1日　バイト先の掃除のおばちゃんが住んでる家の二階があいてるから2万5千円で住まないか？という誘いを受けて見に行った。住むつもりはなかったけど、実際に見てみると、6畳二間くらいあるし制作するにはうってつけ、ベランダもある。ということはもうコインランドリーに行かなくてもいい。日当たりもいい。小さなキッチンは今も変わらないし、なんなら今の部屋の狭さと薄暗さとジメジメとした湿気のことを考えたら、引っ越した方がいいに決まっている。でもカボチャを牛乳につけただけの謎の料理が出てきたことと、お風呂にちゃんと浸かってほしいから共有風呂に先に入って欲しいと言われたこと。11時には寝ると言われたこと。バイト先の中で、1番かわいいし、大人しいし時々ご飯を作ってあげたいと言われたこと。段々となにか引っ掛かりが生まれてきてしまった。たぶん自分は人よりも気を遣って生きてしまう人間だから全然知らない人が一階に住んでいて、ましてや毎日お風呂を借りないといけないとなるとしんどいんじゃないか。ありがとうございますぜひ住ませてくださいと言えばいいだけなのに、なんとなく嫌だ。さすがにカボチャを牛乳につけただけの料理は残さず食べて、ちょっと考えさせてくださいと伝えて狭い部屋に帰った。

次の日電話がきて話した。簡単に声をかけちゃったけどという一言にムカついて「いつもシャワーですし、風呂は浸かるつもりはないです。夜遅くまで起きてますし、2時くらいに帰ってくる時もあります。ていうか、僕は制作もしてるし、プライベートの空間をある程度維持したいので、一緒にご飯食べたりはあんまりできないです。家族から逃げてきたので人と住むことに敏感になっているかもしれないです。気を使うなと言われたとしても気を使ってしまいます。」などと思っていたことを全て伝えた。なんとなく、外に階段があるとは言え、同じ家に住むのならこれくらい言っておいた方がいいだろうという気がした。僕としてはこれくらいなら分かってくれるだろうと思って１週間くらい考えさせてくださいとまた話をしてお互い納得して切った。

僕は8割くらい住んでもいいかなという気持ちになっていたのだが、またその次の日電話がきて、やっぱり僕が気まずいやろうし、遠回しにおまえ思った感じと違うからやめとくわと言われた。やっぱり。おとなしくてやさしい。というバイト先の理想のイメージだけで簡単に声をかけて、こういうことがあるかもしれないし、こんなことも予想されます。という話をしただけでそうなる。貧乏で細い大人しい若者に食べさしてあげたい。親切にしたいという自己満。そんなんやったら初めから軽い気持ちで言ってくんな。ていうか考えますって言ってんのになんで毎日かけてくんねん。喋れてよかったわ楽しかったちゃうねん。展示の作品が思い通りに進まないことと、不眠症状が続いていることと、人間関係、金がないことも相まって爆発しそうになった。言ってはいけないことを言いそうになる。

何かを叫びたくて仕方がなかったが、何を叫んだらいいのか分からなかったからとりあえずオナニーをして誤魔化す。ゴミ箱に溜まったティッシュと自分でかけた煩い音楽。中途半端なまま完成しない作品。食べ終わってから何時間もたったカレーを食べたあとの食器。糊でベトベトになって黒ずんだ指先。久しぶりに外に出て、煙草を吸いながら、自分は好意を素直を受け取れないと思った。バイト先のおばちゃんにしろ友達にしろ、それが純粋な優しさであったとしてもその裏にあるなにかを探ってしまう。こちらが歩み寄った瞬間にまた裏切られるのではないだろうか。大人しい自分。人に気を使える自分。親切な自分。優しい自分。誠実な自分。そんな作られた理想の自分を捨て去った時、僕の中身の気持ちの悪いドロドロを見たらみんなはどう思うだろうか？あ、そんな感じなんだと捨てられる。またあなたは用済みです。とハンコを押される。でもそれは僕も同じことだ。同じことをしている。誰かに自分の理想押し付けて、こうあるべきだ、こうしてほしいと願ってしまう。自分の理想から外れただけで勝手に凹み、なんでこうしてくれないのだと怒ったりもする。自分勝手で愚かなことだと思う。たぶん僕が好きな人たちと関わることも自己満になっているのかもしれない。何かを与えたつもりになっていても相手にとっては迷惑なだけかもしれない。鬱陶しいかもしれない。動きを制限しているかもしれない。誰かと喋りたかったけど、誰と何について喋ったらいいのか分からなくなった。

　明日からバイト先のとても親切にしてくれた上司がいなくなる。頭の手術をするって。血管の形がおかしいから頭を割って脳をいじくるって。もしかしたら喋れなくなるって、植物状態になるかもしれないって。夜になるとまた途端に不安になる。眠れない。おれの脳も見た方がいいんじゃないかな、ドロドロに溶けておかしくなりそうだ。助けて

2日
あいのり最終回を見終わってしまった。

3日
ぬい博、そのあとタナカとドマリと餃子食ってカラオケ行った。

6日
作品ができない終わらないやばい

7日
朝まで起きて制作。バイト行く。心が廃れていく。

8日
搬入。毎回ボロボロになりながら展示している。

9日
初日。たくさん人が来てくれた。話すのが下手だと思う。

10日
最終日。また沢山の人が来てくれた。沢山の人はだいたい酔っ払っていた。前回の個展のときに作品を買ってくれた人がまた作品を買ってくれた。我ながらテーマと場所があったいい展示だったと思う。でも展示中に毎回めっちゃ凹むんだよな。

11日
休めばよかった。

12日
上司の手術が成功したという知らせを聞いた。よかった。

13日
殴られたい。そろそろ病院にもう一回通ってみたい。自分と向き合いたい。

14日
明日の原稿ができてないやばい！これを乗り越えたらちょっと落ち着く。

15日
横浜赤レンガ倉庫にてイベントに参加させてもらった。3回ほどウケたし、そのあとの懇親会の時ひとりで飲んでたら話しかけてくれた人がいて嬉しかった。酒盗んで逃亡。

16日
そういえば最近全然寝れてない。というか寝ようと思っても深夜に絶対目が覚めてしまう。

17日
安心してくれてるんだなとわかる瞬間は嬉しい。知らない煙草があった。日常の中で思い出したときにその煙草がよぎるかもしれない。いつも引き止めてしまって申し訳ない。

18日
鼻血出た

19日

20日
GOと青い春見た。初めてぼったくり居酒屋に入ってしまった。苦しかった。息ができないくらい苦しかった。

21日
昨日の夜から心がやばくてしんどかった。休憩中に公園で項垂れながら煙草吸っていたら日蓮宗のおばちゃん３人に囲まれ、かなりしつこく勧誘してくるので「うるせー！！！」って2回叫んじゃった。久しぶりに叫んだら気持ちよかったからチラシもらって帰ってきた。夜搬出して、もんじゃ食べた。ていうかおれこっちにきてからほぼほぼ毎月病んでるけど大丈夫か？

22日
感情が右往左往している。ずっとイライラして雑な接客ばっかりしてしまう。よくない。

26日
うーーーーーーーーーー

27日
客と喧嘩した。あと味悪い。

28日
国立新美初めて行った。

31日
ポロポロ泣いてるの久しぶりにみた。言葉は難しいな。一年たてば色んなことが変わるけど、ずっと味方なのは変わらない。