宴もたけなわのこと

ひとり芝居

『宴もたけなわ』

無事に終演いたしました。

応援してくださった方、
観てくださった方、
お手伝いしてくださった方、
そして、これから観てくださる方、

本当にありがとうございました。


終演したのだ。

と、いう訳で

振り返ってみたいなと思い、
筆を取りました。

半分くらい備忘録ですのでご興味のある方はどうぞ。


まず


芝居として今回めちゃ勉強になったのは
解像度を上げることの大切さです。

ついついおざなりにしてしまいますが
一つ一つの挙動を丁寧にするのすごく大事。

慢心すんなよって感じですね。



さて

本としては


当初、前々から温めていた「せみ」の話を書く気満々だったのですが

これが書き始めてみると、一行も筆が進まなかったのです。

というのも、その直前に稽古用の台本として『斑』というのを一本書き終わっておりまして

とどのつまり、言いたいことがなくなってしまっていました。


なんか言いたいことないかな? と

図書館に旅立ちました。

違う価値観つまってる!
ということで 宗教について調べました。

近くの図書館で宗教入門の本を端から読み

良さそうな価値観の宗教を決めて

それについての本を探し

気になったワードをひたすらメモして

その宗教が流行った年代の物語を読み漁り


そして最後に友達にタイトルを貰いました。


そこから書き始めたのが『宴もたけなわ』です。
いいタイトル。




最初に夢の話になりました。



唐突ですが

人にはそれぞれ役割があると思っています。


無自覚だろうが
役割から外れようが
全うしようが


とりあえず 役割はあるものとして考えています。


今回の主人公は



「夢に終わりを与える」のが役割。



その人のお話でした。


彼は毎夜 集まってきた夢達を終わらせるために夢を見ています。

ですが、夢の中の彼は毎回それに気づかずに
宴が終わり、皆が話を聞いてくれるのを待っています。



という、ベースの設定がありました。

なので彼が役割に気づいてどうするかが
このお話の肝でした。



結局 彼は役割を果たして夢から覚めます。

そしてまた夜が来て

また夢が始まります。



「答えるな」

「生きてるの」

は なんだったのか


それは、まぁ

稽古の途中で分かったのだけど、

最初に話しかけてきたやつだけ
彼本人の夢だったんだなって。

思いまして。


だからそいつだけは
最後の問いかけに答えたらまた夢が繰り返されるのを知ってるんですよね。

「答えるな」はだから、「もう休め」でもあったのだなと思います。


「生きてるの」は彼本人の自分に対する問いかけです。

「生きてるんだったら起きろ」ってことなんでしょう、きっと。




途中からその最初に話しかけてくれた奴にすごい愛着湧いて、
そいつにばっかり喋っちゃうから

分散させなきゃいけないのが大変でした。

アイツいい奴。すき。



小鳥の話とか蛇の話、夢の話はオリジナルではありますが、

基本的には中国の民話やらをモチーフに書いてます。

空気感が伝わってたらいいなと思います。


とまぁこんな感じで
宴もたけなわ備忘録、兼 振り返りでした。


ここまで読んでいただきありがとうございました。




つっかれた。




次なにしよう。

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