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エルマーのぼうけん展@立川2023.8.11

エルマーのぼうけん展に行ってきました。

子供の頃に読んだという記憶はあるものの詳細は覚えていなかったのですが、展示は「エルマーのぼうけん」の物語を体験する作りになっていたので思い出しながら物語を改めて追えました。
道徳観やメッセージ性などがテーマになっている物語ではなく、純粋な豊かさ•優しさ•温かさ•面白さが伝わる物語だなと感じました。

また、原画が多く展示されていて一枚一枚をまじまじと見るのはとても楽しかったです。
本文中の絵は鉛筆画がメインのようですが、児童書らしい優しい質感でありながらも、動物や植物の描写がとても細かい。エルマーとりゅう、りゅうの家族の絵からは優しさや温かさも伝わってきます。
カラー絵の色使いも、はっきりした色を使っているのに柔らかく、特に「りゅう」の家族が揃った一枚は、それぞれの個体に使っている色と柄を見比べてずっと見ていられます。

作画資料として
作者本人が手作りしたという人形も
展示されていました。

展示の最後には「冒険」をテーマに様々な本の紹介があり、実際の本も読めるようになっていました。
児童書•絵本はもちろんのこと、紹介者が冒険心を掻き立てられたきっかけになる本などもあり、視点の広さと自由で豊かな発想の素晴らしさを感じました。
紹介されている本の中には私自身が子供の頃に何度も何度も読み返したお気に入りの本もありましたし、「こんなアイデア•発想の本もあるんだ!」とワクワクした本もありました。

大人になって自由に使える時間と体力•気力に余裕がなくなり、さらにはSNSなどで摂取する情報量が多く脳疲れを感じることが増えてしまい、「本を探す」「本を読む」エネルギーを搾り出せなくなっていましたが、「本はワクワクするものだ」という気持ちを思い出すことができました。
社会人になるまでは図書館によく足を運び、「楽しそうな本はないかな」と児童書コーナー•ラノベのコーナー•一般の書籍コーナーと歩き回り、あらすじをたくさん読んで、本文も読んで、特に興味が湧いたら席に持って行ったり借りて帰ったり。
その頃の楽しい気持ちを思い出せました。

久しぶりのお出かけも楽しかったので、また何か気になるものなどを見つけたらふらっと出かけたいと思います。

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