昆虫型巨大生物の夢

今まで見ていた夢では、遠い遠い未来の果てにヒトはすべて滅び去っており、ゴ○○リのような昆虫型の巨大生物が我が物顔にのし歩いていた。

大林宣彦監督の実写版「漂流教室」みたいな世界。

その未来生物の一体になぜか現在の人間(すなわち「私」)の意識が乗り移ってしまい、過酷な環境のなかで自分が産んだ卵の心配をしたり、自分のかさかさした身体のことを気持ち悪く感じていた。

なぜこんな世界に生きるこんな生物として生まれてしまったんだと嘆いているという、怒りや悲しみの持って行き場がない、嫌な夢だった。

初めからその世界に在るものとして生まれ育っていたのなら、生まれてこないほうがよかったなどとは思わないのだろう。

違う世界を知り、しかもその世界と行き来できるとわかればこそ、そこから抜け出そうとして苦しみもがく。

その姿を愚かだと切り捨てることは、今の私にはできない。

そうだ。この考えを「はてしない物語」と照合してみよう。週末までの宿題だ。
(2024.2.9)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?