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20240403_UNISON SQUARE GARDEN「catcher in the spy」

まだ桜の満開には少し早かった先週。
大阪は雨の中、とても良い社会科見学をしたので書き残す。

私は半ばノリでUNISON SQUARE GARDENの単独ライブに行った。本当に軽いノリだった。
 フェスでちょっと見た事あるくらい。本腰入れて単独に行く勇気はまだ無いけど、気になるバンド。じゃぁいちばんそのバンドが好きな人間と行ってみたら良いじゃないと思い、4/3を迎えた。

10年前のリバイバル公演と明言されている以上、とんでもないものを見ることになるだろうという期待はあった。
その期待は良い意味で裏切られることになる。

1曲づつ語る知識量も経験もない。
だから感じたことだけを書くことになる。
私はこのライブが、2024年に行ってよかったライブの1本になることは間違いないと思う。

ざっと聴いていく中で、ユニゾンってずっと希望を歌ってて眩しいって感想を持った。
真っ直ぐで嘘つかない感じ。
 歌詞も嘘をついてないし、深読みしたところであんまり意味をなさないことが多い。でも音楽聴いて純粋に楽しい時って歌詞考えないものね。曲を聴かせる為の一要素としか歌詞が成してないものがあって良いなと思う。そうと思えば歌詞がしっかり曲の上にあるものもある。
聴かせ方が上手だと思った。勝てる気がしない。
純粋な音楽の楽しさ全振り。
それを成すのは各々の楽器の上手さ。
「オリオンをなぞる」のような軽やかさ、「天国と地獄」のような重心の重さ、「Windowを開ける」のような幻想的な音の作り。
スリーピースとして技術も表現力も飛び抜けていて、私は純粋にすごいと思った。こんな稚拙な言葉しか出てこないくらいには驚いた。


あと、とても観客に対して誠実なバンドだと思った。
真摯にライブで、音で、活動で返していく。
小手先の何かで着いてきてくれる人を満足させようとする感じが一切ない。
通りで応援し続けるファンがこんなにも沢山いるんだと思った。良い信頼値の在り方。追い続けてよかったと思い続けさせられるんだろうなぁと感じた。
あまり自分に刺さるタイプのバンドでないと思ってたけど、ライブ観てちゃんと刺さった。
音楽は直接浴びることに本質がある。 田淵智也に怒られた感じがした。音源で判断しててすみませんでした。反省します。

印象的だった1曲は「何かが変わりそう」。
アルバム聴いてる時から展開含めてとても好きだった曲。聴けて嬉しかった。

誰かにとってのヒーローみたいな存在にユニゾンはなっているんだろう。
何かを伝えようとしている訳じゃなく、一人一人の心に手を差し伸べ続けてる。眩しいくらいの希望はバンドからファンに向けた真っ直ぐな気持ちの現れ。背伸びしたり、格好つけたり、失敗してもこのバンドが肯定してくれるんだから、そりゃぁ20年も追う人がいるわけです。

全くもって己がミーハーなのは百も承知。
でも良かったから感じたことだけでも書き残す。
久しぶりにあんなに純粋に音楽聞いて楽しいだけで終われたのはいつぶりだろう。
良い出会い。何かが変わりそうな夜でした。


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