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また、間違え系ですが、これもとても重要だと感じたので紹介したいと思いました。前回は乗る前の心構えみたいな部分が多く、初心者向けかもしれなかったですが、これは初中級者が犯しやすい、ライディングの間違えですね。この5つが出来ていないから失敗しているといっても過言ではないです。逆に上級者はこれらの間違えは絶対に行っていないと断言できます。まあ、それ位基本中の基本といってもいいでしょう。

動画はいつもお世話になっているIRC TIREのUSAチャンネルです。今回紹介した以外にもハードエンデューロ系のライディングに役立つ動画が沢山あり、とても参考になります。是非、チェックしてみてください!

こんにちは、私はIRC TIRE GUYのリッチ・ラーソンです。今日は、お山系やハードエンデューロライダーの皆さんに重要な話をします。あなたが間違えているのに気付いていない、5つの間違いを明かします。

私はユタ州でハードエンデューロのプライベートレッスンを多く行っております。私は教える事が大好きで、彼らの技術レベルが大きく飛躍するのを見るのが大好きです。特にミスを犯すライダーの99%は何も分からず操作しており、彼らには正しい姿勢やアクセル、クラッチ操作が必要な事に気づき、ほんの少しの直すだけで出来るようになります。姿勢や操作を極僅かに変えるだけで全て違ってきます。それらの操作は直感に反するかもしれませんが、ミスを犯していたライダーに教えて、キチンと出来るようになった事は保証済みです。

その1、完全にステップから荷重が抜けている!
【Completely unweighting the pegs】1:16~

最初の物は明らかですが、それでもやはり多くのライダーがやっていることに気づいていません。難しい場所でステップから荷重が抜けて、バタついている事について話しますと、バランスを取ろうとバタついて修正しようとしても、左から右にバランスを崩すだけで意味がありません。また、片足を地面につくことはもう片方のステップへの荷重も抜ける為、座り込んでしまいコントロールを失います。また、座る事でステップへの荷重が抜ける事は、立って攻める姿勢が取れず、ステップを踏み込んでトラクションが掛けられない為、リアタイヤへの荷重が抜ける事を意味します。ステップを踏み続ける事がトラクションを維持する助けになります。

その2、姿勢が完全に前に行ってしまっている!
【Body position completely forward】2:07~

次の間違えは、スタックして両足を着いている時で、特に登り坂でスタックから抜け出そうとしている時にカラダを前に持って行く動きです。これは多くの一般的な登りでのスタック状態において直感に反する事です。ライダーはバイクが後退しないようにカラダをフロントタイヤの前に行こうと、ハンドルバーに体重を掛けてますが、それはリアタイヤへの荷重が完全に抜けてトラクションが極端に低下します。なので、スタート時は体重を後ろに持って行きリアタイヤに加重し、出る時に完璧なトラクションを得る。そして、リアタイヤに掛かる全ての荷重で浮き上がるフロントタイヤに対抗するように爆発的にカラダを前方へ移動させます。

その3、障害物に行く前の回転数が低過ぎる!
【Under reving before the obstacle】3:07~

次の間違えは、障害物を前に進入する時。崖やヒルクライムなどテクニカルな状況を前に回転数が低過ぎる事。これはクラッチを溜めるテクニックの事です。私達は過去にこれについて深く掘り下げて話題にしてきたので、他の内容とリンクするように説明します。簡単に言うと、障害物の前では回転数を上げて、フライホイールの慣性モーメントで越えるという事です。

その4、障害物の途中でアクセルを開け過ぎ!
【Too much throttle in the obstacle】3:46~

ライダーが障害物を越える時にアクセルを開け足す間違えを良く見ますが、これは進入時に越えるだけの勢いが足らなかった事を意味します。その為、越える勢いを足そうとアクセルを開け足している訳ですが、回転数が低い状態から高くなる事でリアタイヤのトラクションが完全に失われます。そうなると障害物を越えられる事はほとんどありません。

その5、山側に向かって傾けるな!
【Leaning the bike towards the side-hill】4:20~

最後5つ目の間違えは、サカの途中で山側に傾けたり、谷側から離れるように倒す事です。サカの途中やキャンバーの状況で再発進する時に良く見られます。直感に反するようですが、谷側のステップを踏み込み、谷側に傾ける事で、タイヤ中心のブロックが路面に接地してトラクションを得て、前に進む事が出来ます。実感する為に試す簡単な方法として、サカの途中で山側に傾けた状態で少しアクセルを開けてクラッチを繋いでみてください。リアタイヤが滑って落ちるのが分かるはずです。逆に、谷側に傾けた状態でやってみてください、バイクはあなたが望む方向に進みます。

以上、IRC Tire USA Motoの「The Top 5 Hard Enduro Riding Mistakes You Didn't Know You Were Making!」でした。

合わせて、こちらの「Top Ten Hard Enduro Training Mistakes Rider Make!!」も見ると、毎週走りに行っているのに上手くならない!という人へのヒントになると思います。

簡単に説明すると、目標を設定し、目標達成の為の計画を立てて漫然と走らない。新しいスキルを学ぼうとし、すぐに諦めない事。苦労せずに成長は無し。色々な場所を走ろう。楽な場所での距離や時間よりも、1個の岩でのジミ練の方が得るものがある。どれだけ走ったかよりも内容が重要。レースと同じペースで走ってみるのも手だ。キツイからとすぐに逃げ出さない事。失敗を恐れずにチャレンジしてみる事。成長を確認してそれを糧に更に前に進む事。人のアドバイスには耳を傾けよう。

といった感じでしょうか。レース志向な人もエンジョイライダーであっても、誰もが上手くなりたいと思っているはずです。上手くなればもっと色々な場所やいろいろな事が出来て楽しさも増すし、レースでも入賞できるようになるかもしれない。その為には、ただ走りに行けば良いという訳ではなく、どれだけ実のある内容で練習出来たか?だと思います。

たまたま1回出来たからもうやらない、大勢で行って他の人が出来るのを待っている、いつも同じラインばかりやっている、出来ないと最初から挑戦しない、成功するイメージも無くとりあえず突っ込んでいる…とかでは上手くならないし、なれたとしても時間掛かるかなと。

自分は、1回成功してもすぐに再挑戦してマグレではなくなるまでカラダに染み込ませる、他の人がやっているなら別のラインを探し、やった事が無い場所こそ挑戦する、やる前には成功するイメージを高める、上手い人の走り(ライン、姿勢、音)をマネする、自撮りによるライディングの客観的な確認…などを行っています。

ライディングの上達には、コツと反復が重要だと考えます。コツというのは例えば、フロントアップでのアクセル、クラッチ、姿勢、タイミング、上がる理屈などを知る事。つまり知識であり、知って理解していればすぐに出来るようになるが、知らないでやっていると経験という時間の中でトライ&エラーで偶然気付く事でしか得られない。もちろん、コツが分かったからといっても出来ない!というのは、カラダが動いてないからです。頭でこう動かすと考えていても実際に思ったように動かない。仮に動かせたとしても頭で考えるロス、脳が神経を通して動くラグがあり、瞬時に動く事が出来ません。その為、事象に対して思考を先回りさせる為、成功時の全体図をイメージ、予想を立てて早めの行動をします。そうして、何度も繰り返し練習を重ねる事で、考えずともカラダが動くようになれば自動的に出来るようになります。その為の反復練習です。ただ、何も考えずにぶつかり稽古のように突っ込んで失敗を繰り返しても得られるものは少ないです。失敗したなら失敗した原因を考えて、同じミスを繰り返さず修正する事が大事です。

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