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「ひとり情シス」が最初の1ヶ月でやったこと

早くもPOCに入社して1ヶ月が経ちました。が、以前書いた通り会社とのバイブスが合うので出社にあまりストレスがなく、あれ?まだ1ヶ月なんだっけ、というのが正直な感想です。

コーポレートITの仕事はいわば組織を作ったり動かしたりする仕事なので、「初動で何をやったか」というところが結構大事です。初動の勢いでとんでもない方向へダッシュすると、のちのちの修正に甚大なコストがかかってきます。

ということで、1ヶ月時点のまとめというのは一見ちょっと早いのですが、あえてこのタイミングで「何やったかログ」を一時保存しておきたいと思います。

また、世の中にこれからゴマンと生まれるであろう「ひとり情シス」の同志達の道しるべにもなればいいなと思って書いていきます。繰り返しますが、初動が大事です。

なお、外に出せない情報に基づいた施策も色々あるので、やや抽象的な表現になってしまうことを予めおことわりしておきます。

やったこと①:定常業務巻き取り→ルーティン形成

入社してすぐに取り掛かったのは「会社中に散らばっているコーポレートIT的業務の巻き取り」でした。

僕が入社した6月頭は「一般論編」に書いたような状況がまさにPOCでも起こっていて、本来のミッションではない業務の負荷が会社の急成長に伴って肥大化してきてだんだん手が回らなくなってきた、というタイミングでした。それに付随した「いつかやらなきゃなー」的バックログも積み上がっていました。

そこでまずはそういった仕事を僕の手元に集約して、然るべき秩序を与えることにしました。具体的には関係者からヒアリング&仕事を巻き取った上で、ざっくりとした総量を把握し、作業漏れがなくなるようにプロセス化し、ルーティンとして回すのが当座のゴールという感じでした。

こう書くとスマートに見えますが、実際やっていたのは千本ノックでした。あれも、これも、と断続的に向かってくる打球を、僕の中のアンドレルトン・シモンズが捌きに捌きまくっていた感じです。

※話の筋とはまったく関係ありませんが、シモンズの守備はマジですごいのでよろしければご堪能ください。

最初の1週間くらいは組織の理解があまり進んでいなかったため、獲ったボールを片っ端からCTOのこんぴゅさんCFOの鹿島さんに投げつけていたのですが、その後徐々に周りが見えてきたことで、少しずつ自分の判断で適切に捌けるようになってきました。

最近はようやくルーティンが軌道に乗り、プロセスの細かいバグを日々直しながら定常業務を回せてい(ると思って)ます。ただし今後スケールしていく過程で、プロセスをそのまま適用し続けられるか否か、しっかり経過観察をしていかなければいけません。

また話は少し変わりますが、単純作業については今後自動化を見据えており、そのためにもプロセスを言語化しておく必要があります。しっかりしたルーティンを作ることは、その土台づくりにもなるのです。

やったこと②:組織の観察

要するに「誰が何やってるか」の整理のためです。誰からボールを受けて、誰にパスを出すかということがわかっていないとなすべき仕事ができません。

また、観察を通じて「その人がどういう人か」をざっくりと把握することも大切です。抽象的な物言いで恐縮ですが、パスを出すにもまっすぐ強めの球を足元に出して欲しい人もいれば、空いているスペースに転がして欲しい人もいるわけです。Slackでやり取りしたい人もいれば、直で話した方が早い人もいます。

この観察にあたっては、弊社の踊る人事こと北上さんが仕掛ける一連のオンボーディング施策が強力なブースターになりました。本人にも既に伝えましたが、この場を借りて改めて御礼申し上げます。その節は本当にありがとうございました。

コミュニケーションが一気にブーストできたので、そのあとは過去のSlackやみんなのnoteを読んだり、仕事のついでに雑談してみたりして、社員の人となりを知るために積極的に動いてみました。もちろんtakeだけではなんだこいつ、となるので出来るだけ自分からもgiveというか発信するように努めました。もちろん、発信してもなんだこいつと思われてるかもしれませんが、、

※朝っぱらからなんの話だ。。

上のように書くととても打算的に見えてしまうのですが、みんな何らかのオタクであることが多いので、オタク的性質を少なからず持つ人間としては会話がとても楽しいです。完全に実益を兼ねています。なんていいところだ。

ただしPOCにはこれを遥かなる高みで徹底している人がいるので、まだまだ甘いなと思っています。(ランチ代がとんでもないことになってそう。。)

やったこと③:施策の下地作り

成長中のベンチャーの例に漏れることなく、POCにも様々な課題が山積しています。それを一つ一つ潰していくのですが、物事には順番というものがあるので、いきなり切り崩しにかかってはいけません。まずは全体像を把握し、投入できるリソースを勘案して潰す順番と方法を考えます。

そこで、どんな課題があるかをCEO・CTO・CFOおよびインフラエンジニア等を交えたブレストを踏まえ、それらをざっくりどういうスケジュールでやるかを提示しました。その後この会議体は定例化され、方針や課題を共有しながら細かく意思決定を重ねていっています。

本来、施策の下地作りはこういった会議体の座組みを整えるところから始めたりする(そしてここに下手すると1ヶ月くらいかかる)のですが、POCの場合は入社までにそれを終えていてくれたことに驚きました。このおかげで、最初からまっすぐ課題だけに向き合って走り始めることができました。

まとめ

今回はPOCに入って一ヶ月でやったことを大まかにとまとめてみました。こうやって改めて文字にしてみると、大事にされてるなあと強く感じます。

オンボーディングもそうだし、会議体が予め設定されていたこともそうだし、仕事をまっすぐ取り組むための、特にメンタル面の配慮が行き届いている感じがします。

成長中のスタートアップゆえ、確かにハード面はまだまだ整備の余地があります(そしてここを整えるのが僕らバックオフィスの仕事)が、精神的に安心でいられる環境というのは、企業の大小を問わずいい職場の大前提であることは言うまでもありません。

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(そろそろTwitterちゃんとやらないとなあ。。)

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