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全然ちゃんとしてなかった

朝はいつもバタバタしている。
なかなか起きない保育園児2人を起してごはんを食べさせ、着替え、その間に夜ご飯の準備と朝ごはんの片づけ、水筒にお茶入れて、連絡帳入力して…。

のんびりテレビを見ている子供たちに、つい「ちゃんとして!」「もう時間ないよ!」「自分でやらないと」「ママ行っちゃうよ!」なんて言ってしまう。

今日もそんな風に何とかタスクをこなし終わり、保育園までの道を歩いていると、下の子が「ママはさ、むかし自転車乗ってて車とぶつかったんだよね?」と聞いてきた。
「そうそう、中学生の頃かな」と答えると、上の子も「なんで?」と話に乗ってくる。
「確か…朝眠くて、ぼげーと自転車漕いでて、でも遅刻しそうだったから右左見ないで道路をふら~っと横断しちゃったら車にひかれた…」
思い出しながら話していて、びっくりした。ママ全然ちゃんとしてなかったわ(笑)

子供たちに日頃、ちゃんとしろと言っているわりに、自分を顧みることがなかった。
思い返してみれば、大学時代の授業は友人に頼りまくり、「よく卒業できたよね」「えっ働けてるの?」と言われることも多かった。
自分の母親に子供の頃の話を聞くと、「ぼーっとしていて、いつもふわっと少し浮いてるみたいだった」と神がかっているのか問題があるのか不安になるようなことを言われる始末。
いまだにパジャマを前後逆に着ていることもしょっちゅうだし、箸の持ち方も漢字の書き順も全然自信がない…
 
「今思い出したらさ、ママ全然ちゃんとしてなかったわ。朝も眠くて起きるのも君らより遅かったし、自転車乗ってても周り全然見なくて車にひかれるし。忘れ物も多かったなあ。君達の方がママの100倍ぐらいちゃんとしてるかも。本当に。」
 
こんな道を歩いているときでさえ
下の子は後ろから車が来ると「車が来まーす!」と大きい声で教えてくれる。
上の子は危ない時は必ず下の子の手をしっかり繋いでくれる。
 
日々予定通りにいかない子供の行動にイライラしてしまうこともあるけれど、ちゃんとしているところもいっぱいあるし、きっとちゃんとしてなくても大丈夫なんだろうなあ。

自分のダメダメな過去を思い出して一人ニヤニヤして、自分の事を棚に上げてちゃんとしろなんて言えないよなあと思ってしまった。

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