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web業界でBtoCサービスを作ってきたプロデューサー・ディレクター。特許持ち/諸々の受賞歴あり/社会論・仕事論・人生論の思索がメイン。たまに旅について呟きます。 twitterはこちら → https://twitter.com/kenxxxken1

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あなたの知らない「詐欺グラフ」の世界(随時更新中)

僕は #詐欺グラフ が何よりの大好物で、ネットやテレビで変なグラフを見かけるたびにニヤニヤしながらフォルダに保存しています。保存先のフォルダ名はズバリ「#詐欺グラフ」。 そんな詐欺グラフの世界を皆さんに共有したいと思い、筆をとりました。(2024/2/6 update) 詐欺グラフとは詐欺グラフとは、一般的なグラフの作り方とは異なる「演出」を加えることによって意図的に錯誤を狙うグラフ のことを指しています。本来、単なる羅列では直感的に理解しづらい数値等を分かりやすく表現する

    • 他人と意見が対立したら3つの理由に分解してみよう

      相手と意見が合わない。仕事をしていると、当然のようにそういう場面に出くわすものです。その時に、「あいつはアホだ」「全然わかっていない」そう言って愚痴るのもひとつですが、「意見が対立する」ということの理由を分解して考えると建設的な突破口が見いだせることもあるのでは、と思い、整理すべく筆をとりました。 意見が合わない理由は3つに分けられるこれまでの自分の経験を通じ、ほとんど全ての意見の対立は下記の 3つ に分類できると考えています。 ・前提理解のズレ ・追うべきゴールのズレ

      • 幸福をめぐる男女間の争いから見える議論の「すれちがい」構造

        Twitterを始めとしたネット上の多くのコミュニティにおける、「男と女のどちらが幸せなのか」論争。 まともな議論から、ミソジニーとミサンドリーが極論をぶつけ合う舌戦まで色々とありますが、その多くが議論がかみ合っていないような印象を受けています。その理由はどこにあるのか考えた結果、これは多くの対立構造に共通するものではないかと感じたので、あらためてまとめてみようと思い、筆をとりました。 筆者はジェンダー問題についての専門家ではなく、認識に誤りや失礼な点があるかもしれません。

        • 失敗からの学びもあるけれど、成功から学ぶことがやっぱり大事という話

          失敗を恐れるな、失敗から学ぶこそが重要、それら「失敗を肯定する」ポジティブワードが "意識の高い界隈" には多く存在します。 確かにそれはある一面ではその通りなのですが、一方で「成功」することの大切さが置き去りにされているところがあるように感じることも多く、やっぱり成功が大事だよね、という身も蓋もない話をしたいと思い、筆をとりました。 失敗から学ぶということ「失敗は成功の母」とは、かの発明王エジソンの言葉です。失敗を繰り返すことで、彼の偉業は成し遂げられました。ただ、エジソ

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          「順序を変える」というカイゼン

          なにげない日常でも、意識することであらゆることがPDCAの気付きのきっかけになる。 今日もレンタル自転車の手続きの中で、「順序を変える」ということの重要性にあらためて気づいたので、まとめてみたいと思い筆をとりました。 レンタルサイクルの落とし穴我が家のマンションは大規模マンションのため、住民用に100台前後の電動アシスト自転車のレンタルサービスがあります。無料ということもあり、多くの住民が便利に使っています。 レンタルするときは下記の流れとなります。 ・自転車置き場の脇

          「順序を変える」というカイゼン

          「十分に発達したアルゴリズムは神と見分けがつかない」

          ネットサービスはとにかく全て試してみたい自分。ネットで完結するものだけでなく、リアルを巻き込むビジネスもとりあえず当事者として体験してみたい、ということで、最近、休日にUber eatsの配達員を1日だけやってみました。 (自分は一部上場企業のマネージャーなのですが、企画職なので回り回って今の仕事にもつながると思うので、いいのです。) その体験を通じて色々と考えさせられたので、その思いをまとめたいと思い、筆をとりました。 Uber Eatsの仕組みUber Eatsは、U

          「十分に発達したアルゴリズムは神と見分けがつかない」

          「若者を褒めちぎって自分の養分コースに引きずり込む大人」に騙されないために必要なこと

          本当にヤバい大人とは、才能がない若者を褒めちぎって自分の養分コースに引きずり込む大人です。 反響が多くあったので、「ではどうするべきか?」について考えをまとめてみようと、筆を取りました。 これは、「何者かになりたい」という「飢え」にも似た乾きを持つ、あなたに向けた手紙です。 伝えたいことは5つあります。 1. 信頼できる人に相談する大体において、1人で考えるとろくなことになりません。基本的に、考えても自分の知識を超える答えを見つけることはできないからです。 若ければ若い

          「若者を褒めちぎって自分の養分コースに引きずり込む大人」に騙されないために必要なこと

          「誰が言ったかではなく何を言ったかで判断すべき」とはよく言うものの、意外と「誰」も重要という話

          少し前に会社の新卒メンバーと話をしている中で、いい意味で「意識高い」人がハマりがちな落とし穴だと感じたことがあったので、まとめてみたいと思い、筆をとりました。 「何を言ったかで判断する」正しい世界「提案や主張は『誰が言ったか』で判断すべきではなく『何を言ったか』で判断すべき」とよく言われます。感度の高い人は一度は聞いたことがあると思います。 これは本当にその通り。特に、「自分が心がけるべきこと」としては、頭に置いておくべきです。 あなたは、入社早々の経験不足なメンバーであ

          「誰が言ったかではなく何を言ったかで判断すべき」とはよく言うものの、意外と「誰」も重要という話

          barがコンセプトの温泉宿に行ったら凄すぎたという話 [箱根 香山]

          皆さん、お酒は好きですか? 温泉は好きですか? 僕は両方好きです。 そんな僕なので、箱根にBarがコンセプトの温泉宿がオープンしたとの報を聞いたら行かないわけにはいきません。 3月末の平日に1泊2日で泊まってきたのですが、結果、控えめに言って最高でした。快適な空間と美味しい料理・お酒・・・。 これはぜひ多くの方に知らせたいと思い、筆をとりました。 Bar hotel 箱根 香山(カザン) の特徴Bar hotel 箱根 香山 〒250-0406 神奈川県足柄下郡箱根町小涌

          barがコンセプトの温泉宿に行ったら凄すぎたという話 [箱根 香山]

          NGT48の会見で山口真帆さんが悲しくも拓いたコミュニケーションの「次世代」

          NGT48での山口真帆さんの暴行事件。その第三者委員会の報告をふまえての記者会見のまさにその瞬間、おそらくは狙いすました山口真帆さん本人の告発ツイート。 山口真帆さんの心の痛みに思いを寄せるとともに、これは記者会見という「戦いの場」が次世代に突入した最初の事例ではないかと思い、筆をとりました。 そもそもどういう事件なのか 第三者委員会の調査結果も公開されています。詳細はこちら 山口氏は、共用廊下に誰もいないことを確認してから、自分の部屋に入ろうとした。部屋に入ってドアを閉

          NGT48の会見で山口真帆さんが悲しくも拓いたコミュニケーションの「次世代」

          「真の問題」の見つけかた。

          僕が大学で学んだのは20世紀の終わりのこと。もうずいぶん前です。 当時は最先端を謳っていたその学府ではインターネット/社会学/メディア論などを学びましたが、当時最も衝撃を受け、そしておそらく今の仕事にも深くつながっているのは1年生の時に受けた「問題解決」に関する授業でした。 当時学んだことを振り返りつつ、その後、自分なりに見つけた「真の問題」を見つけるための考え方を整理したいと思い、筆をとりました。 21世紀は「何が問題なのか」を問われる時代時は1990年代。当時の教授がそ

          「真の問題」の見つけかた。

          webのサブスクリプションモデルを確立した日本人が当時外国人にバカにされた話を語る

          世のweb業界は、どこを見てもサブスクリプションモデルが流行中。 サブスクリプションモデル、それはつまり利用の都度の課金ではなく、一般的には月額の課金モデルのことを指します。 月額数百円のwebサービスから、月1000円越えのapple musicやNetflix。さらには月あたり定額の飲食店まで流行の兆しを見せています。 サービス提供者側の視点では安定収益が見込める・休眠ユーザーからも収益が得られるという利点もあり、サブスクリプションを制する者がビジネスを制するのだ、とい

          webのサブスクリプションモデルを確立した日本人が当時外国人にバカにされた話を語る

          「地頭が良い」とは「抽象度を上げた思考ができること」だと思う

          ここ最近、自分自身が採用活動や育成プログラム作成に関わることが増えてきている中で、「地頭が良い」とはどういうことか考える機会が多く、あらためてまとめてみようと思い筆をとりました。 高偏差値=地頭が良い ではない東大京大、早慶の学生。SPIスコアがとても高い人。 基本的にそれらの人々は記憶力が高く、計算が早く、ロジカルシンキングもできる傾向があります。受験勉強で必要な能力と一致するわけですから当然そうなるでしょう。 一方で、面接の場などでそれらの人々と話をしてみても、話が噛

          「地頭が良い」とは「抽象度を上げた思考ができること」だと思う

          アラビア砂漠へ「地の果て」を見に行こう

          「リゾート」という言葉には、休息地という意味以外に「頼りにするもの/手段/方策」という意味もあります。実際、仕事や思索に疲れた時にはリフレッシュの「手段」としてリゾートに行くことが自分には欠かせません。 これまで自分は、海や山、様々なリゾートに行ってきましたが、先日訪れたアラビア砂漠のリゾートが体験として強烈すぎたので皆にオススメしたいと思い、筆をとりました。 蜃気楼の城アラブ首長国連邦、首都アブダビ。 アブダビ空港から200km南下した砂漠のただ中に存在するのは「アナン

          アラビア砂漠へ「地の果て」を見に行こう

          合理主義者が気づいた「同居人」と「結婚相手」との決定的な差

          自分は合理主義者です。 そんな自分が、何がパートナー間にとって「合理的」なのか、というテーマを真正面から考えた時に、恋愛感情とはこういう感覚なのか、と、初めて気づいた話を残しておきます。 自分はどういう人間なのか自分はとにかく「合理的」な判断をしたい人間です。そして、かなりの男女平等主義者だと自認しています。 どうしても、出産・一部の育児こそ生物学的に女性がせざるを得ないですが、その後の育児については女性がやるべきとも、一方で仕事は男性がやるべきとも、全く思っていません。

          合理主義者が気づいた「同居人」と「結婚相手」との決定的な差

          統計的正しさは差別を正当化しない

          世の中の「差別」がなぜ無くならないのか。様々な理由がありますが、差別の基本的な構造と、その背後に潜む「統計的正しさ」に対する危うさを整理したいと思い、筆をとりました。 差別の基本構造世の差別の多くは、主に下記の構造を持ちます。シンプルな三段論法です。 1) 「ある属性」を所有するものは「ある行動」を取る可能性が高いと思われている 2) 「ある行動」を取る人は、周囲から不利益を受ける 3) そのため、「ある属性」を所有するものは、周囲から不利益を受ける これだけだと分かり

          統計的正しさは差別を正当化しない