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コーチングケーススタディーNo.10 by コーチングクリニックPRO

皆さま、こんにちは。
プロコーチをより上手くするスクール:コーチングクリニックPROを主宰している林健太郎です。

この記事では、コーチングクリニックPROで毎週実施している講義から生まれる「コーチングケーススタディー」をご紹介させていただきます。(今回でついに大台の10事例目となります!)

コーチングケーススタディーがどういったものなのかは、以前の記事で解説していますので、どうごこちらをご参照ください。

過去のケースをまとめたマガジンはこちらからどうぞ↓

今回のケースは?

今回のケースでは、会社に勤めながらコーチングを学び、将来的にプロのコーチとして独立すること考えている30代男性のケースです。
私のコーチングセッションでは珍しく、具体的な事業計画を冒頭で扱ったりしていますが(ケースではあまり詳しく触れていませんが。。)、基本的にはオーソドックスなコーチングのプロセスを踏んでいる事例と言えます。

私の場合は、傾聴から始まり、クライアントさんが実際に行動に移せるアクションプランの策定までを1時間で完結させていくことが多いのですが、このケースはまさにその典型的な事例で、コーチがクライアントに寄り添いながらも、会話をリードしていく様が見て取れると思いますので、ケーススタディーからぜひ読み解いてみてください。

まずはいつも通り、事例のデータの公開から参りましょう。

(↑このPDFデータは個人の閲覧のためのものです。営利目的での転用はどうぞお控えください)

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(↑画像の無断転用を固く禁じておりますのでご了承ください)

今回でこのケーススタディーは10回目ですので、フォーマットの説明は省略しますが、1ページ目ではクライアントさんの感情を大きな手掛かりに分析を進めています。

この感情グラフ、これまでの9事例では、実際にコーチングを受けていたクライアントさんご自身に記入していただいていますので、今回は調査を担当したコーチ陣が推測しながら作成したものになります。

事後調査の場合はご本人からの聞き取りが叶わない場合もありまして、そういった場合は推測して記録することも一般的に行われているので、調査方法としては問題ないと思いますし、調査担当のコーチも感情を深く理解しようとするため、大きな学びにつながります。

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(↑画像の無断転用を固く禁じておりますのでご了承ください)

2ページ目もこれまでと同じ書式となっていますので、あまり解説は不要かと思いますが、私の考察やクライアントさんのプロファイル、コーチがやるべきこと、やってはいけないことを記載しています。

プロのコーチングの目的は顧客の課題解決や目標達成などにあります。そのため、どんな技術を行使したかという指標ではなく、クライアントさんのプロファイリング、つまり相手の状態や思考の傾向、目指す目標などをしっかり理解することが極めて重要であるということを示唆する目的で、毎回クライアントさんのプロファイルを事細かに分析しています。

コーチングクリニックPROとは?

コーチングクリニックPROは、2020年7月に開校した新しいスクールです。これまでにないコンセプトで「プロのコーチが必要な情報やスキルを入手し、自分のコーチング品質を向上させることを目的」にしているオンラインスクールとして私が運営しています。

毎週、私が実際に受講生の方にコーチングセッションを提供したセッション動画を教材として、そこで使われているスキルなどについて質疑応答を受けながら、実際のセッションで何が起きていたかを分析していくことで学びを深めており、その成果の一端がこの「コーチングケーススタディー」です。

受講されている皆さんは、もしかしたら今は実感がないかもしれませんが、近い将来このデータがコーチングの基礎学習に使われる重要なリソースになっていきますので、それに関わっているという誇りを持って毎週関わってもらえたらなと思います。

このケーススタディーを公開する目的

これは私自身の経験ですが、昨今ネット上にあらゆる情報が網羅されており、例えば料理をするならレシピサイトを参照し、わかりやすく説明しているレシピを選んで料理をするということが当たり前になってきていると思うのです。

しかし、ことコーチングセッションのデザインの仕方に関して言うと、ネット検索しても必要な情報が「全く」と言っていい程得られないということを極めて重大な問題として捉えています。

コーチングセッションだけを学び習得したとしても、実際のところ私たちは1時間のコーチングセッションをまとめきれないのです。そんな「スキル習得済みのセミプロ」みたいなコーチを今までたくさん見てきましたし、そんなコーチたちに必要な情報を提供できていない歯痒さも感じてきました。

今どきレシピやHow toが体系だっていないものなど流行らないと個人的には思っています。そんな意味で、コーチングもそろそろ様式を確立し、誰でもできる対話の手法として「形をわかりやすく明らかに」していく必要があると考えました。

当然、このケーススタディーは私のスクールに通ってくださっている受講生の方たちだけに公開するという選択肢もあるわけですが、そこはどうしても大盤振る舞いしたくて、コーチングに関わる全ての方のお手元に置いていただくガイドラインとして活用されることを、私の大きな願いとして世の中に送り出してみようと思いました。

著作権について

このケーススタディーは私だけでなく、コーチングクリニックPROに参加している受講者の皆さんの真剣な関わりによって生まれた貴重なデータです。
そのため、この記事で掲載している全てのデータや画像、PDFファイルに関しては、コーチングクリニックPRO及び、主宰会社である合同会社ナンバーツーに帰属するものとし、営利目的での転用を固く禁じさせていただきますので、どうぞご了承ください。

また、著作権とは別に「使用権」という概念があるとすれば、この使用権に関しては「個人の利用に限り、無条件に、事前の許諾なくダウンロードしてお使いいただけます」ので、どうぞ有効にご利用いただき、質の高いコーチングセッションの提供にお役立てください。

また、SNSなどでご紹介される場合は、この記事全体をURLのリンクとしてご共有いただけますと大変嬉しく思いますので、どうぞご協力ください。

このケーススタディーを一緒に作りませんか?

コーチングクリニックPROでは、共に学び、今までにないケーススタディーを分析し、世の中に送り出していくことに興味のある仲間を継続的に募集しています。(共に学ぶ仲間はこんな人たち↓)

ご興味のある方は、ぜひこちらのホームページをご覧いただき、ご参加について検討いただければと思います。
ぜひ、私と一緒に新しいコーチングの未来を作っていきましょう!

このケーススタディーはコーチングクリニックPROの本講座とは別の分科会(毎週土曜日の朝10時からの開催です)で有志が集ってマニアックに作っています。そして、完成したケーススタディーをコーチングクリニックPROの本講座(毎週土曜日の午後1時からの開催)で受講生全員で共有しながら、学びを深めています。

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今回も最後までお読みいただき、どうもありがとうございました!
コーチングがこれからの社会を下支えするコミュニケーションインフラになりますように。



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