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高校時代と今とこれから

部屋の片づけをしていると古びたUSBが出てきた。

なにが保存されているのか見てみると、大学入試のときに自分が書いた論文が保存されていた。


....3年前の文章が初々しくて懐かしい。。ところどころ意味わからん部分もあるけどそれはご愛嬌。


メッセージとか特にないけれど、ちょうど就活の時期ってことで「大学入学前の自分なに考えとったんかなぁ。」と振り返るちょっとしたキッカケになればなと思います。

大した内容でもないので、興味ある方のみどうぞ。長いですし。


お題:【自分自身の高等学校等入学以降これまでの活動でアピールしたいと思うものを挙げ、活動を通じて形成された問題意識と社会問題との関連性を明らかにせよ。また、それらを踏まえ大学で学びたいテーマについて論述せよ。】


私は日本の人口減少やそれに伴う労働力不足が問題になっている現代社会において、今後どのようなワークバランスが必要になるのかということについて考察したい。具体的に言うと、若者の離職率が非常に高いという問題であり、企業全般または日本社会の問題である。私は貴学の産業社会学部現代社会専攻に入学し、その問題の背景やメカニズム、解決策を研究したい。

ある統計によると、大卒で就職した若者の約30%が3年の間に離職しているという結果が出ている。若者の早期退職の背景には、「最近の若者は仕事に対する意識が低い」といった側面もあるかもしれない。しかし、本当に原因はそれだけなのだろうか。もちろん、現代の若者たちの忍耐がなく少しのことですぐ辞めてしまう場合もある。けれども私は、本当の原因は企業の「育成力不足」にあるのではないかと考えている。

そう考えたきっかけは、高校時代、3年間サッカー部に所属したことにある。私が所属したサッカー部は、部員数が100人近くおり県内では強豪校として知られ全国大会にも出場している。当然メンバー争いは厳しく、その中で公式戦のベンチに入れるのは20人だけだ。誰もが自分が試合に出て活躍することを考え入学してくるが、現実は甘くはない。実際、私はここまで一度も公式戦のピッチに立つことはできておらず、何度も辞めようと思った。このような思いをしている仲間は他にもたくさんいる。部活動をすることによって、良い面も悪い面もたくさんある。悪いことを挙げれば、拘束時間が長いことがある。また厳しい練習に耐えなければいけない。それならなぜ私のように試合に出られないような選手が辞めずに続けていられるのかというと、そこには組織としての部活動と、その「育成力」があるからである。例えば、公式戦のときメンバー外になった選手は、悔しい気持ちを抑えてピッチの選手のために必死に声を枯らして応援をしたり、選手がよりプレーしやすい環境を作るためのサポートをする。組織の中で自分がどうあるべきなのか、それぞれのレベルは違うかもしれないが各自の目標設定や責任を与えることによって自分のやるべきことを見つけ、日々努力をしている。日本の部活動は体育会系という部分で様々な批評をされる。しかし、そこには明らかに組織として一つの目標に向かう上で、先生方による末端にまで及ぶ指導力や育成力が備わっているのだ。例えば、苦しいことに耐える忍耐力などのメンタル面がそれだ。そのため、私はメンタル面や、挨拶をきちんとすることは大学入学後さらには就職後も自分の強みだと自信を持っている。チームの成績のことだけを考えれば、トップの20人だけを育てればいいのだが、部活動では部員一人一人が技術だけでなく、メンタル面の指導もされる。そうすることで社会に出てから立派に生きていける人間を育て、そこに技術の向上が上乗せされることにより、結果的にチームの勝利につながるのだ。これは、企業においても同じことが言えるはずだ。

組織としての企業に当てはめて考えた時に、三割近い若者が離職している現状は何が原因なのだろうか。ピンポイントで自分たちのニーズに合う人間しか取らないような組織というのはすぐ廃れてしまう。やはり会社に初めは合っていなかったりもしくは能力不足であったとしても、会社という組織体が育成をすることによって、合わせていけるはずだ。しかし社会企業論や社会病理論的に考えた時、それができていない日本企業にはやはり問題がある。その問題を解き明かしていくための考え方として、貴学部の櫻井純理教授の授業を受けてみたいと考えている。

またその後、企業文化の国際比較もしてみたい。例えばGoogleやAppleといった外資系の大企業の様子をテレビの紹介番組で目にした時、皆がラフな格好で自由に働いている様子があった。しかし日本の企業はそれが良い悪いは別として、ピシッと朝礼をしてラジオ体操をやり、目標を皆で連呼するなどといったことをするのだ。でも考えてみるとそれは体育会系の行動そのものである。体育会系っぽいことをしているのに本物の体育会系が持つ肝心の育成力というところは発揮されていない。海外と日本の企業では何が違うのだろう。だから、外資系企業との企業文化の違い、若手の育成という点における企業文化の国際比較も研究してみたい。

というのも、「主要先進国における若者の失業率の相対水準の推移」のグラフによると、国際的に見ても若者の高い失業率が問題になっている。今後日本は高齢化と人口減少によって雇用のあり方、ワークライフバランスがさらに問題になってくる。だからこそこのような問題について考えておかないといけないし、ここで考えることによって今後労働力不足が問題になったとしてもその問題の解消につながるのではないかと考える。

また、企業関連の問題という点では、ブラック企業や、パワハラなどの問題も起きている。本来企業というのは利潤を追求していくものだが、その企業の中に入った人を育成していかないと企業自体も発展していかないはずなのに、どんどん育てるべき人たちを圧迫したり、すぐ使い捨ての駒のように切り捨てたりしている。私は、結局自分たちの首を絞めていることになっていることに気づいていない日本の組織としての企業は今後どうあるべきなのかということを最終的には考えていきたい。 


......サッカーしかやってないくせに、マトモなこと言ってて笑ってしまった。

ところどころ「こんときの俺考えが浅いなぁ」と思えるところもまた面白い。

いちばん驚いたのは、当時の問題意識と、現在自分が研究しているテーマがほとんど変わってないこと。びっくりするくらい。


宣言した授業も全部とってて、労働社会学のゼミに入って勉強してる。

学生団体でも人事部つくって組織のこと考えてる。

こんなマニアックな問題に対して一貫性持って行動してるやついるのかな。。笑

たぶん自分は将来も一貫してこんなこと考えてる気がします。

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