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風船宇宙

「遠い銀河ほどより早い速度で膨張しているという観測結果」が、どうして「ビッグバン膨張は減速どころか加速している」という理解になるのか分からない。私が上記の学説をちゃんと読んでいないからなのか。

私の理解だと、宇宙膨張のフロント≒時空間的な界面の拡張速度は、この宇宙での光の速さ(一定)と等しくて、故に近い場所ほど見かけ上の膨張速度は遅いということだったけどな。膨らむ風船の比喩で考えれば明白のように思える。

より早く離れていく天体が次々見つかったというのは、それだけ遠方の天体に対する観測技術が向上したからでは‥‥
なお、同一時空間(ブレーン?)上にあって光の速さで離れていくモノは、現在の姿を私たちが観測するのは不可能なのだろう。そこから過去(の一時期)に、私たちの方角へ向かって放たれた光だけが観測できる。

それは、私たちがいる点に対して「風船の反対側にある」点。
風船の表面ではそれは、三次元的に湾曲して閉じた二次元上の点だが、対して高次次元(四次元?)的に閉じた三次元上の点となる。
だから、宇宙の果て、宇宙膨張の界面という表現自体が既に三次元(以下)の発想に囚われているのだと思う。

以前、講談社のブルーバックスの何かで、「(閉じた宇宙では)前方に自分の背中が見える」という文章を見たことがある。現宇宙ほど広大であれば背中を見るのは無理だけど、もっと小さい閉鎖空間であれば見えるかも。

閉じた宇宙の膨張速度というのは、自分がいる点を基準にして測るしかないけど、宇宙内のどの点においても他の点は同様に離れていくはず。

‥‥こういう話を日常の言葉で語ることには限界がありそう;そのために定義された記号を使う数式ならば、拡張された概念を語れるというものなのかなあ。

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