吟遊詩人キーニッシュの歌う愛
ある日青年は町外れの街道で弾き語る吟遊詩人に出会った。
数人が囲いを作っていた。
しばらく男は詩を聴いて心を穏やかな気持ちにしていた。
音楽がやんだ。
吟遊詩人は周りにいた客に礼を言って今日は終わりのようだった。
青年はまだここを離れる気持ちになれずしばらく地面に座っていた。
周りの客がいなくなって、吟遊詩人の彼の姿がハッキリと見えた。
驚いた。僕とそれほど歳も変わらないじゃないか。なのにその歳でこれほどの心に響く芸術ができるなんて素晴らしいじゃないか。
青年は詩人の彼に個人