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北大祭イベントの裏側!きづ/ずきの活動を知ろう~②Sports fes編~

2023年6月、北海道大学 社会連携サークルきづ/ずきが企画・運営した、北大祭イベント"Culture & Sports Fes!"が無事に大盛況で終了しました!

この記事では、サークルメンバーがサークルメンバーにインタビューをする中で、イベントの裏話を伺いつつ、北海道大学 社会連携サークルきづ/ずきがどんな取組みをしているか?そして、イベントを通して何を気づいた・築いたか?ということを探っていきます!

本記事はシリーズ第2回!
"Culture & Sports Fes!"のうち、”Sports fes”について深掘りしていきます☆


はじめに

今回は、第2回目の記事として、"Culture & Sports Fes!"の"Sports fes"を企画担当した新井さんにお話を伺っていきます!

聞き手を務めるのは岡田です!よろしくお願いします♪

Sports fes の概要・コンセプト

岡田:新井さん、よろしくお願いします!
はじめに読者の方向けに、簡単に自己紹介と、どんな企画内容だったのかご説明をお願いします。

新井:よろしくお願いします。北海道大学工学部4年の新井と申します。僕が企画したのはSportsフェスと言って、色々なスポーツが一気に体験できる企画です。

「好きっぷ」という入場券を買っていただくことで、卓球・モルック・ウィッフルボール・ボッチャ・コーンホールといった、 色々なニュースポーツを体験して楽しめる企画となりました。

岡田:ありがとうございます。いわゆる”スポッチャ”みたいなものだったんですね。
では、そのSportsフェスのコンセプトについて。「スポーツを通して自分の好きに気づく」ということでしたが、この企画を立案する上でどんなお考え・経緯があったのでしょうか?

新井:はい。ではまず、僕がスポッチャ的な企画をしたいと思った経緯をお話ししますね。僕は、過去に北大祭の運営に携わったことがあります。その際、運動部などのスポーツ団体が、運動ではない、例えば屋台でお店を出す、食べ物を売るなどの出店の仕方をしていたんですよ。なんか、運動部が肉巻きおにぎりとかを出してるの、不思議だなあ…という風に思いまして、運動部が普段の活動の延長線上の内容で出店できる機会があっても面白いんじゃないかな?と。そこから、こんな企画があるといいんじゃないかなと思うようになりました。

僕の考えとして、北大祭は学生の表現の場であり、学生がより輝ける場所だと思うんです。スポーツ団体の人は、きっとスポーツをやっている時が一番楽しいから、スポーツをやっているはず。だったら北大祭でスポーツ団体が活躍できる場所=学生が表現できる場所を作ろうと思いました。

岡田:なるほど。この企画をやる上で、対象の年齢層や、こういう人に響いてほしいみたいな狙いはあったんですか?

新井:年齢層としては中高生ですかね。中学生も高校生も、部活動でスポーツに触れる機会が多いと思いますが、そのときに色々なスポーツを経験した上で決める人って少ないなぁと思います。スポーツによってそれぞれ好き嫌いがある中で、好きなものを選んでもらった方が、より充実した学生生活に繋がるはずですよね。

だから、若い世代に色々体験してもらい、これからの部活動選びで、自分の好きなものを選べるようになればいいな!というのが、狙いの一つでした。コンセプトの「好きに気づく」に繋がってます。

もちろん、大人世代にもスポーツを楽しんでもらう過程で、好きを感じてもらえれば、趣味が広がったりして今よりちょっと充実した生活に繋がるんじゃないかという狙いもありました。

岡田:新井さんは企画の時、中高生に北大の部活動とかサークルを体験してもらって、ちょっとオープンキャンパス的な役割も果たせたら~と言っていた気がするんですけど…。

新井:そう。色々な狙いがあるんです。ちょっとどこを抽出すればいいかわからなくなっちゃって(笑)。

岡田:自由に語って下さい(笑)。

新井:OKです。 もう一つ、「交流」という観点がありました。
地域の若い層と大学生の交流による繋がりみたいなものが生まれると、「北大生とこういうふうに遊んで楽しかった!」という思い出が北海道大学の人気に繋がるなど、プラスになることがあるのではないかと。
大学生同士の交流もですね。運営側の大学生同士で、卓球部とモルック、ウィッフルボール、勿論きづ/ずきもそうですけど、サークル同士でつながりを生み出すのも狙いでした。

岡田:コロナの影響で、大学生同士でも部活やサークルを超えたつながりが少なくなっていましたから、そういう意味でも大学生同士のつながりを作るって素敵な活動だったと思います。

連携先を集める

岡田:今回のイベントでは、連携先の方々と協力関係を作るのが企画成立の始めのステップだったと思います。スポーツフェスで連携した連携先の方々とはどのような経緯で連携することになったのでしょうか?

新井:はい。基本的に、最初は連携先を探すにあたって「サークルナビ」など色々な情報を集めて調べました。その中で、これは北大祭イベントに合うな!と思ったスポーツ団体の方に公式連絡先を通じてメールやDMで連絡して行ったんですよね。

岡田:体育館だし場所の制限もありますもんね。全部のスポーツが出来るわけじゃないし、そういう面でも自分で選定してから声をかけていったわけですね。

新井:うん。最初はそうしたんですけど、それだと上手くいかなかったんですよね…(苦笑)。
というのも、断られることが多くて。時間も限られていたので、これどうしようかな~って考えた時、僕の友人ですね、もともと学部の友達だった卓球部の主将にちょっと声をかけてみました。主将を通して卓球部の皆さんに企画の話を伝えてもらい、卓球部とのつながりができました。

岡田:まず卓球部さんの仲間を獲得したわけですね。

https://twitter.com/hutakkyu

新井:そのあと、公式連絡先で連絡したモルックの団体さんが、速攻で「いいですよ!」って返事をくれました。これでモルックさんとの繋がりができて…、

https://note.com/humolkky/n/nd6d062a07373

そのあと、4月末ぐらいまで他の連携先が見つからない状況だったんです。モルックの方から、「連携団体足りていますか?」というふうに声かけていただいて、もう一団体くらい連携したいことを伝えたら、モルックさんの仲のいいウィッフルボール団体の「もゆく」さんを紹介して下さったんです。

モルックさんから、もゆくさんの方に「こういう団体がこんなイベントしようとしてるんだけど、繋げてもいい?」と取り次いでくださって。そこから僕ともゆくさんが繋がり、代表の方にお話ししたらOKの返事をもらえました。

https://twitter.com/basebal65991278

そんな感じで、最終的に3団体に収まったって感じですね。

岡田:ありがとうございます。連携先の方々もすごく協力的だったということで、よかったですね!

連携先を…集める!

岡田:イベントの団体探しもそうだと思いますが、イベントの準備団体から大変だったこと、楽しかったことなど様々あったと思います。特に印象に残っている出来事はありますか?

新井:大変だったことは団体集めですね、やはり。連携してくださる団体がなかなか見つからない、増えない。公式連絡先を通しても返事が返ってこないことが多かったり。
それに、体育館のエリア的な上限がある以上、10団体とかが集まるのは無理じゃないですか。たくさん連絡して5~6団体からOKをもらっても困ってしまう状況があったので、 一度に声をかけられる団体数は限られていたんですよ。なので協力OKかどうか、返事が来るまでは次に動けないというのもあり、進捗が遅れてしまったんですね。結構苦心した覚えがあります…。

岡田:こちらから声をかけたのに、「やっぱりブースのスペースが取れないです」というわけにはいきませんもんね。

新井:そうです。

体育館のスペースという制約もありました。

岡田:それに北大祭の時期って、大会の時期とちょうどかぶる団体があったり、団体としての出店準備もあったりで、他団体も忙しかったのかもしれませんね。

集めた仲間とつくる

岡田:じゃあ次に楽しかったことはどうですか?

新井:そうですね、イベント当日、最初始まった時になかなかお客さんが入らなかったんですけど、その時にモルックやもゆくの代表の方が「もっとお客さん入れるためにこうした方がいいですね」とアドバイスをくださって、それで色々と改善できて最終的にお客さんを増やせたところがあるんです。
僕の中では、それが一緒に企画作っているな!って感じがして良かったと思います。大学生同士の交流っていう狙いの部分としても、人脈が広がって、一緒に企画する仲間みたいな意識がちょっと芽生えたかな?というふうに思えて、すごく充実していたな、よかったなと思っています。

岡田:じゃあ本来の狙いを一つ達成できたと言うことですね!

新井:そうですね。部分的に達成した感じです!

イベントは成功?

岡田:最終的に、企画にはどのくらいの参加者がいましたか?

新井:「すきっぷ」を買って入場してくださったのが…、577名ですね!金曜と土曜の2日間で577名。保護者の方など、すきっぷを買わないけど会場に一緒に入ってくれた人は延べ700名ぐらいかな。

岡田:相当多くの方が入られましたね!

新井:そうですね。

岡田:たくさんの方に参加頂いたということで、参加者の皆様にもそれぞれ好きっていう気持ちに気づいてもらえたでしょうか?様子を見ていて何か感じたこととか、印象に残ってる参加者の感想などありますか?

新井:そうですね、僕は全体の運営をしていてスポーツのブースを詳しく見られたわけでは無かったんですけど…、受付をしていると、出て行くお客さんがみんなすごく楽しそうで。体験したスポーツの思い出話みたいな話をしながら会場をあとにするんですよ!それが結構印象的で、みんな楽しんでくれたんだな!と感じました。

一方で、「好きに気づく」という面で、お客さんがどれだけ自分の好きを深掘りできたのかな?という面では、好きの核心に辿り着いた人はそんなに多くないかもしれないです。好きの核心っていうと仰々しいですが、好きという感情を「なぜ自分がこれを好きなのか」という観点で深堀りして、自分の価値観に近い感覚に気づけたかどうかということです。
今回の企画でそこまで感じてもらえた人はあまりいなかったと思うんだけど、好きって思う入り口にはみんな立てたのかなと思います。「楽しい」が「好き」のきっかけになると思うので。

気づ木*に、「これが楽しかった」とか「これが好きだ」という感想を書いてくださった方も多くて、好きという観点で体験を振り返ってくれた人は居たのかなと思いました。

*「スキ科の気づ木」として、来場者には最後にイベントでの気づきや感想をカードに書き残してもらっていました。

来場者の好きが集まった気づ木

岡田:今回のイベントだと、マイナースポーツが結構あったりして、お客さんにとっては初めて体験するスポーツもたくさんあったと思いますから、新たな好きに気づいた人は多かったんじゃないでしょうか。
私が見た場面でいうと、ウィッフルボールのボールの物販がされているところで、売っていたのはボールだけなのに、バットも買っていかれた男の子がいたんですよね。すごくハマったんだろうなと思います!

想定外に対処

岡田:ちなみに、当日のイベント運営で想定外の事態が起こったり、それに対応したりという場面はありましたか?

新井:そうですね、想定外といえば、僕らのシフトのやり繰りの問題なんですけど。
元々ウィッフルボールのもゆくさんに毎時1人派遣する予定だったんですが、初日の僕がいなかった時間にうまく連携が取れてなくて、もゆくさんの方で人が足りないっていう事態になってしまいました…。うまくできなかった反省点ですね。

もう一つ、ウィッフルボールの物販が初日全然売れなかったんですよ。初日は40個発注した内の5個ぐらいしか売れなくて、残り35個を次の一日で完売させないといけない状況で 、緊急作戦会議的な、予算どうするとか、お客さんの動線を変えようとか、明日の客層はどうなるか、みたいな会議をしたのが思い出となっています。

ウィッフルボールの物販の様子

岡田:最終的にその緊急作戦会議をした後、ボールは何個売れたんですか?

新井:全部、40個全部です。 2日目で相当売れました。メインは客層の問題でしたね。

岡田:北大祭1日目は、金曜日ということもあって家族連れが少なかったですもんね

新井:うん。あと客層の変化に加えて、動線や売り方をもゆくさんの方で工夫してくれたのが大きかったと思います。これはセールスっぽいですが、最初に別の商品を見せてからこっちもありますよっていう見せ方をしたんですよ。クリアファイルもグッズとして売られていたので、ファイルを見せた後にボールも売ってますよ~みたいな感じで。売り方を少し控えめにしたと言いますか、注意をうまく惹きつけるようなセールスをしてくださって、成功に近づいたということがありました。

岡田:たしかにグイグイこられると、なんか押し売り感があったりするし…。控えめなのがいいんですね。

新井:うん。存在は知らせつつ、控えめに売るっていうのが大事っぽいですね。

北大祭イベントを経て

岡田:今回の企画を通して、新井さん自身にも気づいたこと、築けたものがあったのではないかと思います。企画立案から当日の運営まで振り返ってどんなこと、気づき/築きましたか?

新井:では、構築する「築き」の方から。スポーツ連携団体の皆さんとの信頼関係、仲間感?一体感?みたいなものが、築けたというのがあります。
これから新歓など、色んなところで団体同士の連携ってあると思うので、一緒に頑張ったり協力したりというのが、すごくやりやすくなってくると思います。これは僕と各団体の代表者の方の繋がりと言う意味が大きくなってしまいますが。

あ、でも、企画終了後にとったアンケートでは、当日運営してくださった各スポーツ団体のスタッフの皆さんも、「企画楽しかったです」と言ってくれていて、良い思い出として残っていた様子でしたから、団体同士でこれからも良い関係を築けるんじゃないかなと思います。

もう一つ「気づき」の方ですが、スポーツっていうコンテンツ自体の魅力はすごく感じましたね。スポーツって、特にこの企画で遊べたスポーツなんかは、老若男女誰でも楽しめるものなんだって。根源的な「遊び」じゃないですけど、人間、体を動かすこととか頭を使うことがスポーツを通してできて、どんな人でも楽しめる。

岡田:確かに、北大祭の中ではなかなか他にスポーツのイベントをやっているところは少なかったけど、「スポーツ体験していきませんか?」って一言だけで、足を止めてくれるお客さん多かったです。

新井:そうですね。

これから…「自分らしく」

岡田:では最後に、新井さんからお知らせしたいことがあれば何でも教えてください。

新井:はい。僕は今後「自分らしく生きる」をテーマに、高校と連携して探求授業の講師として高校に授業しに行くっていう活動をする予定です。

岡田:もうすでに進めているんですよね。

新井:そうです、そうです。高校生が、自分が自分らしく生きること、自分がやりたいと思ったことをするサポートができるような何かがしたい。そういう思いが僕の中にあって、授業を通して、高校生が自分の価値観とか自分が大事に思っていることを優先して、自分らしく楽しく生きるようなサポートがしたいなと思っております。

僕が今言ったような、自分らしく生きる毎日を楽しく生きる!みたいなサポートがしたい と共感してくださる人がいたら、
是非きづ/ずきに入って、一緒に連携しましょう。一緒に面白い企画をどんどん作っていきましょう!

岡田:ありがとうございます!
それでは新井さん、インタビューありがとうございました!

編集者コメント:
今回はきづ/ずきの北大祭イベント、Culture & Sports fes!のスポーツ企画について裏側を聞くことが出来ました。連携先を集めることの現実的な難しさ、集まってからの結束など、さまざまな学びが見えましたね☆

私的には、連携先集めの中で、もともとの友人が助けてくれたり、仲間が仲間を呼んできたりと、まるでRPGのようなお話で心がアツくなりました!

次回は、イベントのもう半面。
"Culture fes" について深掘りしていきますよ~。(続く)

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