「 それと、ファミチキください 」+180円で感じる自粛開け
4月、5月の自粛期間を経て
街がすこしずつ、活気が溢れてきており
地元赤羽でも、赤ちょうちんが増えたり、
笑い声や串の匂いが通りを廻る。
6月。気がつくと紫陽花は咲き
気温と湿気と空を泳ぐ入道雲が夏を感じさせる。
のどが渇いたので水が飲みたい。
いろはすを冷蔵庫から手に取り、レジに向かう。
久々の労働に小腹がすいた。
「 それと、ファミチキください 」
「お会計、337円になります。ありがとうございました。」
わたしの自粛生活は、ほぼ家で過ごし
最低限の運動や散歩をしていたが、基本は残業代が出ていないので
また在宅により体力の消耗も少なく、食欲もないので
自炊やプロテイン、シリアルを食べていると
一日あたり400円も使わずに生活できていたのに。
恒例のGW旅行もせず、大掃除をした。出費どころか収益すら上がった。
そんな無機質な5月を過ごしたせいか
4月の淡い桜色の思い出は、より深く記憶に残る。
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