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#経済を止めるな派の私がいま、#うちで過ごそうを呼びかける理由

今週末に向け、私が運営する playground 社内に共有した私のコロナウイルスに対する見解を一部改変して掲載します。

私のコロナウイルスに対するスタンスは基本的には #経済を止めるな 派閥であり、封じ込めによる経済崩壊が招く命や生活の喪失の抑制を優先すべきと考えています。しかし、安倍首相、小池知事や政府による自粛要請後は社内に対して国が求める内容に沿って徹底的な自粛を呼びかけています。

あくまでも個人的見解ではありますが、自粛要請に応じる人が少しでも増えるよう願っています。


コロナウイルスは経済的にも人命を奪う

コロナウイルスの脅威は2つに大別されます。
a. 感染による直接的被害
b. 自粛による経済崩壊

よく語られてるところなので詳細は省きますが、いま出ている事実から判断する限りではコロナウイルスの致死率は他の疾病と比較して高い水準にはなく、インフルエンザが蔓延する世の中に於いて過剰に怖がるべき存在ではない、という評価が適切そうです。
※但し、特に高齢者、喫煙者、持病持ち(糖尿病等)が圧倒的にリスクが高いからマジ甘く見ちゃダメ。日頃の健康への意識って大事だな、と改めて感じる。

一方、軽視されがちなのが経済崩壊による人の死。「経済より人命だろ!」という意見をよく見かけますが、経済停滞も人を殺すことを忘れてはいけません。
世界人口は食料生産力と強い相関関係を持って産業革命以降飛躍的な増加を見せてきました。逆を言えば経済が止まり生産力が落ちれば人口は減らざるを得ない。
短期的に言えば自殺者の増加。アベノミクスによる経済回復の恩恵を受けた2018年の2万人に対して、バブル崩壊後の長期的な不況にあえいだ98-2011年は3万人超えと約1.5倍です。このまま封じ込めが続いたら年間1万人が立ち直るまでの期間ずっと亡くなり続けると推計されるわけです。しかもコロナウイルスのメインターゲットが元々死亡する確率が高かった人たちなのに対して経済停滞は現役世代を殺します。


論点は「終焉までのときをどう過ごすか」

コロナウイルスの脅威は死亡率ではなく感染力の高さにあります。
日本政府が早期に渡航禁止令を出さなかったことが批判されていますが、中国が武漢で封じ込められなかった時点で日本での蔓延はもはや時間の問題だったのだろうと思います。
封じ込めに失敗したいま、このウイルスが終焉するには新薬が開発されるか、集団免疫が獲得されるか、の2択しかありません。つまり、我々一般国民は専門家の方々に新薬やワクチンの開発を頑張ってもらいつつ「ときを待つ」ことしかできないのです。

となると論点は「終焉までのときをどう過ごすか」に収斂されます。

①封じ込めを行い、医療崩壊が起きない水準を維持する
②感染による死者を容認し、日常生活に戻る

人命を優先するなら経済を回すほうが大事

本当に自然と集団免疫を獲得しようとすると①はとても長い時間を要します。諸説ありますが少なくとも2年以上はかかるしもっと長い期間になるかもしれません。

そんな長い期間、医療崩壊を起こさない水準を維持しようとしたときの経済への影響は想像できない水準。大地震なんて比じゃないのは間違いなく、リアルに戦争より厳しいんじゃないでしょうか。

こう考えると「②日常生活に戻る」ほうが結果的には人命への被害が少ないと"想像"されます。

上記の考えより、私は日常生活に戻り、経済を回すことを優先すべきという考えに至っています。

未知の課題と向き合う以上、「絶対的正解」はない

但し、この考えはあくまでも今存在している情報に基づき推定に推定を重ねた「いま時点で考えうる最適解」に過ぎません。また、人命という観点でしか評価をしていません。

例えば、下記のような新事実が出たら①への方針転換が必要です。

・充分な「抑制」策は早期に生まれる可能性がある
本日、アビガンが正式承認されると発表されましたが、死者数を大幅に抑制できる薬が生まれれば実質的に脅威をなくすことができます。早期に対応できる見込みが出たら封じ込めに切り替えるべきです
・変異リスクがある
コロナウイルスが拡散した結果、変異した場合は状況がまた一変します。今は明らかに少ない若年層の人命喪失が急激に拡大する可能性は否定できません。
・実は想定よりも致死率が高かった
今出てる情報の範囲では致死率は極端に高いというものではなさそうですが、この評価は刻一刻と変わっているものです。事実が増えれば判断は変えざるを得ません

また、人命の喪失に関わらないそ被害も無視すべきではなさそうです。

・「8割は軽症」は過小評価すべきではない
現状は「重症化リスクは2割に過ぎない」という評価となっていますが、この重症という定義は「人工呼吸器を装着したりした患者」です。つまり、「40度の熱がずっと続いて呼吸が辛い状態が1週間続いても重症ではない」ということになります。過小評価は避けるべきです。
・後遺症の可能性がある
噂レベルですが、本当に後遺症が残る可能性が示唆されています。すぐに死に至らなかったとしても寿命を減らすとしたらそれは充分に脅威と言えるでしょう。

(卑怯に聞こえるかもしれませんが)コロナウイルスという全くの未知のものに相対している以上、①と②のどちらも絶対的な正解と言い切ることは出来ない。唯一言い切れることは「常に最新の事実と向き合い、そのときどきの最適解を出し続けること」だけでしょう。
※と言いつつ、私は経済を回してほしいと強く思っていますが。。。

国が決めた以上、「徹底して自粛」しましょう

では、どちらも言い切れないならば今我々はどうするべきか。
私は playground の社員に「徹底した自粛」をお願いしています。

理由は「国がそう決めたから」です。

コロナへの対応としていま、各国政府が取れる選択肢は二択です。

①不安を煽り封じ込め、医療崩壊しないラインでの推移を目指す
コロナで死ぬ人を減らすことを優先し、経済崩壊で自殺する人は受け入れる
②不安を完全否定し、重症化した人だけ治療する
コロナで死ぬ人は許容し、経済崩壊での人命喪失を抑制する

どっちも少なくない人数が死にますがそれ以外の選択肢はありません。

論点はここからです。

実はこの施策、どちらを選んでも逆らう人が出ると死者が爆発します。

「①封じ込め」に逆らう
自粛の長期化による経済崩壊で自殺者が爆発的に増加し、医療崩壊で普通の病気の人の致死率も急速に悪化する
「②日常生活に戻る」に逆らう
経済が一定程度停滞することで自殺者が増加し、指示を無視して不安を抱えた人が殺到し続けることによる医療崩壊で普通の病気の人の致死率が悪化する

①と②の「どっちを選ぶべきか」という議論には絶対的な解が存在しえない一方で、「意思決定に従わない」という行為は議論の余地なく人の命を奪う行為であり、最もやってはいけないことと言い切ることができます。

今、政府が①を選んだなかでそれに従わない人が大量に生まれるというのは考えうる限り最悪な事態と評価されます。

私は明日、国が「やっぱ大した話じゃありませんでした」って宣言したら悪びれもせず全力で不要不急の遊びにダッシュし、イベント開催に尽力したいと思っています。
ただ、国が自粛要請しているいまは指示に従い、自ら「不要不急とは」を考えて罹患リスクを避けた生活をしていきたいと思います。

リモートワーク力を強化していきます。

playground では3月2日より現在までリモートワークを推進してきました。

playground は「文化祭のときのように働けるコミュニティが欲しいな」と思って作った会社なので正直「会えないと寂しいな」という気持ちも強く、リモートは推進しつつも常に解除するきっかけを探してしまう自分がいます。

しかし、先週の感染拡大を受けて覚悟を決めました。

この状態はそうそう簡単に終焉しません。我々 playground のメンバーができることは罹患リスクを低減した働き方のなかでどのようにパフォーマンスを最大化するか、そして、時勢に沿ったプロダクトに切り替えられるか、を考えることです。

弊社はイベントチケットを取り扱っているためコロナショックによる打撃はストレートに受けていますが、2017年の創業時より2020年に不況が起きることに備えて体制を構築してきたため極めて健全な経営を続けられています。このあと2年以上、今の状態が続いても、また、そのあと不況に突入しようともい今の攻めの姿勢を変えずに勝負していけるだけの備えができています。

コロナショックにより全世界のスポーツ・エンタメ産業が大きくダメージを受けています。我々 playground は今こそ彼らを支援し、成長に寄与しなければなりません。

スポーツ・エンタメ業界の発展に寄与できるよう、更に事業を加速させるべく playground では全職種募集をしておりますので少しでも興味を持っていただけた方はぜひお声がけください。

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