新ミュージカル『スタミュ』感想と覚書

2024年1月19日~28日(品川ステラボール)/2月3日~4日(京都劇場)で上演された新ミュージカル『スタミュ』の感想や思いのたけや行動記録を書き留めておくためのnoteです。

京都の大千秋楽から2週間ほど経って今更感があるのですが、全17公演無事に上演出来て何よりでした。おめでとうございます。
ここ4年くらいやむを得ない事情により公演自体が中止になったり初日が飛んでしまったり初日が事実上の千秋楽になってしまったり途中の公演がなくなってしまったりといろいろあり、最近は落ち着いてきたものの何があるかわからない状況には変わりないので絶対行きたい舞台のチケットは取れる限り隈なく取っておくしかないという心構えで申し込んでいたところ全公演のチケットが入手でき、スケジュールや体調も何とかなったということもあって、品川→京都と通い詰めました。
多ステを決めるときは観察的に観劇したり日替わりを含めて違いを覚えて来ようと思って観ていると自分は疲れてしまうと経験上わかっており、兎に角その日観たいものをその場で全力で観ることに集中する! と決めて観に行っていたため、通い詰めた割に見逃していたことや記憶違いなども少なからずあると思うのですが、間違いがあったらご容赦ください。

このnoteを書くのにあたって参照しているのが毎日つけている日記に自分が書いていたことなので、各公演の感想や覚書とこれを起点にした振り返りや思いのたけなどになりますが、宜しければお付き合いください。


2月19日夜

『新』ミュージカル「スタミュ」というからにはミュージカル「スタミュ」とは違うところがありそうだけど一体どんな舞台が観られるのかな? というような期待いっぱいでステラボールに滑り込みました。
個人的には今回のキャスト一新よりもスタミュミュ3の発表の時の衝撃と動揺の方が大きく(キャスト変更に新キャスト投入、アニメ2期を飛ばした時期の未知の物語、「STAGEは永遠じゃない」というキャッチコピーが確か同時に発表されて非常にナーバスになりました)、ただそれを想像以上に良い方向で乗り越えさせてくれた関係者続投ということで新キャスト含めて信頼しかなく、発表以降開幕をとっても楽しみにしておりました。
この日はサイド席しか取れず、席に到着してサイドステージの設置がないのを少し残念に思いつつ、ステージにはAR動画でも観ていた舞台装置が設置されていましたので、それだけでテンションが上がってしまいました。ミュージカル『スタミュ』の現場に来たなという実感がありました。

新曲があると聞いていたものの開幕いきなりだったので、そう来たかー! と引き込まれ、これから新スタミュミュを始めるという気合を感じて気持ちが前のめりになりました。
M1からスタミュミュっぽいと感じる演出があってまたスタミュミュが観られて嬉しいな~という余韻に浸る暇もなく畳みかけるように華桜会が登場してのM2「我ら、綾薙学園華桜会」でなんだかすごいものが始まったな...…と圧倒されました。既に十分語り尽くされたと思うのですが長い脚が揃って上がるところはwow! って感じでした(雑)。まずい目が足りないそうだこれがスタミュミュだったと思った記憶があります。

私は初演をBDや配信でしか観たことがなかったので(2と3とカリグル本公演とストテラはそれぞれ複数回現地に行き、あとは配信とBDで観ました)、M3「DREAMER」とオーディションを重ねる進行を初めて観ることができたのはちょっと感慨深く、M4「星のストライド」あたりまでは、ほんとに目の前でスタミュミュが始まったんだなあ~...…としみじみと舞台を観ていました。
そして迎えたM5「俺こそミュージック」で突如座席後方にスポットライトが当たって度肝を抜かれました。サイドステージもないフロアでステッキ1本半分くらい先で鳳先輩が歌っているのを観ているとき、驚きの余り硬直していた気がします。凄い迫力でした。この後も客降りというよりフロアも使った演出なのかなあという感じの場面がいくつかありましたが、鳳先輩の圧倒的な歌唱を間近で見る機会を初日に得たことはかなりの収穫でした。

この日は何を観ても概ね楽しい面白い興味深いという感じだったのですが、1幕の個人的ハイライトが1-2m先で鳳先輩が歌っていたことだとすると、後半の気持ち的な盛り上がりは何といってもM18「MY FRIEND」のくだりでした。
アニメだと第11幕後半の場面で、もともと思い入れのあるエピソードだったのですが、ここに「MY FRIEND」をつなげて最強の場面に仕上がっていて、流石に涙が堪えられませんでした。この後の公演でも毎回名場面で、神の所業ではないか? と思って観ていました。今回は台詞→歌詞の流れが素晴らしいと感じるところが多々あったのですが、ここは特に良かったです。
しかしハイライト云々というとあれもこれもと言いたくなるのでこれはまた別に書きたいという希望はあります(予定未定)。

本編が終わったとき、新スタミュミュを観たんだな、という実感がありました。スタミュミュではなくスタミュをかなり強く意識しているように感じられたのが印象的で、鳳先輩や月皇をはじめとしてアニメでの声音や喋り方まで寄せているキャストさんが多くてびっくりしました。これまで通ってきた2.5舞台によるのだと思うのですが、声が似ていると感じるキャラクターが1人2人ではないというのは新鮮で意外な感じもありました。
この日は、キャストの皆さんが生真面目にキャラクターを演じられたりダンスや歌をバッチリ決めてきているように見えたことに純粋に感動した反面、何らかの完成形のイメージがあってそこに当てはまるように演じられている部分も少なからず見えた気がしたのが若干気になりました。間合いが気になるところがちらほらあったからかもしれません。ただ、今後公演が続いていく中でこなれていきそうだなとも思っていたので、いろいろな意味で今後も楽しみという初日でした。
初日のカーテンコールの挨拶は三井さんで、吉谷さん観てますか~? というようなコール(コールではない)があったのが面白かったようで書き留めていました。

1月20日昼

19日夜に気になっていた間の問題が解消され、昨日やり通して少し余裕が出てきたように感じられました。
初日も思いましたが全体的に見え方まで研究してすごい練習したんだろうな~~~ということが分かるダンスに観応えを感じており、並んで躍ったときの統一感が好きだなと思って観ていました。

この日の学びは「2公演連続サイド席は体に負担がかかる」でした。下手から観て上手から観たら左右のバランスが良い感じにとれるということもなく、ただただ首と肩に負担がかかり、日曜日まで肩がバキバキだったのには参りました。

1月20日夜

個人的に好きなポジションの席で、漸く演出がほぼ全部観えた回でした。今回はどこから見てもその席なりの楽しみ方を感じたのですが、正面から観ないとM13やM20のときの舞台中央の電飾(…?)がきっちり星の形に見えないのが難点です。気持ち的に盛り上がるところなのでどこに座ってもしっかり観たいのですが、回転する舞台でもない限り難しいですよね。

戌峰のアドリブが可笑しくて柊先輩も笑ってしまっているのを観て、この場面どこかで観たっけ観てないっけと記憶をたどってみましたが回答見当たらずでした。

ちょこちょこと歌唱で気になる点があったようで、この先どこかでブレイクスルーが来るかなあと思うところがありつつも、舞台としてはやっぱり好きだなあと思って帰ってきたようです。

1月21日昼

新スタミュミュは初日からある意味完成度が高く、ここからさらにどの程度まで広がりとか深みとかが出せるかという感じなんだろうなーでもある程度出来上がっているからすごいなーと思って観ていたのですが、4公演目で今までで1番良かったかも? とメモがありました。

このあたりから自分にも余裕が出てきて、アンサンブルさんたちのダンスや演出にも注目して舞台をを観ていたところ、「俺こそミュージック」で一旦集合するときに側転しながら移動する方がおひとりいることに初めて気づき、以後目が行くようになりました。ちょっとじろじろ見すぎたかもしれないので申し訳ないのですがまた別の舞台でも遭遇出来たら嬉しいです。
アンサンブルさん方のダンスはスタミュミュの肝のひとつと思っているのでオーディション場面も含め隈なく観ていましたが、その他演技で個人的に好きで良く観ていたのは(記憶が定かではないけど多分M2後の)上手階段を動かす前のじゃんけん、綾薙祭説明会のときの上手の3人組のわちゃわちゃ(毎回ではなかったように記憶しているけど概ねおひとり去ろうとするのを丸山さんともう一方が引き留めるというようなやりとり)です。個人的な願望をここに記載しておくと私も丸山さんからチラシを受け取りたかったです(M1のときに客席に降りてきていた)。

1月21日夜

体力的にちょっとつらくなってきたものの楽しく観ていました。
ストーリーの主軸を一生懸命追うというよりは舞台上で何が起こっているか観ているのはちょっと観察的なところもある気もするのですけど21人もいると今日はここを観るここに注目しておくとテーマを決めないと観切れないところがあります。

この日初めてM21「☆☆永遠★STAGE☆☆」の客降りからステージに戻るときにも申渡が辰巳の手を引いているのに気付き、新スタミュミュの細部にまで生真面目さが感じられることに観応えを感じつつ、生真面目すぎるのかなと気になるところもありましたが、後日ドラマCDまで聴いて関係性を研究していたということが分かり、合点がいくところがありました。
ダンスは全体で観てどう観えるかを徹底的に追究した結果のパフォーマンスなのかなあと思って観ていました。これについても、team柊についてはアフタートークで録画を確認しているというお話があったときになるほどなーと思って聴いておりました。

1月23日夜

安定感があるけど歌唱はたぶんこれがベストということもなくて歌い慣れたらもう少し違った歌い方になるかな? と思って観ていた曲が幾つかあったようです。

この日は華桜会のアフタートークの日で、登場から終了まで終始楽しい時間でした。サービス精神が半端ないし掴みが凄いトークショー(トークショーではない?)でしたね。
・大隅さんの回しが面白い(そしてキュートでチャーミング)
・徳田さんが「アニメに華桜会で初詣に行くエピソードがあるから」という理由で発案した初詣に5人で行かれたというスタミュオタク的に沸くエピソードトークが繰り広げられる
・短時間で失われたおみくじ。「今年は小吉」
・鳳先輩が「俺こそミュージック」でステッカーを配っていることが判明
など内容も充実していて楽しかったのですが、登場シーンもザ・エンターテイナー! という感じでしたのでここは円盤に入っていると大変嬉しく思います。

1月24日昼

この回はこれまでにしなかったようなミス(と言って良いのかな)がちらほらあり、まあ何回も公演がある中にはそういう回もあるよねという回でした。
致命的なことでもないので舞台自体は楽しく観ていました。

1月24日夜

team鳳のアフタートークを遠くから眺めていたのは覚えているのですがどうやら体調が万全ではなかったらしくこの日は十分記録をつけられなかったのが心残りです。感覚的な話が多かったというメモが残っているのですが何をそう思ったのか謎なので円盤到着を待ちたいと思います。

この日は8回目の観劇ということでリピーター特典の舞台写真をもらってほくほくしていました。なぜこの写真にしたのか? と素人目にも謎な写真から、これを特典でいただいて良いのかしらというものまで幅広かったのは、いずれランダムで売り出すつもりの商品があるからという理解で良いでしょうか?
舞台写真ももちろん嬉しいのだけど、個人的には吉谷さんの書き込みが入った脚本のコピーが尚欲しかったです(文劇5ではリピーター特典だった)。次にもし特典があるときには前向きにご検討くださいという気持ちでおります。

1月25日昼

この日は感覚的に良かったと感じつつ、歌唱についてまだもう一息超えられる部分があるのではないかと思っていたようです。席によって微妙な音ズレ? のようなものがあったような気もするので、あくまでそう聴こえたというだけかもしれません。

この日の戌峰日替わりは吉谷さんの物真似で、team柊のアフタートークで吉谷さんを知る方たちに好評(?)だったことが明かされていました。
好きな曲は? という問いに対して牧田さんが「キラメキラキラ☆」を挙げられていて、そこまで聴いておられるのかという意味で意外でした。
柊先輩の後輩想いな姿が円盤に収録されていると良いのですが、どうでしょう...…。
この回で京都公演含めて折り返しとなり、新スタミュミュは1度観ただけでも満足できる舞台ではあるけど通えるならやっぱりきっちり全部行きたいなと思っていました。

1月27日昼

休演日をはさみ、東京千秋楽に向けて格段にレベルを上げてきたのでは? と思った回でした。
この日までに良くなかったと思う回は1回とてなかったのですが、ギアが上がった感じがありました。
気持ちの流れを作るのも全部上手く行ったと感じたし、気になっていた歌唱部分もブレイクスルーが来たのではないかと感じた回でした。
正直自分のコンディションや座席も関係している気もするのですが、ここまでさらに良くなったということはまだ仕上げに向けてもう一段階あるのかな? と期待も高まりました。

この回は下手側の席だったのですが、鳳先輩は上手から登場されたために至近距離俺ミュチャンスを再び掴むことはできませんでした。

カーテンコールの挨拶は大隅さん。「全員トレヴィアン」と書かれた書を持って上手の方から下手の方に走ってきて端の方の観客にも見えるようにしてくださったことに配慮を感じて嬉しく思っていたところに司波さんがtrès bienを相槌の一種と思っていたことが判明して全部かっさらって行った回でした。そんな相槌打ったり打たれたりしたことある?

1月27日夜

ちょっと走り気味に感じており、個人的に間合いで気になるところがあったようです。

この回の鳳先輩は機材ブースから登場され、通路違いだなあ、とまた残念に思っていたのですが、タヴィアンを探しに来る星谷&那雪ペアを比較的間近で見ることができる席ではありました。お二人がキラキラしていた記憶だけが残っています。

カーテンコールの挨拶は藤岡さんで、お話しされている間中、隣の隣に立っていた小椋さんが半身を乗り出す感じで藤岡さんを見守っていたのが印象的でした。これは今でもはっきり思い出せるのですがかわいい構図でした。
藤岡さんが吉谷さんについて言及したときに機材ブースで笑いが起きていたとメモが残っていました。

1月28日昼

ステラボール公演は、たまにはちょっと舞台から距離を取って全体を見渡したいなと思うくらい(あくまで個人的な感覚として)座席がそれなりに良く、この日は1回くらいステラボールでも遠くから観ておこうかな(京都の座席はまだわかりらないけど)と思って比較的距離感のある座席で観劇しました。

戌峰日替わりは他のキャラクターの真似を順々にしていくというもので、その前日に中本さんがスペースで「漣先輩の真似ができ(てい)ない」というようなことをおっしゃっていたのでどうなるか? と思って観ていたら「脚が長すぎるから真似できない」という斬新な理由(と他のメンバーのカットインのタイミング)で割愛したのがちょっと面白かったです。後日の話になりますがここから2月4日昼公演に持って行ったのがすごいです。

この回の「Stand by Dreams」の合間の台詞で柊先輩が鳳先輩を「樹兄さん」と呼び掛けていて一層感情移入してしまいました。このくだりはアニメの場面を思い起こす歌詞もあるので、柊先輩の感情が前面に出てくるとより切なくなる場面でした。

この日のカーテンコールは松井さんで、23日に多田監督から「自分たちの作った作品がこんなに面白い(良い?)作品と気づかせてくれてありがとう」という趣旨の言葉をかけられたという話をされていてちょっと泣いてしまいました。終演後多くの人が退場する中で、後ろの列の席の方が席に座ったまま号泣されていましたが、本当にそのお気持ちわかりますよ......と思いながら私も退場しました。松井さんって制作サイドの方のお話を出すタイミングとか言及の仕方が凄くうまいというか、センスを感じます。もちろん熱い気持ちも感じるので、尚良いです。

1月28日夜

東京千秋楽ということで客席もかなりの熱気でしたが、舞台の盛り上がりもすごくて楽日ならではの雰囲気を味わいました。

カーテンコールで(記憶が定かではないのですがたぶん...…宮内さんが)「もう1回最初からやる?」と言われ三井さんが比較的冷静なトーンで「足がつりそうだから無理」と返すというようなやり取りがあったのがこの回だったかな…...?
昼夜2公演やる気力と体力も相当だと思うのですが、流石にこれ以上は無理ということですね。

この週末で格段に仕上がった感じがあったので、京都はどうなるだろう? と期待を持ちつつ品川を後にしました。


2月3日昼

移動日に観劇するだけの体力がないため前乗りして体力を温存して臨みました。
京都劇場の方が音がまとまって聴こえる気もしたのですがこの日はその部分その音程ではないのでは? と聴こえてしまうところが複数あり集中力が途切れるところがありました。自分の耳の問題なのか座席の位置による音の聴こえ方の問題なのかいまだに判然としません。

ほぼ1週間ぶりではあったのですが14公演目にして空閑が相当カッコいいことに開眼した回でした。M6「RADIANT MIND」が完全に仕上がったのでは? と思って聴いていました。

カーテンコールは宮内さんで、東京から来たお客様方に言及されており、近くのお客様方が楽し気に舞台に向かって手を振っておられたのが印象的でした。東京から来た観客(私含む)が近くにまとまって座っていたようです。

2月3日夜

昼に気になった点は夜にはなかったのですが、東京楽日の盛り上がりが一旦リセットされたように見えていたようで、ちょっと戸惑いがあったようです。
でも正直なところ座席の位置といいますか、前後よりも中央からどのくらい離れているのかで聴こえ方が違うというのがありそうな気がします。そこまで幅広な会場ではないので誤差範囲な気もするのですが、感覚的に何かちょっと気になってしまうみたいです。あとは自分のコンディションも少なからず影響していそうです。

2月4日昼

この日初めて上方から舞台を観る日だったので、1階席だと気づきにくい照明の演出があるかもということに期待して観に行ったところ、M3「DREAMER」の那雪ソロパートで黄色い照明が当たるときにスポットライトの真ん中ではなく端っこに立っている(というかそのように見えるように照明を当てている)のを観て「な、那雪……」となり、その後ちゃんと真ん中に立つようになっていってM20「星瞬COUNTDOWN」で5人がそれぞれにスポットライトが当たるときにもきちんと真ん中に立って歌い踊っているのを観て「那雪~~~!!」となって(?)なんだかちょっと泣けました。ステラだとスター枠発表で名前を呼ばれたときに一歩前に出てスポットライトにきちんと照らされる(ように見える)という部分が気に入っていたのですが、京劇だと余り差を感じなかったということもあり、この変化を観られて良かったなと思いました。

この日近くに座っていた方も幕間に言及されていたのですが、「俺こそミュージック」の途中で着替えに行っているはずの星谷が一旦舞台に出てきて天花寺に戻されるというやりとりは最初からあった演出だったでしょうか?
「俺こそミュージック」のとき、私は鳳先輩を観ているかアンサンブルさんたちを観ているかという感じだったので、他のメンバーの動きにはほぼ視線が行っておらず(鳳先輩がステッキを那雪に渡したり渡さなかったりだなーとか那雪のリアクションが那雪っぽいなーと思って観ている程度)この時初めて気づきました。

この回は前日自分が感じていた違和感が払拭されていて、舞台から遠くて一体感があるとはちょっと言い難い距離感であったのにすごく集中して観ることができました。
戌峰日替わりで漣先輩の物真似をいよいよマスターしていたのが面白かったのですが、team柊アフタートークで「コント集団ちむらぎ」を名乗っていた(?)だけのことはある息の合いようでした。とにかくこの方たちは非常に真面目で熱心ですごいなあ、といたく感心しました。こういう風に感じられるのもまたファンサービスのひとつと言えそうですね。

2月4日夜

歌唱は昼の方が良かったかな? と思うところもあったのですが熱量がすごくて、全体として見て大千穐楽にふさわしい出来栄えだったと思います。

ただ、前16回では起こらなかったことが次々起こったのにはびっくりしました。カーテン風の扉/扉風のカーテンがきちんと閉まらなかったり、タヴィアンについた透明の糸(テグス…?)が絡まったりと、起こってもおかしくないけど今まで1回も起こらなかったのに最後にそれが起こるものなんだなあという感じで観ていましたが、皆さん対応力が高い方ばかりなので難なくこなした感じではありました。
これまでだと、team鳳初レッスンで怒った天花寺に突き飛ばされた星谷の頭にパーカーのフードがかぶってしまったり(鳳先輩が去る前に直してくれた)、星谷のお弁当の卵がとれなかったり(初日と、あと1回くらいあったのかな)、「Limited Sky」での布の演出で月皇が腕で空間を整えて所定の位置に入るようにしたり、あとは京都1公演目で鳳先輩が登場するときに扉がすんなり開かなかった様子だったり、みたいなちょっとしたことはあったけど、重なるときは重なるものですね。

スタミュミュ(旧シリーズ)は「スタミュ」のアニメはアニメとしてあるとして、これを『ミュージカル』「スタミュ」としてどう見せるか? というスタンスだった印象があり、それなりの(ある意味当然の)ギャップがあるところから「これも『スタミュ』」と納得させるパワーがあって、個人的にそれが生身の役者が演じる舞台の面白いところで、とても好きなところでした。
これに対して新スタミュミュは、原作放送から9年近く経ち、また旧シリーズを経た上で今改めて「スタミュ」を(新)ミュージカル「スタミュ」としてどう見せるか? ということが考え抜かれた舞台だったように感じていて、もちろん原作アニメをそのまま舞台に書き起こしてきたということはないのだけど、原典準拠度というか原作の濃度の高さを感じるところが随所にあり、そこが旧シリーズとの違いを強く感じる部分でもありました。
旧シリーズが原作に拠ってないという意味ではないですし、新スタミュミュにパワーがないということを言いたいわけでももちろんなく、台本や役者さんたちが違うからというだけでは説明し難い明確な違いを感じるのはなぜなのかな? と自分なりに考えた結果、違いは強いて言えばこういう風に自分が解釈しているからではないかというだけのことなのですが、何につけても舞台というか作品としての在り方に小さからぬギャップを感じておりました。
それだけに、戌峰日替わり(喧嘩のくだり)については、旧シリーズの日替わり(?)を踏襲したことに少々戸惑いを感じつつも、そうは言ってもアニメ・旧シリーズ・新スタミュミュが同じ地平に存在しているところもあるよねと感じられた場面でもありました。

2.5舞台の大千穐楽の現場に行けたのが今回初だったので(チケットが取れなかったり、チケットはあったのに台風で現地を離れなければならなくなったり)、ここまで通い詰めたこともあって卒コンみたいに最初から号泣してしまったらどうしようと思っていたのですが、何回も観たはずの舞台なのに最後まで引き込まれて、これが最後になるんだなあという思いだけで涙、みたいなことにはなりませんでした。
もちろん、そうは言ってもM20「星瞬COUNTDOWN」は胸に迫るものがあり、最後はちょっと涙目で観ていました。見届けた感があったなあ。
全通は楽しいことの方が多いけど体力的にも精神的にも疲れるからもうこれきりにしようと思っていた気持ちが吹き飛ぶくらい、非常に満ち足りた時間を過ごせました。

カーテンコールでの全員の挨拶が終わって、トリプルカーテンコールでアンサンブルさんたちが全員出てこないとかあるかな? と思いつつもteam鳳の5人がはけて行ってこれでいよいよ終わりか~~~というところからの予告には恐れ入りました。初日にM20「Caribbean Groove」を観てから毎回、アルベールさんがやっぱりまた観たい...…と思っていたのでそんなにことがうまく運んで良いものかとちょっとあっけにとられていたところもありますが、生予告を観たのが初めてということもあってドキドキしながら宿に帰りました。
今夜が終わったら新スタミュミュが続くといいな~次の発表がないかな~等々とぶつぶつ言う期間が続くんだろうなあと思っていたので、この先の展開があると良いなと期待を募らせる時間をすっ飛ばして、ただ楽しみを待つ時間がやってきたのには面喰いもしましたが、兎にも角にもまずはお祝いなわけだしということで安直に成●石●で赤ワインを買って飲んでしまいました。そのため記憶が鮮明なうちに感想を書ききる前に力尽きたことが若干悔やまれますが、すごく良い時間を過ごしたなあという実感がすべてなような気もしております。

最後に

以上、私の感想の記録にお付き合いいただき誠にありがとうございます。
楽しかったな、素敵だったな、最高にハッピーだったな、というようなことを振り返ること自体が楽しく、また文章にして残しておくと後々自分で見返して元気になれることもあるので、長々と書いてしまいました。

歌だったりキャラクターだったり各論的な部分については今回あまり触れていないので、簡単にでもまとめておきたいと思っています。あとは今後の展開についての希望とか...…。あとは大千穐楽配信では映っていなかったけど好きだった場面についても書き留めておきたいところです。
それを書くためにも再配信していただけると大変ありがたいのですが、どんなものでしょうか。10月より前に1回くらいはあるかな? とは思っているのですが、もう少し早めだと気持ち的に助かります。来週からとかだと尚良いです。とはいえ配信期間中は配信を観るのにいっぱいいっぱいで、感想が後回しになりがちではあるのですが...…スタミュが好きでスタミュミュも追いかけたり通ったりしている方々と一緒に観る配信自体が楽しいのでついそこに集中してしまいます。まさかこれだけの感想を書くのに2週間以上を要するとは思っていませんでした。配信もありましたし、その他供給の多い期間が長かったので、それを追いかけるに精一杯でした。

何はともあれ、最後まで読んでいただきありがとうございました。
次の機会がもしあれば、またお付き合いいただけると嬉しいです。

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