Cloud Monitoringのまとめ

GCPの監視サービスのCloud Monitoringでできることついて簡単にまとめます。

Cloud MonitoringはVMのCPU使用率、ログなどの指標を元にしてアラートを作成したり、グラフ、ダッシュボードを作成、稼働時間のチェックを行うことによりシステムの監視を行うことができるサービスになっています。
大きく分けて3種類の監視の手法があります。
- 稼働時間チェック
- アラートの通知
- グラフ、ダッシュボードによる可視化
Cloud MonitoringではGCPが元々定義している指標、ユーザーが個別にカスタマイズした指標、ログを元にした指標を元にしてアラート、グラフを作成できます。例としてはGCPが元々定義しているVMインスタンスのCPU使用率を元にして時間ごとのCPU使用率のグラフ化、ある値を超えた場合にアラートの通知をすることができます。

稼働時間チェック

リソースにリクエストを送信して応答するかを確認することができます。確認できるリソースはVMインスタンス、App Engineサービス、URLなどがあります。
稼働時間チェックが失敗した場合にはアラートを通知することができ、それぞれの稼働時間などをダッシュボードで確認することができます。
また稼働率、平均のレイテンシなどの詳細情報を確認することもできます。

アラートの通知

アラートのポリシーを設定することにより、CPUの使用率などの指標を元にしてある値を超えた場合に設定した通知チャネルにメールなどを送ることができます。設定できるチャネルとしてはメール、PagerDuty、Slackなどがあります。またアラートの通知では通知に含まれるドキュメントをカスタムすることもできます。

グラフ、ダッシュボードによる可視化

CPU使用率などの指標を元にして時間ごとの変化をグラフにして可視化することができます。また複数のグラフを組み合わせてダッシュボードとしてまとめることができます。グラフの種類としては棒グラフ、折れ線グラフ、ヒートマップなどがあります。

ワークスペース

Cloud Monitoringの中で監視の機能ではない部分で特徴的な概念にワークスペースというものがあります。ワークスペースは今まで説明をしてきた監視の機能が動く場所になります。ワークスペースにはホストとなるGCPのプロジェクトを含め複数のプロジェクトを含めることができ、複数のプロジェクトをまとめて監視できるようになっています。ワークスペースはCloud Monitoringを有効化し監視を行う際にまず最初に作成され、作成したプロジェクトがホストプロジェクトとなり、ワークスペース名にプロジェクト名が自動で設定されます。そして、ホストプロジェクトにワークスペースで作成したダッシュボード、アラートポリシー、稼働時間チェックなどのリソースが保存されます。

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