こんにちは、シン キョンホンと申します。
VR専用ターン制コマンドバトルRPG「クインズナイト」を開発しています。
前回の記事で、自己紹介と VR RPG の開発の経緯をご紹介したので、今回はその VR RPG「クインズナイト」についてご紹介したいと思います。

前回記事：https://note.com/keonheon/n/nb06a7f43fb12

クインズナイトの世界観

「クインズナイト」は、昔ながらの中世の世界観のロールプレイングゲーム（RPG）です。このゲームでは、そんな昔懐かしい RPG の世界を VRでご体験いただけます。ストーリーもとてもオーソドックスで、「魔王に脅かされた世界を女王に頼まれて救う」お話となっております。昔から RPG をプレイされている方が入ってみたかった世界を雑味なくご体験頂きたく、極力シンプルになるように開発を進めてきました。RPG を VR で楽しむことに集中できるのではないかと思います。

VR専用ターン制コマンドバトルRPG

ジャンルは RPG です。RPG と言っても最近ではジャンルは幅広く、もうすこし厳密に見ると、ドラクエ、初期のFF、ポケモンなどに代表されるターン制コマンドバトル方式の戦闘システムを採用した JRPG です。
VR なのでアクション RPG の方が相性が良さそうにも思える中、ターン制コマンドバトルを採用していることに驚かれることもございます。これはデバイス（Oculus Go）の制約もありますが、JRPG の必須要素を考えたときに、戦闘にアクションは不要だと判断したためです。昔ながらの JRPG の戦闘はアクション要素がなかったのにも関わらず十分面白かったと思います。JRPG の戦闘の面白さは格闘ゲームのようなリアルタイムでの駆け引きのような面白さよりも、「敵とプレイヤーのステータスを比較してターン毎に最適な戦略を選択する」という面白さであると考えました。それは VR であっても変わらず、 JRPG は VR になっても JRPG ですので、無理にアクションを採用せず、従来のジャンル通りの戦闘システムを採用しました。

VR なのにアクションがなくて面白いの？

面白いです！個人的には「すべてのゲームは VR 化すると、もっと面白くなる」と考えています。RPG というジャンルに限っても、戦闘では、敵の攻撃を眼前で受けることになり、テレビ画面での体験よりもかなり臨場感があります。戦闘以外では、360度フィールドや町、洞窟を見渡せること、その中を自由に行動できることは、まるでゲームの世界を旅行しているような体験ができます。実際にはあまり視点を変えずにプレイすることになるかもしれませんが、「常に横や後ろに世界が存在する」ということだけで、その世界への没入度が上がり、ゲームの面白さはかなり高まります。これは VR コンテンツ全般に言えることでもありますが、体験してみないと伝わらない部分かもしれないので、是非体験してみてください！

すでに発売されているアドベンチャーゲームの「東京クロノス」や VR モード搭載のテトリス「テトリスエフェクト」も VR らしいアクションはありませんが、めちゃくちゃ面白いです。アドベンチャーゲームの VR による面白さは、アニメの世界に入れることを想像するとなんとなくわかるかもしれませんが、テトリスが VR で面白くなるのは個人的にも予想を大きく超えていて驚きました・・・！どちらも超おすすめです。

まとめ

「クインズナイト」は昔ながらのシンプルな JRPG の VR 版です。「昔遊んだ RPG の世界に入りたい」という願いを叶えるべく開発しました。シンプルなストーリーですが、「世界を救う勇者になる」体験と感動を VR で。味わえるゲームになったかと思います。発売までもう少しかかりますが、発売した際は是非チェックしてみてください。お読み頂きありがとうございました！