人々はなぜお酒を飲むのか?

○お酒を飲むとは?○
 最近になってなぜ人々はお酒を飲むのか分かってきました。
お酒の飲み方には複数ある。
最も健全なお酒の楽しみ方から自分を滅ぼしたり周囲を不幸にする楽しみ方まで。
また、目的も複数ある。

最も健全なお酒の楽しみ方は
アルコール自体が純粋に「味覚」に訴えかけて「おいしさ」を創り出す能力を持っている。
カシスオレンジなど、本来おいしいオレンジジュースにアルコール成分を幾分付け加える事によって
よりおいしいジュースに変わる。
これを楽しむ飲み方が最も健全な飲み方。
おいしいから飲む。
酔う事も無く、べろんべろんに酔う事も無く、自分を忘れてしまう事も無い。
何がなんだかわからなくなるという事も起きない。
気分への影響はすこしほんわかしたような気持になって心地よくなる程度。

おいしくて、ほんわか気持ちの良い。

これが最も健全な良いお酒の飲み方であり、これだけが本来のお酒の飲み方。
具体的な量で言うならばグラス1杯~1瓶くらいの前後。

ここからが不健全な飲み方であり
我を忘れたい人の飲み方。
何が何だかわからなくなりたいという人の飲み方。
何瓶も何瓶も飲んでべろんべろんに酔う。
善悪の区別が付かなくなり自己中心的に悪い意味でなってしまう。
気持ちの良い状態を通り越して何がなんだかわからなくなる。

何かを忘れたいというときにこの飲み方をする。

ただ、その「忘れたい何か」というのもいずれにしても「悪く」はない。
何が悪いとか何が良いとかは、変化してしまうから。
人によって異なるし、考え方や宗教によって反転するから。
誰が悪いとか誰が良いとかも本来は無い。
上手く行っている事も、悪く行っている事も無い。
全てには反対の考え方が存在するから。

でも、何が正しいとか正しくないとかを思いこんでしまうと
悪が生まれてしまってそこにはまってしまった人はそれを忘れたくて、お酒の強烈な自我を崩壊させる
力を借りて忘れたくなってしまう。
でも、本来として特に誰も悪い事はしてはいない。

ともかくそれが悪い飲み方。
目的が、「ナニカを忘れる事」である。

良い飲み方の目的が、「おいしい物を味わいたい」「すこし心地よくなりたい」というもの。
お酒というものにはいくつかの機能が備わっている。
・除菌
・おいしさを作る
・神経に作用して心地よくなる(やりすぎれば何が何だかわからなくなる)
これら3つの機能を持っていて
お酒を飲む人はこれらのどれかを狙って、使用している。

料理酒であるとか、オレンジジュースに対するカシスオレンジなど、純粋に
「おいしさ」を使いたいから使っている人。
神経に作用する力を使って
「心地よさ」を得たいから使っている人。
神経に作用する力を乱用して
自分の精神を最も良い状態に調整する為に使っている人。

機能と目的。
それらについて、徐々にわかってきました。

神経に作用する力を使って
睡眠するための生薬として使用する人も居ます。
物理的に作成された玉の薬を飲んで、睡眠を得ることも薬で睡眠することであるし
お酒を飲んで眠たくなって睡眠を得ることも、薬で睡眠すること。
どちらも、薬の作用を使って眠気を作ってそのまま睡眠を得るという行為です。
この場合お酒を薬として使用しています。
睡眠薬としての機能をお酒は持っています。

お酒をシンプルに睡眠薬として使用している人。

お酒にはこのような目的と機能があります。
人々はこれらを使い分けているようです。
この日はお酒を睡眠薬として使って、飲んでから眠った
この日は、忘れたい事があったので大量にのんで眠った
この日は、シンプルに料理酒として料理で料理酒を使った
この日は、ただ特になんでもないけれども、心地よくなりたいなと思ったので、カシスオレンジを1杯だけ飲んだ
とかとか
同じ人でも、その日によってお酒を飲む目的が変化している。
またその目的のパーセンテージも変化している。

同じ人が同じように、お酒を飲んでいるとしてもその意味は、その日その日で変化していたりする。
または、いつも同じだったりする。
安定した生活を送れている人は、いつも同じ目的で同じ機能を期待してお酒を同じような量同じ種類を飲んでいる。

どうして、お酒というものを人々は直接飲むのか。
それは、わたしにとって長年謎でしたが、最近になって徐々に判明してきました。

最も本来の、正統派のアルコールの使い方というのは
・おいしくするため
に使用するというものです。
すこし心地よくなるという作用は、ちょっとしたオマケ。
すこし心地よくなるというのが味の一種だとするイメージで。
おいしくするためにアルコールを使うというのが、本来の使い方。
だからもちろん、あまり沢山は使用しない。
調味料の一種だから。

ソースをごくごく飲んだりしないように、お酒をごくごくと飲むのは、おかしい行為。
カルピスは薄めるならば、何杯か飲む。
でもカルピスの原液をそのまま何瓶も何瓶もごくごくと体内に入れる事はおかしい行為。

カルピスの原液は、水で薄めて飲むし
何瓶も何瓶も飲んだりしない。

お酒も本来はその立ち位置。
カルピスの原液と同じ立ち位置。

薄めの濃度で、何杯かそのおいしさを楽しむという飲み物。

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