影響を与えるというのは、
えっ、そんなつもりはないのに、そんなふうに受け取ったんだね
みたいなことで、自分は意図していない影響を相手に結果的に与えている、ということになります。
ここでは、受動的なリーダーシップと呼びましょう。

受動的なリーダーシップは、こちら側が意図していないので、偶発的に良い結果も悪い結果も起こり得ます
だとすると、これはリスクにもなり得ます。

ですので、自分がリーダーだと認識した時点で、受動的なリーダーシップを卒業して、能動的なリーダーシップを身につけていく必要がある、というのが私の持論です。

例えば、あなたの役割、立場、環境によっては、にこやかにすることが大切なリーダーシップなのかもしれないですし、積極的に発言することもそうかもしれません。
あるいは、いつもたくさん喋っちゃう人は、少し静かにすることもリーダーシップかもしれません。

そんなふうに、状況に合わせて自分の行動を選ぶこと
そして、その影響を知ること

これが能動的なリーダーシップの基本なんです。

そう考えると、わかりやすくなるのではないかなと思います。

世の中的に言われている例えば統率力とか、スピーチのうまさとか、カリスマ性とかそういう小難しいことじゃなくて、周りにどんな影響をもたらしたいかを考えて動く人
これがリーダーであり、あなたのリーダーシップに必要な考え方なんです。

これはより具体的に何を示唆しているかというと・・・
与えられた仕事をやることだけじゃなくて、周りを見て、どんな人がいるかを知り、その人たちに自分の仕事や存在はどんな影響を与えてるかな?と考え、自分の行動を選べることがリーダーシップ。

そうだとしたら、皆さんは今日、周りにどんな影響を持つリーダーになりたいですか

それを自ら選んで過ごしてみると、リーダーが何なのかわかってくるのではないでしょうか。

ぜひ、能動的なリーダーシップについて考えてみてください。

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ということで、いつものことですが、長い文章を最後までお読み意いただき本当にありがとうございます。
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それではまた次の記事でお会いしましょう。


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