どっちの方が幸せなのだろうなあ
もう「たまたま調子が悪かった」とか、「ここから流れが変われば巻き返せる」とかって言葉を発するのが憚られる、2試合の負けっぷり。
ぼくは兵庫生まれ兵庫育ちの巨人ファンで、今年は生活リズムが変わったこともあり、シーズン中の試合はほとんど見れていません。
ただ、地上波で放送されているし、せっかく日本シリーズにも出たのだからという気持ちで、テレビのスイッチを付けてみたら・・・。
昔から「人気のセ・実力のパ」なんて表現がされることもありましたけど、ここ10年くらいは、マジで同じ球技をやっているとは思えない実力の差を感じます。
ソフトバンクから出てくるピッチャー、全員150kmは当たり前のように投げるし、逆にソフトバンクの下位打線の7番とか8番バッターが、巨人の投手が投げる150km超えの速球を、難なく引っ張ったヒットにします。
もう、選手層の厚みが全然違う。
これに勝ち越しているロッテ、どんだけすごいんだ。
巨人とソフトバンクの試合を見ていると、野球がどうこうというよりは、ひとつの人生やキャリアに対する考え方のような観点で、「どっちの球団、リーグの環境に身を置くのが、選手として幸せなのだろうなあ」と考えてしまいます。
大前提として、別に巨人が弱いわけではないし、巨人の選手も超一流の選手が揃っているとは思います。
あくまでも、日本最高峰のめちゃくちゃ高いレベルで相対的に見たときに、この2試合だとソフトバンクがボロ勝ちしているという状況を踏まえて書きます。
例えば巨人の選手としてプレーした場合、ソフトバンクよりもスタメンの選手として出られる可能性は高そうですし、セリーグの中でプレーしていれば、パリーグよりも、(あえて極端な言い方をしますが)、試合に勝ちやすいです。
一方で、ソフトバンクに所属していれば、めちゃくちゃ競争が激しいし、他球団も手強くて、勝つのが大変です。
でも、お互いにリーグを制して、日本シリーズという舞台で試合をすれば、巨人はボロ負けするし、ソフトバンクはボロ勝ちします。
これ、どっちの方が幸せなんだろうなあって、考えてしまいます。
一見、ソフトバンクの方がいろんな観点で鍛えられそうなので、ソフトバンクの方が良さそうなのですが、一方で巨人にいて得られる「スタメン」や「勝利」という経験も、絶対にあるとは思うんですよね。
仮にソフトバンクにいても、補欠だったらあんまり意味ないので。
以前、
というnoteを書きました。
内容は今日と同じで、「クリリンは普段宇宙人といっぱい戦って鍛えられているから、地球人としては最強になれた」って話です。
ソフトバンクに身を置くのも、パリーグに身を置くのも、宇宙人と戦うのも、スタメンとして試合に出たり、ペナントレースを勝ち抜いたり、全勝は難しくても、せめて宇宙人に殺されないように生き抜く一定以上の強さは必要です。
あと、どこかで「セリーグの球団と試合してボロ勝ちする」とか「地球人と戦う」とかっていう、別のものさしで測る機会があってこそ、「普段厳しい環境に身を置いていて良かったな。自分はちゃんと成長できているんだな」と知ったり、その成長した量を発揮したりすることができます。
結論は自分の中では出てはいないんですけど、「どっちの方がいいのか」ってよりは、もう少しグラデーションの話というか、あとこれに「自分自身の強さ」という変数も考慮した方がいいのだろうなあってことも、最近は考えるようになりました。
兎にも角にも、1勝くらいはしてくれよ、巨人。
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