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鋳物のマブ(倉敷安耶/後藤夢乃 二人展)

横浜市にある「club 王族」をベースに、エブリチャンスが企画、運営する「王族ミュージアム」。
この「王族ミュージアム」ですが、一般的なホワイトキューブを基本としたギャラリーではなく、「club王族」様と連携し、日曜・祝日に、同空間を活用したミュージアムとして、様々な企画イベント、アート情報を発信していく場所となります。

そして、最初の展示となる二人展「鋳物のマブ」がスタートして約1ヶ月が経ちました。
今回の二人展は、「鋳物のマブ」の作家であり、初のコラボレーション作品を手掛けた倉敷安耶さん、後藤夢乃さんお二人の新作を展示しています。

Queen Mab / Maeve  倉敷安耶+後藤夢乃

というわけで、毎週、日曜日、僕は横浜へ通っています。
僕が住んでいる都内の端っこからは結構な時間がかかるわけで、しかも、毎週なので、普段の仕事も合わせると1週間休みなし。
辛いなぁとか言いつつも、来館されるお客様とお話をさせて頂くのは楽しいです。

そして、皆さんが仰ることは「場所がクラブということで想像つかなかったけど、実際に来てみると、作品が持つ雰囲気とクラブの雰囲気がピッタリ合っていて、とても良い展示ですね」と。
そうなんですよね。
僕も最初は想像できなかったのですが、作品が飾られると、思っていた以上に素敵な空間になっています。

ちょっと気取って言うなら、美術館やギャラリーというアートを見慣れた簡素な空間ではなく、かといって、日常の中で常に触れることのできるアート空間でもない。ということでしょうか。

入口に近い、最初の部屋に飾られている倉敷さんの作品

そして、clubというだけあって、座り心地の良いソファーが並んでいるので、ゆったりと座りながら作品を眺める。
これも、一般的なギャラリーとは大きな違いですね。
また、来館される方はお友達と来られる方も多く、作品の前のソファーに座って、作品について感想を述べあっているなんてことも。

倉敷氏、後藤氏、お二人による初のコラボレーション作品「Queen Mab / Maeve」

ただ、入り口の扉が、クラブということだけあって重厚感のある扉です。
なので、扉を開ける時に、一瞬、躊躇される方もおられるとか。
大丈夫です。
扉を開けて頂くと、私が満面の笑みでお出迎えさせて頂きますから。

右:後藤夢乃「High Priestess」

上の写真は、一番奥のVIPルームに飾られている作品です。
写真では、中々サイズ感が伝わりませんが、ひとことで言うなら、この部屋に飾るならこの作品しかない。といった佇まいの作品ですね。
是非、ご自分の目で作品をご覧ください。
落ち着いた雰囲気の中で作品をご覧いただければ、その世界観の中に引きこまれていくと思います。

夜の雰囲気とは異なる、ミュージアムとしての「club 王族」。
少し特別な空間の中で、これまでとは違うアートの魅力を感じて頂けると幸いです。

後藤夢乃+倉敷安耶2人展「鋳物のマブ」展
作家 :倉敷安耶、後藤夢乃
会期 :2023年5月14日(日)~9月24日
会場 :「Club 王族」
    〒231-0012 神奈川県横浜市中区相生町3丁目63-3
一般公開日 :日曜及び祝日(変更になる可能性があります)
開館時間 :12:00~18:30
料金 :無料(一般公開日)

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