沖縄の神事=ノロじゃないの!?
”沖縄県での祈祷=ノロ”という思い込み
尊敬する人は? と尋ねられたら、岡本太郎と柳宗悦、そして平良敏子さんと答える私。岡本太郎の著書『沖縄文化論 -忘れられた日本』(中公文庫)も読了。太郎氏が大宜味村を訪れたときの記述も興味深いですが、久高島で見た”イザイホーの神事”のくだりが印象強く。機会があれば拝見してみたいと願っております。
そんな矢先、大宜味村役場の新庁舎が完成した記念の神事があるとのこと。
え? 移住してきて1カ月も経ってませんが。あの神事がもう拝見できちゃうんですか??
せっかくの機会なので、カメラ片手にお邪魔させていただくことに。
大宜味村役場・新庁舎の竣工式は神式でした
竣工式の会場にお邪魔すると、どこかで見たことがあるような……。
うん、これは神式ですね。
生まれも育ちも大宜味村という生粋の(元)大宜味っ子に尋ねてみたところ「今回は神式ですね。いろいろあるんですよ〜」とのこと。
そうですよね、本州でも、いろいろなパターンがありますものね……。
自分の思い込みの強さを恥じつつ、感謝の気持ちを込めてお写真を撮らせていただいたのでした。
入り口横に作られたレリーフの除幕式もありました
神人の「家造いの神事」とは?
では、この竣工式を、もしもノロ=神人(カミンチュ)が取り仕切ったらどうなったのか。大宜味村教育委員会が発行している『大宜味村史「民俗編」』をひもといてみましょう。
役場がある大兼久(おおがねく)について書かれた章のなかから「家造いの神事」を参照。
そして神人がオモロという歌?祈り?を捧げ、最後は親戚一同が「手を叩いたり踊ったりする」とのこと。きっとみんなでカチャーシーを踊ることでしょう。なんとも楽しそうですね。
果たして令和の今日、上記のような神事が取り行われることがあるのでしょうか? 機会があれば、ぜひ参加してみたいものです。
さて、大宜味村役場の新庁舎ですが、芭蕉布好きなら見逃せない意匠が随所に。あくまで「役場」であって、観光スポットではありませんが、うっとりすること間違いなしのポイントは後日ご紹介します!
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