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男爵Mとワタシ・第七話

仕事をはじめた当時、二度、ドタキャンをくらったことがある。

一度目は、仕事予定になっていた二週間目の火曜の朝9時。急に入ったオーディションに行くことになったという理由で数日前に連絡がきた。このときは金曜の朝9時へ仕事を変更することで了解した。

二度目は、金曜の仕事当日の1時間前に連絡が入った。普段、朝8時といえば、地下鉄に乗るためワタシがバスで駅へ向かう直前。急に面接が入ったことと、その日の給料を払うという内容が、男爵からのメッセージだった。

「オーディションぜひ頑張ってください!今日の分をカバーして頂けることに感謝します。」と返事した。その約2時間後に再びテキストが入った。どうやら「面接」ではなく豪邸の一室を現場に借りたプロダクションによるラッパーで俳優でもあるアイスTとアトライブコールドクエストのQ-TIPの「インタビュー」撮影があるので、夕方4時か5時から来れないかの確認だった。

その日に友人のDJイベントへ夕方7時に向かう予定があることを伝えた。次の日土曜午前中になって男爵から「今日か明日に来てもらえないか。」と三度目のテキストが届いた。ドタキャンからの今日の今日オファーに半ば呆れかけていた。これでは、当初、男爵自身から聞いていた、週2、3日出勤できる長期人材を探しているからはほど遠く、この仕事をあてに生活はたてられないので、誰も続かない事情(その1)に納得し、と「今日はもう予定が入っているので、明日日曜の午後2時からなら行けます。」となんとか返事して合意したことがあった。


48歳から人生の本編スタート。「生きる」記録の断片を書く活動みならず、ポエム、版画、パフォーマンス、ビデオ編集、家政婦業、ねこシッター、モデル、そして新しくDJや巨匠とのコラボ等、トライ&エラーしつつ多動中。応援の方どうぞ宜しくお願いいたします。