『ノーリフトケア』を考えた一年

『ノーリフトケア』を考える一年だった
大学生の娘が卒論で「介護のテクノロジー化」をテーマにしたことから我が家の『ノーリフトケア』は始まった
2018年の11月に『介護の日フェスタ広島』に行った
香川寛氏の『これからのみんなの幸せを考えた福祉用具の活用方法』という有料講演会(¥1,000)で「寝たきりによる身体の拘縮が、リフトを利用すれば改善される」という話を聞いた
私の父は事故による脳挫傷から15年以上もベッドでの生活
私は自宅で介護する日々だ
麻痺した両足、右腕は、拘縮が激しい
もっと早く知りたかった
父は80歳、でも、今からでも、できることは何でもやろう
介護保険制度からはレンタルでリフトが設置できる事がわかった


先々週ディサービスから帰宅時
今にも車椅子からずれ落ちそうな父

一年間で、ディサービス帰宅時に写真に残している怪我
それ以外にも、気付いた傷やアザはある

父が通う福祉施設で 移譲用にリフトは使われていない

日本ノーリフト協会の発足から、ちょうど10年だそうだ

今年も介護の日フェスタ広島に11月10日に行ってきた
香川氏の講演会は『介護現場の働き方改革』
現場でのノーリフトケアの取り組みを中心に語られた

福祉施設でリフトやその他、福祉用具を積極的に取り入れる施設ではどんどん新しい実践も行われ、開発業者にフィールドバックもなされているが、こうした取り組みがある施設は少数で、大多数の施設では相変わらず、従来の器具に頼らない介護が当たり前とされていて、両者の考え方の開きは大きい
介護職の労働対価は抑えられ、新しい器具は費用対効果が期待できないと思われている
日本では介護や看護で腰や身体を痛めても労災を請求する労働者がほとんどいない
利用者も、怪我をさせられても、損害賠償請求がなされているような報道も見当たらないし、実際に耳にするのは泣き寝入りの話ばかりで、ケアを受ける立場が弱く、ケアマネの対応も、利用者より施設に気を遣う場合が多いように思う
利用者の苦情はモンスター扱いされているとしか思えない
なんなんだろう
この、権利意識の低さは!
少子高齢化
労働者人口減少
どうする?どうしよう?

私がこの問題に熱くなっていると、ある看護師さんが
「不満が募ることばかりに目を向けないで、色々改善され良くなっていってることに気付いて」
と言われた
機器の普及は時間が掛かるけど、
口腔ケアの重要性など、新しい知識がどんどん取り入れられ、ディサービスのリハビリも進化していることをあげられた

私も対立したいわけではない
でも、でもね、
あー言いたい事が 伝わらない
今年のもう1つの懸念材料であった『成人貢献制度』で、監督人として司法書士を就けられた件に関しても同じく、利用者にとっての権利を奪い、尊厳を傷つける悪法だというのに、あー どうしてこうも理不尽なことが押し付けられるのだろうか?

そんなこんなで2019年も終わりそうだが
私はいつも明るく楽しく面白く呑気者なので
ちっとも悲壮感無く暮らしています

今年はなかなか更新しなかった
『猫のきぃくん』関連のブログも年の瀬更新致しました
http://blog.livedoor.jp/kazmilk25050431/archives/81009646.html
http://catgogogo.blog.jp/archives/81862334.html


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