Atori Tsubasa
私の身体はこの地上へ縛り付けられているが,歌はどこへだって翔んでいける。この世のあらゆる土地を彷徨い,戻ってきたらその身体が喪われていたとしても。
2024.1~
夢日記2023~
2023.1~
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冬の死を悼む小鳥の歌響き 雪踏む我も変若ち返りけり (2024.3.11)
中国の王朝で禅譲(または放伐して皆○し)しようとするときには、吉祥とされる瑞獣が現れたからこれは天命に違いない、という名分がよく使われていた。 かつての民衆は、権力者には反逆するけど、天命だと言われれば納得してしまう人々だったんだなー。 最近、ビッグフットを撮った映像は捏造だったというものがネット上に出てくるようになったので、これは米国大統領選挙と関係があるのかと思ってしまった。 どこかの誰かが、デマに踊らされず真実を見極めて投票しよう、と勧める意図で流したものだったとすれ
夢のなかで、私は南極海にいた。 巨大なテーブルのような氷山を見上げていると、その端が柱状節理の岩みたいに崩れてきて、私のうえに覆い被さる。 私は氷に押し込められた格好になって海中にいるが、冷たくはなく、息苦しくもない。 ただ、そこから出られなくなったので、困っていた。 そこから場面は、太海原の中に浮かぶ岩礁のようなところへと移った。快晴で凪いでおり、海水は透明で暖かい。 膝丈ぐらいの深さで緩やかに波が洗う岩磯で、様々な海の生き物を見ている。クモヒトデ、アメフラシ、鮮や
私は「時」についてこれまでちゃんと考えたことがなかったけど、人の時間に関する意識というのは、言語に内包されている時制によって拡張されている(または制限されている)面があるのじゃないだろうか。 それは、物理学が規定する時間や、ヒトの身体から発生するリズムとは別物であるに違いない。 ああ、M.エンデの「モモ」は、そういう「時」に関する問題について真っ向から切り込んでいった作品だった。 人が「時」の形骸に使役されるのではなくて、自らの内から湧き上がる「時」を生きよう、と説く物語
夢のなかで私は、巨大な大福餅のような軟らかくて球状の身体だった。 そんな形状で手足もないのに、移動には支障がなく、自転車にも乗れるらしい。周囲の(普通の)人たちも特に注目したりはしない。 そういう私は、都心部から南東へ伸びる丘陵地の麓にいるが、この場所は以前にも夢で見たことがある。 丘陵地の上とその麓にはそれぞれ、平行した道路がある。時間帯は、通る人が少ない早朝。 麓のほうの道を自転車を漕いで走っているが、上へ繋がる坂道があり、そこへ移る。 坂の途中には早朝営業のそば屋
夢のなかで、私は戦場にいた。 冬枯れの藪の中で、敵の様子を伺いながらそろそろと前進しているうちに、味方陣地を包囲しようとしている敵部隊の中心に入り込んでしまった。 こちらの姿を見られているはずだが、アジア人の顔立ちと同じ迷彩服、それに女性兵士がいるせいで、全く警戒されてないらしい。 後方に、レーダー板をくるくると回転させている対空車両がいた。あれを破壊できれば、状況は当方に有利となるはず。 こっそりと座標を送信し、待つ。やがて、甲高い砲弾の飛来音が響くが、着弾した破裂
「骨」が遠くから、通りを歩いてやってくる。 緩やかな足取りで、絵画に描かれたように大鎌を携えて。 この夢に出てきた通りは確かに、両親が住む実家のある街のそれに違いない。 ということは、彼らの寿命を刈り取りに来たのか。 (2015.2.15)
起き際に、卒論?の締め切りが近いのに作成が進んでない夢を見てたな;久し振りだ。 そして、教授が私のところにやってきて、使えるようなデータ(画像)はあるか、と聞いてきた。 それを元に、自分の学会発表資料?をちゃっちゃっと仕上げて持って行くらしい。辛い。 他の研究室(狭い)に遊びに行ったら、納品されたコーヒーメーカーが動作しないというので、周囲の院生たちとかが忙しく立ち働いているのに、私はのんびりと座って取説を読んだりスイッチを動作させてみたりしているという場面もあった。それ
ちょっとメモ。「はてしない物語」のアウリンは、生命の力の象徴だというけれど、「権利の源泉」と言い換えても良いと思う。 ああ、これで、一気に判ってきた。人狼グモルグの存在も、アウリンの力を制限無しに行使した場合の結果も。 「生命の力」よりも、「生命の尊厳」のほうが適切か。 生命の尊厳に対立するのは、死=無のみ。 権利の源泉が生命にあるか、人格にあるかでも変わってくる。 人格にあるのだとした場合、私のタマネギの皮理論からすれば、その実体は人格を構成する要素なのだとも言え
今まで見ていた夢では、遠い遠い未来の果てにヒトはすべて滅び去っており、ゴ○○リのような昆虫型の巨大生物が我が物顔にのし歩いていた。 大林宣彦監督の実写版「漂流教室」みたいな世界。 その未来生物の一体になぜか現在の人間(すなわち「私」)の意識が乗り移ってしまい、過酷な環境のなかで自分が産んだ卵の心配をしたり、自分のかさかさした身体のことを気持ち悪く感じていた。 なぜこんな世界に生きるこんな生物として生まれてしまったんだと嘆いているという、怒りや悲しみの持って行き場がない、
私の、MMORPGのプレイに臨む際の理念ってなんだろうな。 ひとつは、現実と別現実の双方を行き来することで、互いの世界がともに豊穣になるよう努めること。 製作者たちが知恵を振り絞って構成したゲーム内世界を深く理解するために、出典を調べてその成り立ちを知る。 こうしてゲーム内世界を知ることは、外の世界を深く知ることと一体だ。 もうひとつは、ゲーム内NPCが拠って立つ行動原理や倫理に埋没せず、私のそれと対比して外側から眺めること。 といっても、プレイ中はその余裕はないので、ワ
どこかの自治体に呼ばれて、少子化の現状と対策をテーマにしたワークショップ(研修?)のコーディネーターを務める(ための段取りをする)という夢を見ていた。 行政の人たちを相手にして、今回のテーマに食いついてもらうために、「住民が多く、増え続ける時代に制度設計された施策があるだろうから、それをブレインストーミングの方法で思い付くままに挙げてもらい、人が減っていく今の時代だとどこがどのように合わなくなっているのかについて考えてもらう」という流れを考案した。 だけど、その後の対策をど
歯がぐらぐらする夢を見ていた。今回は上の門歯で、抜けた夢ではない。それは肉親の不幸を意味するという夢占いがあるらしいけれど、これまでのべ10本ぐらいは夢のうえで抜けているにも関わらず、未だに健在だから、今回も何もないのだろう。 (2024.2.5)
今し方見ていた夢の中では、能登地震のような天変地異があった後で、街の一角に「○○○○○」という名前の変な空間が出現していた。 それは、大きさはテニスコート二つくらいの直方体の形状で、外側から見ると暗緑色のゼリーのような質感を持っており、絶え間なくぷるぷると振動している。 この中には人はいないはずだけど、本当にそうなのか、入って確かめなければならない。 でも、中空なのか、それともみっちりと液体だかゲルだかが詰まっているのかが分からない状態で、そこに飛び込んでいく勇気を出せず
今まで見ていた夢の、一場面。 私は、関白になる前あたりの羽柴秀吉らしい。 室内で着席しており、傍らにはかつての盟友、今は部下の大名がいる。 机には古い妖怪画のようなものがおいてあり、それを捲りながら眺めていた。 すると、脇にいる大名の男が中空を見上げて急に怯えだし、それ、そこに妖しの物が、とか言って震えながら指さす。 見ると、腐ったような顔色の女性の顔が中空に浮かび、無表情にこちらを見下ろしている。 秀吉である私は、小癪な、とか言って立ち上がり、その顔を手で拭うと、顔は黒板
熱い情緒は、言葉として自分の外に出してしまわないと、渦を巻いて内側から自分を喰い荒らす。 外界で冷やし固めることでやっと、それを形あるものとして認識できる。 (2014.1.28)