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2022年こそ家計簿をはじめたい人へ!「Excel駆使しまくり家計簿」の作成方法をまとめてみた

これを書いているのは2021年12月30日。今年も終わろうとしています。

今年を振り返るとともに、来年に向けて新しいことを始めようという方も多いのではないでしょうか。

私は、2022年こそ家計管理の研究をしようと思っています。

ひょっとしたら来年は経済的に厳しい世界が待ち受けているかもしれません。
日本では30年間も給料が増えず、原材料の高騰や人件費上昇によるインフレも予想されます。世界的にも「スタグフレーション」と呼ばれる現象が懸念されています。

決して不安を煽るつもりはないのですが、やはり私たちもこのような状況に備える必要があると思うのです。

そして、最終的に2022年に達成したいことはこれです。

支出をコントロールして「月に2万円」の貯金ができる体質をつくる!

支出を見直すとざっくり月に2万円は貯金できる算段を見通せました。

2万円、て……

とお思いかもしれませんが、私にとっては大きい金額です。
年間では24万円にもなるので、家族で国内旅行にいけるレベル感ですしね。
コロナで旅行欲がおさえられていたので、なんとか24万円で温泉にいきたい!

そこで、今日はこのような提案をしたいのです。

この年末年始の休みを利用して自分の家計支出を見直しませんか?


私はこの年末にあらためて支出を見直したところ、自分が何にお金をかけているかを知ることができました。そして今後、どのような改善ができるかをリサーチするモチベーションもわきました。


ということで、このnoteで皆さんにやってもらいたいことは……

私の家計簿作成の手順を参考にしてまずは「1ヵ月の支出」を把握しよう!

です!


★★★

申し遅れましたが、私はケンタと申します。
1級ファイナンシャルプランニング技能士を所持しており、16年間ほど企業で経理財務など管理部門に携わっていました。(詳細はこちらのブログのプロフィールをご覧ください)

私はこの年末、じっくりと自分の家計支出を分析してみました。
以下が、Excelでまとめた支出グラフの完成形です。

20211227_家計支出見直しグラフ


その結果をもとに、見直すべき8つのポイントを発見しました。
自分で自分の家計にダメ出ししてみると……

【自分の家計診断を検証した結果、見直すべき8項目】

①家賃
直近3ヶ月いずれも支出の3割を超えている。
住居費はすぐに対策できる費用ではないものの中長期的には考えるべき項目。
できるだけ早く家族会議をしなければならない。

②食費
節約しているつもりでも意外とエンゲル係数は高いことが判明。
目安は収入の15%(支出全額の12%)なのだが、16%を超えているので少し見直そう!

③積立投資
10月の積立投資金額があまりにもデンジャラスなことが判明!
(なんと支出金額の18.5%!)翌月に軌道修正したので、資産資産のバランスを見ながらポートフォリオを見直す。

④通信費:
一見すると問題はないと思えた。しかし、集計金額には「スマホ(格安SIM)」と「プロバイダー」と「レンタルサーバー代」しか含まれてないことが判明。これ以外にNTTの固定電話代を支払っているはずなので、追加で調査する必要あり。(MECE大事!)

⑤水道光熱費
目安は手取りの15%(支出全額の12%)で現場はギリギリのライン。すぐには見直さなくてOKだが、中期的には見直したい。


★★①から⑤まではコストカットの項目でしたが、逆に少なすぎる支出(以下の⑥から⑧は予算を増やすことも検討するべき。★★


⑥保険

現在は生命保険に加入していないため、リスクに対する保証が薄い可能性大。生存リスク、死亡リスク、健康リスクを踏まえたうえで「障害年金」「遺族年金」「高額療養費」などの最低限のセーフティーネットを研究しよう。

⑦教育費

子供に対する教育が欠けているものの、自分自身の投資が結構少ない。図書館で本を借りたり、必要な情報や知識を得るためのツールを我慢している可能性もある。時間効率を考えて必要最低限の教育費は何かを改めて考えよう!

⑧娯楽費

遊んでいない!ランニングなどで息抜きはしているものの、禁欲的になりすぎていないかを確認しよう。


自分の支出傾向がつかめてきたことにより、2022年に向けてどのような改善を行うべきかが見えてきました。

前向きに新年を迎えられそう!

ということで、このnoteでは私が支出分析するまで1ヵ月かかって感じたポイントとコツをお伝えします。
それを通じて、皆さんも自分自身の家計を検証できるような術を得られるようになればいいなと思っています。

★★★

この年末年始はカレンダーの並びが悪いため時間が限られているかたが多いと思います。そのため、このnoteでは重要なトピックから順番に取り上げることにしました。最初から順番に読んでいき、最後のほうは正月明けの時間のあるときにお読みいただければいいかな、と思います。


このnoteの特徴と注意点


本題にはいる前にこれだけお伝えします。すぐ終わります!
これを読むと以下のメリットがあります。

(1)私が1ヶ月間試行錯誤した家計簿作成のエッセンスが約3時間で手に入る。
(2)2022年をよいスタートが切れるかも。
(3)Excelの勉強になるかも。
(4)私の実例を貼っているのでイメージしやすい。

(5)分析結果をもとに今後のライフプランを家族会議で話し合うことができる。


今回のnoteでは、Excelの「ピボットテーブル」という役立つ機能を紹介しました。この機会にピボットテーブルをマスターすれば家計管理だけでなく、今後のキャリアにもつながりますし一石二鳥!

また、新しい年がはじまるタイミングですので心機一転、そして家族で集まるタイミングでもあるのでちょうど今後のライフプランを立てるのもいいですね。

そのほか、新しい情報があればその都度更新する予定です。
もし読者の方から質問があれば、調査した回答をこのnoteにも追記したいと思います!


【注意点】
このnoteで解説するExcelのバージョンはExcel2019(第16版)です。
私は普段Macを利用しているのでWindowsとは若干仕様がちがうかもしれませんが、必要にあわせて適宜追記していきますね。


【実例】家計簿作成までのプロセス!


やっと本題にはいります!
2021年12月2日に家計簿作成の作業をスタートしました。
当初、家計簿の分析を次の順序でおこなおうとしました。

(1)家計簿アプリから直近1ヵ月(2021年11月)の支出を抜き出す
(2)それをもとにExcelのピボットテーブルで加工しながら支出を見直す。

(3)精度を求めるため3ヶ月(2021年9月〜10月)の支出も抜き出す。
(4)単月ベースではなく3ヶ月ベースで集計。
(5)3ヶ月のデータを比較して支出の変化を確認。
(6)改善点を検討。


結論をいうと、(1)と(2)は無駄でした。
1ヵ月のデータで支出を把握しようすると、季節要因や特別な支出が含まれるため、あまり正確な分析は出来なかったのです。
それに対して3ヶ月ほどのデータを集計すると精度の高い検証ができることを発見。


したがって、次のような手順に書き換えました。

(ステップ1)データ記録
  ①家計簿アプリの場合、データを抽出してステップ2へ
  ②紙の家計簿の場合、データを記録してステップ2へ
(ステップ2)集計
  Excel(ピボットテーブル)で集計してステップ3へ
(ステップ3)分析
  Excelで3ヶ月のデータを比較してステップ4へ
(ステップ4)改善点の発見


4つのステップ(データ記録→集計→分析→改善点の発見)という順番で問題点をあぶりだすことにしました。

以下で詳細を見てみます。

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