路地裏がおもろい! ベトナム、タップバー泥湯@世界八十八湯温泉めぐり3カ国目

世界の温泉をめぐる温泉道の旅。3カ国目はベトナム

■ベトナムへの行き方

日本からは飛行機でホーチミンとかハノイへどうぞ。ちなみに、僕は中国の昆明から高速バスで河口(ハーコウ)で陸路国境をこえ、ベトナム北部のラオカイへと入国しました。ちなみに、昆明からの高速バスの車中で、あろうことかバスが暴走しつづける破天荒なアクション映画「スピード」をやってました。映画のなか、バスが次々に壁に激突したりするたびに、乗客のおばちゃんたちが大爆笑してるのが記憶に残ってます。

■ベトナム国内の移動

ベトナム国内の移動は鉄道もありますが、僕は高速バスを活用しました。南北の主要なマチを毎日寝台バスが頻繁に行き来してます。値段も手頃。物を取られないようには気をつけたほうがいいかとは思います。

■ベトナムの温泉と入浴施設

さて、南北に1650キロと縦に長いベトナム。温泉も意外と数あります。ベトナムの温泉は保養というよりも、リゾート観光の一貫というイメージがつよい。そういう意味ではスタッフさんとかも外国人観光客に慣れていたりと、気楽に楽しみやすいですね。ベトナムの人たちの明るい人柄もあるとは思うけど。とくにおすすめしたいリゾート温泉は、ベトナム中部のビーチリゾート、ニャチャンにあった泥湯。

ここは小型の浴槽がたくさんあり、そこに、都度泥湯を流し込んでくれるという、いわば泥湯のかけ流し。入場のときに、水着を貸し出してくれて、それを来て男女混浴で入ります。じっくり浸かって身体を癒す、というよりも、レジャーとしてみんなでワイワイ楽しむのに良い温泉ですね。

ニャチャンでは、海と、この温泉を併用することで二度楽しめます。

■湯めぐりのお宿

ベトナムでも安宿には困りません。いわゆるバックパッカー用のドミトリーを使うことは利用しませんでした。というか、個室が十分安かったので、それを宿におもむいて直接の値段交渉をしても十分満足できるから。1泊ならいくらのところを、3泊で半額にディスカウントしてもらうなど、値段交渉も旅の醍醐味です。ちなみに、上記写真ホテルは、中部ホイアンでの宿。たしかホテルズドットコムを通じて、プール付きの安宿(確か一泊15ドルくらい)を予約。この値段で、この設備は正直おどろき。

また、ハノイにあった宿(ここはドミトリー)では、毎朝、ホテルのフルコース朝食バイキングが食べられて、ここも一泊10ドルくらいで泊まれました。朝食があまりに豪華すぎて、この食事代だけで10ドル越えててもおかしくない。いい宿でした。

■湯めぐり、この一皿!

ベトナムも、フォーを筆頭に、ブンチャー(米麺つけめん)などのライスヌードルから、バインミー、バインセオ、さらにはシントー(フルーツシェイク)など、食べきれないほどの美味しいものランド。ただ、パクチーをはじめ、ミントやどくだみなど、臭み消し、殺菌効果をねらっているらしい香草類が、どっかっと入る料理もしばしばなので、ここで好き嫌い分かれるかとは思います。自分は、どこで、何を食べても美味しかった印象しかないので、おすすめをあげたらキリがない。しかし、あえて、湯巡りとセットで、おすすめしたいのは、どこにでもあるビンザン(大衆食堂)での一皿。言葉が通じなくても、指さして「これとこれ」みたいなことをオバちゃんに伝えれば、そのおかず達と、ご飯を皿によそってくれます。

僕がとくに好きだったのはホーチミン市内のとあるビンザンの、この豚肉を甘辛くローストした一品。「あ~、これ食べにまたホーチミンに行きたい」

■ベトナムならではの湯巡りの楽しみ方

さて、ベトナムの湯めぐりの楽しみ方でおすすめはズバリ路地裏散策です。もう、とにかくベトナムは路地裏がたまらなく面白かった。どのマチにいっても、湯巡りの合間に、ただぶらっと町中を歩けば、それだけで某ネズミランドも脱帽するくらいのワンダーランドに入ることができます。

これはハノイの狭い路地裏。朝から道の上で野菜や果物をうるオバちゃん達の横をこれまらベトナム名物の二輪車が絶妙なバランスで行き交います。

これはホーチミンの路地裏、なんかの記念日だったらしく、国旗が掲げられてまた、日常とは違う独特な風景に。路地のすぐ隣が、誰かの家の居間みたいなことも多く、ランニングシャツ姿のおっちゃんや、パジャマ姿のおばちゃんが、床に膝たててテレビ見てるのとかも、モロ見えです。

道路上にプラ製のテーブルと椅子を出せば、ほら、優雅なテラス席になる。なぜか暑い地域は原色のつかい方がうまく日本でやるとチープな素材同士の組み合わせも、南国だとカラフルな独特の世界ができあがるのが不思議。

路地裏をぶらぶらしているとこんな素敵な花売りのおっちゃんとかにも出くわしたりします。素敵でしょ~! 

ちなみに、こちらは公園でブラブラしてるときに出逢ったキーさんというベトナム出身、NY在住のオジさま。キーさんは、一年の半年をNYでタクシードライバーをして、もう半年(過ごしやすい季節だけ)ベトナムに戻る生活をしているそう。そして毎朝、ホーチミン中心部の公園で太極拳をしていて、それを希望するひとには無償で教えていました。ということで、僕(うわ、このときのオレかなり太ってるやん!)もこの方に2週間位かな、毎朝太極拳を習うことに。

も、楽しいこと満載。あぁ!ベトナム行って、ブラブラしたい。

■おなじような体験ができる(はずの)べっぷの温泉

さて、ベトナム同様、別府も路地裏はワンダーランドです。その路地裏散策をするのに最適な温泉といえば、梅園温泉。こちらは、慣れないうちは何度いっても、なかなかたどり着けないほど、別府のディープな路地裏に佇まれています。浴槽もとても小さい。にもかかわらず、いつ行っても二・三人は人が居て、互いになんとなく空気を読みあいながら、浴槽につかる順番を待っていたのを覚えています。ただ、残念なことに現在、梅園温泉は建物老朽化により取り壊されました。悲しい、、、と思うのもつかのま、別府の温泉文化をこよなく愛する名人会の佐藤会長や、平野資料館館長の平野さんはじめ、みなさんが復活に向けて動いたおかげで再建されることになったようです。ぜひ、また復活した梅園温泉にむけて、ディープな路地裏歩きができると嬉しい!

大分合同新聞 「別府 梅園温泉復活へ 資金にめど、年内目標」https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2018/02/12/JD0056610800

https://www.visit-oita.jp/spots/detail/5315 大分県観光情報公式サイトより

あと、ベトナム、ニャチャンの「泥湯」も、別府保養ランドで体験できちゃいます。いまも、まだそうなのかわからないですが、昔は、たしか、混浴だったんですよね。泥湯だけど、たしか露天風呂は混浴なはず。別府らしい、性の境目を団体にとりはらうカオティックな温泉場でもあります。こちらも、ぜひ!

■まとめに
ベトナムはとにかく、人が底抜けに明るいから、旅していて楽。だから、自分は、時間がつくれたら何度でも訪れたいなと思っています。これは、どんな土地にも通じるけれど、でっかく有名な観光スポットなんてなくても、そこにいる人達が楽しい、面白い、温かいって、ただそれだけで、十分マチの魅力になるんだろうなと思います。

■ベトナム、たとえばニャチャン、Thap Ba Hot Spring Centre のデータ
・日本からのアクセス、(例)中国国境、河口(ハーコウ)を越えて入国して、バス旅で深夜バスでどーんと南下。ま、日本からならホーチミンに直接飛んでか長距離バスでニャチャンへ移送するほうが断然早いです。笑
・湯ノ質、普通(というか、泥湯はとして楽しい)
・設備、普通(泥湯も入れ替え制なので清潔?)
・人情、普通(まぁリゾート施設なので)
・料金、個室やらいろいろ値段があるが。共同の泥湯で、大人15万ベトナムドン(≒730円)、貸しタオル1万ドン(≒50円) ベトナムドンの単位に驚くが、それなりに手頃。市街中心部からは少し離れているので、4人とかならタクシー、二人ならバイクタクシーか、あるいはレンタルバイク借りて運転しながらいくのも楽しいですよ。
・営業時間、7:00-19:30

■別府温泉保養ランド(泥湯)のデータ
・別府駅からの行き方、別府駅西口から(約20分)APU行きの亀の井バスにのり、紺屋地獄前で下車。
・水質 良、というか泥湯なのでそれだけでスゴイ!
・設備 普通、つーか宿泊もできます。http://hoyoland.webcrow.jp/
・人情 普通
・料金 大人1,100円、小学生600円、5歳児以下350円
・営業時間 午前9時~午後8時迄


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?