見出し画像

台湾の日本アニメ事情

この間、気になっていた店「本とメイドの店 気絶」に伺い、たまたまメイドの泡沫さんと台湾で放送される日本アニメの話をしました。

主に、挿入歌が大ブームで自分と同世代の台湾人ならほぼ歌える『ぴちぴちピッチ』と、わりと台湾では誰もが知っている『ヒカルの碁』について話していたが、他にも多くの作品が台湾のテレビで放送されている/ていました。

これを機に、現在20代後半の私が台湾のテレビ放送で観たことのある、かつ好き、もしくは印象に残った日本のアニメ作品をまとめてみました。


時代別の思い出のアニメ

幼稚園、小学校

ハンター×ハンター(1999年版)、犬夜叉、ブラックジャック、中華一番!、焼きたて!!ジャぱん、無限戦記ポトリス、爆球HIT!クラッシュビーダマン、結界師、エレメンタル ジェレイド、家庭教師ヒットマンREBORN、最遊記、乱馬1/2、名探偵コナン劇場版、ロックマンエグゼ

おジャ魔女どれみ、カードキャプターさくら、ぴちぴちピッチ、魔法陣グルグル、陸上防衛隊まおちゃん、砂沙美☆魔法少女クラブ、シュガシュガルーン、しゅごキャラ!、だぁ!だぁ!だぁ!、コンドルヒーロー、ピーチガール、NANA

中学校

ふしぎ遊戯、K-ON、ハヤテのごとく、反逆のルルーシュ、彩雲国物語、ゼロの使い魔、狼と香辛料、灼眼のシャナ、吉永さん家のガーゴイル、少年陰陽師、鋼の錬金術師、xxxHOLiC

高校

ヒカルの碁、地獄少女、薄桜鬼、空の境界、神様はじめました、夏目友人帳、バカとテストと召喚獣、進撃の巨人、黒執事

大学、社会人

蒼穹のファフナー、カードファイト!!ヴァンガード、妖怪アパートの幽雅な日常、暗殺教室、ジョジョの奇妙な冒険、ダイヤのA、ハイキュー!!

こうしてまとめてみると、小学校はアニメをたくさん観たなと再び実感しました。

自分の場合、何故大きくなるにつれて、アニメをだんだん観れなくなったかというと、塾通いや寮生活などで、家でテレビを観る時間自体が少なくなってきたからと考えられます。

また、アニメメイン→漫画メインに転向しつつあるのと、
中学校時代はラノベに、
高校時代はBLドラマCDに、
大学時代はスマホゲームに
ハマっていたことも理由です。

それでも、テレビで観るアニメはサブスクと一味違うと思いますので、帰省のとき、好きなアニメがちょうどやっていたらやはり嬉しいです。

帰省中に流れていた『ハイキュー!!』

続いては、台湾で放送される日本アニメを語るとき、よく触れる話題の一つ「吹き替え」についてです。

日本アニメの台湾華語吹替版

吹替版派?日本語版派?

『空の境界』のような日本語版しかない作品も稀にありますけど、台湾で放送されるアニメは、ほとんど台湾華語の吹替版が存在します。

音声の選択ができるチャンネルもあるし、昼間に吹替版、深夜に日本語版を放送するチャンネルもあり、吹替版のみのチャンネル(子ども向けが多い)もあります。

私は何派というと、最初は吹替版をチョイスすることが多かったが、日本への愛が高まり、日本語版しか観ない時期もありました。

けれど、1999年の『ハンター×ハンター』をめちゃくちゃ観返していた頃、吹替版もいいじゃん!と改めて気づき、それから吹替版もまた観るようになりました。

吹替版のどこがすごいかを言わせると、以下の特徴が一つのポイントです。

一人何役の台湾声優

日本の声優業界では考えられないかもしれませんけど、経費不足のせいらしく、台湾の声優さんは同じアニメで3役〜10役以上を担当することが普通の時代もありました。

例をあげると、1999年版の『ハンター×ハンター』では、キルアを演じる楊凱凱さんが、メンチ、センリツ、マチも担当されました。

しかも、キルアはメンチ、センリツ、マチとそれぞれ掛け合いのシーンがありますので、すぐ声質や演技を切り替えられるのがすごいといつも思います。

一人で何役も演じるのが大変に決まっているが、観る側にとっては声優さんの才能を実感できる贅沢な30分間ですし、あの時代だからこそ創り出せた伝説とも言えるでしょう。

吹替版と日本語版が結構違いがありますか?と聞かれましたが、声質が日本語版と似ている場合が多いと感じます。

違和感を感じる場合ももちろんありますけど、違うけどいい!という場合もまた面白いです(例えば『ぴちぴちピッチ』のリナ)。

日本アニメの台湾版グッズ

台湾で放送されるアニメ作品は、台湾版の公式グッズが発売されることもよくあります。

記事のトップ画像の『ハンター×ハンター』がまさにそういったグッズで、正体はテレホンカードです。

昔の1999年『ハンター×ハンター』公式グッズ。

正面の下には版権符号のCマークと、ローマ字の冨樫義博、集英社、フジテレビ、日本アニメーションの表記があります。

裏面の左上にある「中華電信」は台湾の大手携帯キャリア。

左下にある「華視、CTS」は『ハンター×ハンター』が一番最初に放送されていたテレビチャンネル。

ちゃんとした公式グッズです。

カードの使用期限は2004年までなので、もう使えないのですが、パスケースの飾りとしてはいい感じです。

パスケースの表は『ハンター×ハンター』で飾り、
裏は台湾の交通系ICカードを入れました。

余談ですが、テレホンカードのイラストのように、オリジナリティを出しつつ、原作やキャラクターの精髄を上手く表現できるのが、1999年版『ハンター×ハンター』アニメチームならではの神業だと思います。ドラマCDやメインキャラクターの声優さんご本人が出演するミュージカルもおすすめしたいのですが、その神業を体感したい方は、まずアニメの軍艦島回から観てみると良いでしょう。

あと、グッズについて不思議に思うのは、『ハンター×ハンター』のような比較的に有名な作品以外、以下のようなニッチな作品も公式グッズが発売されました。

・『無限戦記ポトリス』のタトゥーシール(コンビニで購入)
・『砂沙美☆魔法少女クラブ』のビニールブックカバー(スーパーで購入)

版権の抱き合わせ、あるいは子ども向けの枠で発売されたのかもしれませんが、小さい頃から日本アニメのグッズが生活を彩ってくれるのが素直に嬉しいし、台湾人にとって日本アニメが身近な存在の証明でもあります。

日常生活の一部になった日本アニメ

曲は『空の境界 第二章』のテーマソング。
設備はfinal SONOROUS VI、
シルバーコートケーブル、
Astell & Kern SP1000SS。

私の場合は、普段からアニメグッズを使っていたり、お気に入りの設備でアニメソングを鑑賞したり、イベントに行ったりします。

カラオケでアニメソングを歌うことや、誰かとアニメを語るときも、やはり楽しいです。

好きであれば好きなほど悲しいこともありますが(1999年『ハンター×ハンター』の版権関係など)、少なくとも思い出の中では、私の中では色褪せなく、輝き続けてほしいです。

これからも私なりに、日本アニメを楽しんで行こうと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?