見出し画像

「お返事遅くなってごめんね💦」は気遣いに欠ける言葉。

よく、LINEで表題の言葉を見かける。
私はその一言けっこう余計だなと思っている。

まず、「遅い」って誰が決めたのだろう?この場合の「遅い」という評価は、返事をする側が勝手に下したもの。「遅くなってごめんね」と謝られるとき、私は遅いと思ってないことが多い。
「遅くなって」以外に「遅れて」という言葉を使う人もいる。彼らは何に遅れたんだろう?私は返事に期限を設定してないから、何にも遅れてない。だから謝る必要なんてない。
それに、謝る必要のないことで謝られた瞬間、こちらも謝るようなことをさせてしまって申し訳ないという気持ちになる。お互いのためによくない。

まあでも、「遅い」と言われてから謝るのではそれこそ遅い。相手の気分を害することになるかもしれない。だから相手が気分を害しないように、人は予め謝っておくのかもしれない。


しかし、相手にとってのデメリットはもう一つある。それは、時間に対する自分の評価基準を相手に押し付けてしまうこと。

たとえば、ある日、AからBにこんなメッセージが送られてきたとする。

A「久しぶり。元気?今度ランチでもしたいな!」
翌日、BはAにこんな返事をする。
B「お返事遅くなってごめんね。いいね、私も久しぶりに会いたいと思ってた!いつ空いてる?」

このとき、BはAに返事をするまでに1日かかっている。その1日の時間経過をBは「遅い」と評価している。そうすると、Bに返事をするAは1日以内に返事をしないと「遅い」ことになってしまう。でも、Aにとって1日は全然遅いと感じないかもしれない。

つまり、「遅くなってごめんね」は、自分の「このくらいの時間が経つと遅い」という価値観を相手に押し付けてしまうことになる。

<まとめ>
①遅いかどうかは、相手の判断に委ねればいい。
②自分の「遅い」の判断基準を相手に押し付けてはいけない。


「遅くなってごめんね」は、一見、返事が遅くなったことに対して相手に申し訳ない気持ちを伝える配慮の言葉のようにみえる。しかし、その中身は保身なんじゃないか。
相手に配慮したいと思うなら、「遅くなってごめんね」は不必要。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?