好きな音楽の話をする日 vol.13「CARNIVAL NIGHT part2」
暑すぎ……好きな音楽の話をする日にしよう……
嵐『CARNIVAL NIGHT part2』
いいよね〜!
ライブ定番曲なので、オタクは身体が勝手にコールアンドレスポンスを始めます。でも初めて聴いた人でも、「察し」で対応できるぐらい、そういうノリの曲です。踊らにゃそんそん。ちなみにpart1は存在しないです。
そのまんま、カーニバルだぜ!という曲なんだけど、この曲、切り取ってる場面が面白いと思うんですよね。
そう、この曲は「彼女とカーニバルを楽しみにしていたけれど、当日を迎える前に別れてしまった主人公が、1人でカーニバルを眺めている」という場面の曲なのだ。失恋ソングなのである。
そらそうなる。恋人たちで溢れるめちゃくちゃな人混みの中でぼっちなのだ。厳しい気持ちになるのは分かってんのに、それでも彼は来てしまった。
結局人混みの中でずっと思い出とか後悔を反芻しちゃうんだよな。大変だね。
それでもカーニバルのお祭り騒ぎの力はすごくて、悲しい気持ちを巻き取っていく。忘れさせてくれる。それでもなお残るのは「君に見せたいな」という気持ち。それでも残る、と言うべきか、そのおかげで、というべきか。
なんかこう、ああ綺麗だな、君に見せたいな、というのって、恋のコアのところだなって感じがするんですよね。たぶんこの2人の恋にはいろいろなすれ違いや不幸な事故が起きて、駄目になってしまったのだろうけれど、結局最後に残ったのはそのコアの部分だったんだろうな、と思う。
それを低音効いててギラギラしてる音楽にのせてやるぜ!合いの手も入れるぜ!最後はパレードが遠ざかるかのごとくフェードアウトで締めます。今どき珍しい(今どきって曲じゃないけど当時でも十分珍しいでしょ)終わり方だけどやっぱりこういう余韻のためにあるんだよな!フェードアウトって。
このアンバランスさが面白い、というか、わざわざ失恋ソングにする???って思うけど、だからこそこの曲は名曲なんですよ。エンタメには全部を忘れさせて高揚させるパワーがあり、それでも残るものをなんかいい感じに包むパワーもある。
それを何よりも分かっている我々は、日頃のゴタゴタを携えたままで、カーニバルという名のライブへと集まる。CARNIVAL NIGHT part2 に跳ねる。
今日はここまで。ありがとうございました。
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