福留大史

役者 バルーンパフォーマー 写真屋 台本書く人 絵を描く人 最近きちんと字を書いて…

福留大史

役者 バルーンパフォーマー 写真屋 台本書く人 絵を描く人 最近きちんと字を書いてないのでnote始めてみます。 よろしくお願いします。 乱文失礼。

最近の記事

『斑』 のこと

     「わたしね、恥ずかしかったんです」 なんもなか公演『斑』 終演いたしました。 ご来場いただき、また応援していただき 本当にありがとうございました。 また分かりづらい本を書きましたので 解説と 振り返りと 備忘録とを認めておこうと思います。 羞恥心が人を殺す。 生き死にの話を書こうと思った時に、自分に一番しっくり来るのはこれでした。 僕には僕の話しか書けないので、必然そこから表現者の話になり あの形になりました。      「描いてない話、描けない

    • 宴もたけなわのこと

      ひとり芝居 『宴もたけなわ』 無事に終演いたしました。 応援してくださった方、 観てくださった方、 お手伝いしてくださった方、 そして、これから観てくださる方、 本当にありがとうございました。 終演したのだ。 と、いう訳で 振り返ってみたいなと思い、 筆を取りました。 半分くらい備忘録ですのでご興味のある方はどうぞ。 まず 芝居として今回めちゃ勉強になったのは 解像度を上げることの大切さです。 ついついおざなりにしてしまいますが 一つ一つの挙動を丁寧にす

      • 『三日坊主』の種

        三日坊主は「何か」にハマらせて、3日で飽きさせる妖怪。 なんでそんなことするかというと、 「何かに夢中になる」という熱意というか、意思が食料だから。 だから3日経つと、ハマっていたものに向けられていた熱意が消える。 飽きる。 そんな妖怪。 そんな妖怪がいると思ったのは、自分が飽きっぽい性格だから。 愛がうつりやすい質をしている。 大切だったものが、飽きた瞬間ゴミになることを知っているから。 そこに寂しさを感じる。 もし、その寂しさを永遠に繰り返してしまう人間がいた

        • 「関係」

            カフェに女女が座っている。   二人の前にはそれぞれのコーヒー。少しも減っていない。   しばらくの沈黙ののち話始める。 上手女(以下上手) どうすんの? 下手女(以下下手) どうって?   沈黙 上手 なんかあるでしょ? 下手 なんかって何。   上手、ため息を漏らす。 上手 だってそっちのせいじゃん。 下手 それは、うん。 上手 だったらなんかあるでしょ? 下手 うん。   沈黙 上手 そういうところだよ? 下手 え? 上手 絶対謝らないよね。 下手 そ

        『斑』 のこと

          あなぐらの種

          雨宮慧ひとり芝居 『あなぐら』 さてと 先日引っ越した。 底冷えのひどい、薄暗い、狭い、部屋であった。 住んでいるときには気にしていなかったことが、 離れてみると異様に思えてしまう。 鍵のかからない窓 蟻の隊列が組まれる壁際 外より寒い室内 右から二つ目が点かない蛍光灯 外より暑い室内 水の流れない風呂 私は長い時間、それなりに偏った環境にいたのではないだろうか? 期間にして10年、暮らした部屋だった。 いや部屋というのも烏滸がましいかもしれない。 せいぜいが、

          あなぐらの種

          自己紹介とiPad

          好きなものがある。 水が好きだ。 飲むのも入るのも好きだ。 沈むのもいい。 体に合わせて変わる形がたまらない。 神社が好きだ。 子供の頃の一番幸せだった頃の記憶は神社だった。 亀が日に当たっているのをぼんやり眺めた時間が好きだった。 妖怪が好きだ。 理不尽と理屈と不条理のバランスが気持ち悪い。 人間にはどうにもならないものを人間が作った歴史を感じる。 神とかもきっとそんな感じで出来ている。 過去の誰かの空想が形になって残っているのが好きだ。 実際にいるならもっと

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