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「風通信」は私の宝物

私のかなめさん(涼風真世さん)との出逢いは、かなめさんの退団特集番組だった。
宝塚歌劇が好き、という素地はあったものの、その頃は子育て中の多忙な時期でもあり、宝塚からは離れていた。
特に理由もなく、ほんのちょっとした好奇心で録画予約したその番組を視聴した。
ひと目惚れー
なんて言葉は相応しくない、なんと言おうか…彼女の魅力に取りつかれ、虜になってしまった。
こんな素晴らしい方が宝塚に存在していたのかと…。

それからというもの、当時、WOWOWで放送されていた「宝塚への招待」で、在団中の作品をひたすら探し求め、出版物で記事を読み漁った。
しかし、その想いを共有できる友人もおらず、その熱量を何処にぶつければいいのか…
そんな時、購読していたBS番組雑誌で「涼風真世」の文字を発見した。
かなめさんへの想いを記した、ファンによる投稿やアンケート結果などをまとめた書籍の紹介だった。
何かに急かされるように買い求め、あっという間に読了。
そこにはかなめさん、そして「男役 涼風真世」への想いが赤裸々に綴られていた。
私と同じようなファンの方々の想い、叫びが心にずしりと響いた。
この書籍の反響集がさらに刊行され、私も何か発信したいと鉛筆画の絵とともに投稿を始めたが、出版のお仕事をされていたファンの方が代表となり、私たちのために小冊子を企画して下さった。
「風通信」(月の光舎)
それがステキなファン同士の交流の場となった。
私の拙い投稿に共感して下さる方々からの反響も頂いた。
5号まで続き終了したが、今までこのような交流誌に出会ったことは無い。
その時の交流は何ものにも替え難い思い出となり、今もその方々との交流は続いている。

このファン交流誌なくして、私のかなめさんへの想いを共有することはできなかったし、宝物のようなファン友さんにも出逢えなかったと深く感謝している。


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