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ぼくの好きな、街の小さなJazz喫茶の話

いつもの喫茶店と呼んでるところはJazz喫茶。基本的にJazzが流れていて、たまにラジオをかけてる。かといって相撲や高校野球が流れるってわけでもなく、多分ママさんが好きな音楽を流す番組とかなんだろうと思う。

店内はテーブル席が6つ。カウンターが3つ。カウンターは誰でも座れるけれど、基本的にママさんやマスターとおしゃべりしたい友だちかつ常連の人が座る。

JazzのCDやラジオ番組を流すだけでなく、土曜日のゆうがたになるとテーブルを店の外に出して、店内は椅子だけ、アップライトピアノはあるので、それ以外の楽器を持ち込んでJazzのライブ会場へと変身する。

ママさんもマスターも常連さん達もみんな若かった何十年か前は毎晩やっていたそうだけれど、月日が経ち、言い出しっぺのジュリアードだか帰りのミュージシャンの人が亡くなって伝手が少なくなったりでいまはやりたいという人があれば土曜日にやるというスタイル。

今月は今週末の1回だけだけれど、先月は3回ぐらいあったしで何十万人も住んでいる都市とはいえ、そのなかのただの住宅街としては貴重な文化の香りのするスペース。

ぼくはここでnoteを書いたり、数学を勉強したり、サンプラーでビートを作ったりして過ごす。

ここでただただ楽しく過ごすときもあるし、辛くて家にこもってられなくて来るときもあるけど、来て損をしたとかいうことは一度もない。

内科の薬とか睡眠導入剤は効くけれど、不安を抑えるとかいう薬はまったく効かない気がする。ひょっとしたらもっと絶望的な不安にかられた人が、いまのぼくぐらいの不安で済むようにって薬なのかもしれない。

いずれにせよ、そういうの飲むよりここに来る方がはるかに気持ちを楽にしてくれる。いる間だって何もかも忘れられるわけじゃないし、なにも変わらないけれど、でもずーっと楽な気持ちでいられる。

今日喫茶店を出るときに、ママさんにさらっとこの場所があってありがたいって話をしたら、30日までやってますからいつでも来てくださいと言ってくれた。ま、ほとんど毎日言ってるんだけれど。

おしらせ

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